41 / 75
伍
肆
しおりを挟む
秀一はアルを背負ったまま
ソファーまで行き
アルをソファーに寝かせた
俺も直ぐに
アルの元まで寄った
「アル………」
秀一は無言のまま
俯いているので
表情が伺えない
「彼を連れては行けない…
ここに置いて行きます…
さぁ、行きましょう」
俺は返事はしなかった
本当は連れて行きたかった
けど…それは出来ない
ゆっくり扉に向かって
足の歩みを進めた
扉の前に3人立つと
扉が開いた
俺は振り向き
ソファに横たわっているアルを見た
「ごめんな………さよなら、アル」
扉の奥に進むと
扉はゆっくりと
静かに閉まった
━━━━━━━━━━━━━━━
扉の奥は
漆黒の闇が
広がっていた
暗過ぎて
周りの様子が伺えない
周りにいた人の
姿も見えない
いきなり何者かに
俺の手を握られた
俺は反射的に
身体がびくっと
動いてしまった
「驚かせてしまってすみません、僕です」
手を握った相手が
秀一だと分かると
少し安心した
「秀一、ここ真っ暗過ぎないか?
何も見えない」
「そうですね、
何があるのか分からないので
恐怖心があります」
「そういえば、芹澤は?」
暗過ぎて
芹澤の確認がとれない
━━━━━━━━━━━━━━━
その瞬間
目の前が
目が痛くなる程の
眩しい光が広がった
俺は反射的に
目を閉じたが
ゆっくりと目を開けると
芹澤がうつ伏せのまま
倒れていた
「芹澤!!」
俺は芹澤の元に
駆け寄ろうしたが
繋いでた秀一の手に
引き戻された
「太郎さん……駄目です」
「え?」
芹澤はゆっくりと起き上がった
「あぁ~あ、お前さぁ ……
うざいよ、早く死ねよ」
貧弱そうな先程の芹澤と違って
冷酷そうな芹澤が
こちらを睨み付けていた
ソファーまで行き
アルをソファーに寝かせた
俺も直ぐに
アルの元まで寄った
「アル………」
秀一は無言のまま
俯いているので
表情が伺えない
「彼を連れては行けない…
ここに置いて行きます…
さぁ、行きましょう」
俺は返事はしなかった
本当は連れて行きたかった
けど…それは出来ない
ゆっくり扉に向かって
足の歩みを進めた
扉の前に3人立つと
扉が開いた
俺は振り向き
ソファに横たわっているアルを見た
「ごめんな………さよなら、アル」
扉の奥に進むと
扉はゆっくりと
静かに閉まった
━━━━━━━━━━━━━━━
扉の奥は
漆黒の闇が
広がっていた
暗過ぎて
周りの様子が伺えない
周りにいた人の
姿も見えない
いきなり何者かに
俺の手を握られた
俺は反射的に
身体がびくっと
動いてしまった
「驚かせてしまってすみません、僕です」
手を握った相手が
秀一だと分かると
少し安心した
「秀一、ここ真っ暗過ぎないか?
何も見えない」
「そうですね、
何があるのか分からないので
恐怖心があります」
「そういえば、芹澤は?」
暗過ぎて
芹澤の確認がとれない
━━━━━━━━━━━━━━━
その瞬間
目の前が
目が痛くなる程の
眩しい光が広がった
俺は反射的に
目を閉じたが
ゆっくりと目を開けると
芹澤がうつ伏せのまま
倒れていた
「芹澤!!」
俺は芹澤の元に
駆け寄ろうしたが
繋いでた秀一の手に
引き戻された
「太郎さん……駄目です」
「え?」
芹澤はゆっくりと起き上がった
「あぁ~あ、お前さぁ ……
うざいよ、早く死ねよ」
貧弱そうな先程の芹澤と違って
冷酷そうな芹澤が
こちらを睨み付けていた
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
0
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる