16 / 80
デジャヴさんと僕と。
僕、魔法にかかる。
しおりを挟む
一気に3巻まで全部読み終えると、僕は猛烈にデジャヴさんに感想を伝えたくてたまらなくなった。
この漫画が「お前のツボ」だからと勧めてくれた以上、デジャヴさんだって、この漫画の読者であるに違いないのだ。
僕は、生まれてはじめて、誰かと気持ちを共有したいと感じていた。
それはもちろん、それほどこの漫画が面白くて素晴らしい作品であったからなのだけれど、僕には、もう一つ気になっていることがあった。
どうしてデジャヴさんは、会ったこともないのに、僕のことをこんなにも分かってくれるんだろうか。
僕の興味は、BL漫画か、それ以上に、デジャヴさん自身にも向けられ始めていた。
僕はふと、思い出したかのように、ツイッターのアプリを起動した。
そういえば、ここ数日漫画に夢中で、すっかりツイッターのことを忘れていた。
もちろん通知の設定はちゃんとしたままだ。
だからつまり、デジャヴさんも何もツイートをしていなかったということだ。
僕は、「お前のツボ」以降、何一つツイートをしてくれないデジャヴさんのアイコン(\(^o^)/)を「……うーん」と唸りながら見つめると、そっとツイート作成ボタンに人差し指を触れてみた。
悩みに悩んで、
「ツボでした、ありがとうございました。」
とだけツイートした。もちろん、人生初のツイートだ。
すると、すぐにデジャヴさんからのツイート通知の知らせが来たので、思わずビクッと身を震わせてしまった。
「お前、全巻買ってんのマジウケる😂」
!!??
僕は、デジャヴさんに3巻まで購入していることがバレていることにも、デジャヴさんが顔文字ではなく絵文字を使っていることにも、もちろん返事の速さにも驚いてしまい、焦って思わずまたツイートをしてしまうのだった。
「4巻はいつ出ますか?」
デジャヴさんは、もしかしたら、魔法使いなのかもしれない。
この漫画が「お前のツボ」だからと勧めてくれた以上、デジャヴさんだって、この漫画の読者であるに違いないのだ。
僕は、生まれてはじめて、誰かと気持ちを共有したいと感じていた。
それはもちろん、それほどこの漫画が面白くて素晴らしい作品であったからなのだけれど、僕には、もう一つ気になっていることがあった。
どうしてデジャヴさんは、会ったこともないのに、僕のことをこんなにも分かってくれるんだろうか。
僕の興味は、BL漫画か、それ以上に、デジャヴさん自身にも向けられ始めていた。
僕はふと、思い出したかのように、ツイッターのアプリを起動した。
そういえば、ここ数日漫画に夢中で、すっかりツイッターのことを忘れていた。
もちろん通知の設定はちゃんとしたままだ。
だからつまり、デジャヴさんも何もツイートをしていなかったということだ。
僕は、「お前のツボ」以降、何一つツイートをしてくれないデジャヴさんのアイコン(\(^o^)/)を「……うーん」と唸りながら見つめると、そっとツイート作成ボタンに人差し指を触れてみた。
悩みに悩んで、
「ツボでした、ありがとうございました。」
とだけツイートした。もちろん、人生初のツイートだ。
すると、すぐにデジャヴさんからのツイート通知の知らせが来たので、思わずビクッと身を震わせてしまった。
「お前、全巻買ってんのマジウケる😂」
!!??
僕は、デジャヴさんに3巻まで購入していることがバレていることにも、デジャヴさんが顔文字ではなく絵文字を使っていることにも、もちろん返事の速さにも驚いてしまい、焦って思わずまたツイートをしてしまうのだった。
「4巻はいつ出ますか?」
デジャヴさんは、もしかしたら、魔法使いなのかもしれない。
0
あなたにおすすめの小説
平凡ワンコ系が憧れの幼なじみにめちゃくちゃにされちゃう話(小説版)
優狗レエス
BL
Ultra∞maniacの続きです。短編連作になっています。
本編とちがってキャラクターそれぞれ一人称の小説です。
アプリで都合のいい男になろうとした結果、彼氏がバグりました
あと
BL
「目指せ!都合のいい男!」
穏やか完璧モテ男(理性で執着を押さえつけてる)×親しみやすい人たらし可愛い系イケメン
攻めの両親からの別れろと圧力をかけられた受け。関係は秘密なので、友達に相談もできない。悩んでいる中、どうしても別れたくないため、愛人として、「都合のいい男」になることを決意。人生相談アプリを手に入れ、努力することにする。しかし、攻めに約束を破ったと言われ……?
攻め:深海霧矢
受け:清水奏
前にアンケート取ったら、すれ違い・勘違いものが1位だったのでそれ系です。
ハピエンです。
ひよったら消します。
誤字脱字はサイレント修正します。
また、内容もサイレント修正する時もあります。
定期的にタグも整理します。
批判・中傷コメントはお控えください。
見つけ次第削除いたします。
自己判断で消しますので、悪しからず。
やっと退場できるはずだったβの悪役令息。ワンナイトしたらΩになりました。
毒島醜女
BL
目が覚めると、妻であるヒロインを虐げた挙句に彼女の運命の番である皇帝に断罪される最低最低なモラハラDV常習犯の悪役夫、イライ・ロザリンドに転生した。
そんな最期は絶対に避けたいイライはヒーローとヒロインの仲を結ばせつつ、ヒロインと円満に別れる為に策を練った。
彼の努力は実り、主人公たちは結ばれ、イライはお役御免となった。
「これでやっと安心して退場できる」
これまでの自分の努力を労うように酒場で飲んでいたイライは、いい薫りを漂わせる男と意気投合し、彼と一夜を共にしてしまう。
目が覚めると罪悪感に襲われ、すぐさま宿を去っていく。
「これじゃあ原作のイライと変わらないじゃん!」
その後体調不良を訴え、医師に診てもらうととんでもない事を言われたのだった。
「あなた……Ωになっていますよ」
「へ?」
そしてワンナイトをした男がまさかの国の英雄で、まさかまさか求愛し公開プロポーズまでして来て――
オメガバースの世界で運命に導かれる、強引な俺様α×頑張り屋な元悪役令息の元βのΩのラブストーリー。
【BL】男なのになぜかNo.1ホストに懐かれて困ってます
猫足
BL
「俺としとく? えれちゅー」
「いや、するわけないだろ!」
相川優也(25)
主人公。平凡なサラリーマンだったはずが、女友達に連れていかれた【デビルジャム】というホストクラブでスバルと出会ったのが運の尽き。
碧スバル(21)
指名ナンバーワンの美形ホスト。自称博愛主義者。優也に懐いてつきまとう。その真意は今のところ……不明。
「絶対に僕の方が美形なのに、僕以下の女に金払ってどーすんだよ!」
「スバル、お前なにいってんの……?」
冗談?本気?二人の結末は?
美形病みホス×平凡サラリーマンの、友情か愛情かよくわからない日常。
※現在、続編連載再開に向けて、超大幅加筆修正中です。読んでくださっていた皆様にはご迷惑をおかけします。追加シーンがたくさんあるので、少しでも楽しんでいただければ幸いです。
男子高校に入学したらハーレムでした!
はやしかわともえ
BL
閲覧ありがとうございます。
ゆっくり書いていきます。
毎日19時更新です。
よろしくお願い致します。
2022.04.28
お気に入り、栞ありがとうございます。
とても励みになります。
引き続き宜しくお願いします。
2022.05.01
近々番外編SSをあげます。
よければ覗いてみてください。
2022.05.10
お気に入りしてくれてる方、閲覧くださってる方、ありがとうございます。
精一杯書いていきます。
2022.05.15
閲覧、お気に入り、ありがとうございます。
読んでいただけてとても嬉しいです。
近々番外編をあげます。
良ければ覗いてみてください。
2022.05.28
今日で完結です。閲覧、お気に入り本当にありがとうございました。
次作も頑張って書きます。
よろしくおねがいします。
借金のカタに同居したら、毎日甘く溺愛されてます
なの
BL
父親の残した借金を背負い、掛け持ちバイトで食いつなぐ毎日。
そんな俺の前に現れたのは──御曹司の男。
「借金は俺が肩代わりする。その代わり、今日からお前は俺のものだ」
脅すように言ってきたくせに、実際はやたらと優しいし、甘すぎる……!
高級スイーツを買ってきたり、風邪をひけば看病してくれたり、これって本当に借金返済のはずだったよな!?
借金から始まる強制同居は、いつしか恋へと変わっていく──。
冷酷な御曹司 × 借金持ち庶民の同居生活は、溺愛だらけで逃げ場なし!?
短編小説です。サクッと読んでいただけると嬉しいです。
陰キャな俺、人気者の幼馴染に溺愛されてます。
陽七 葵
BL
主人公である佐倉 晴翔(さくら はると)は、顔がコンプレックスで、何をやらせてもダメダメな高校二年生。前髪で顔を隠し、目立たず平穏な高校ライフを望んでいる。
しかし、そんな晴翔の平穏な生活を脅かすのはこの男。幼馴染の葉山 蓮(はやま れん)。
蓮は、イケメンな上に人当たりも良く、勉強、スポーツ何でも出来る学校一の人気者。蓮と一緒にいれば、自ずと目立つ。
だから、晴翔は学校では極力蓮に近付きたくないのだが、避けているはずの蓮が晴翔にベッタリ構ってくる。
そして、ひょんなことから『恋人のフリ』を始める二人。
そこから物語は始まるのだが——。
実はこの二人、最初から両想いだったのにそれを拗らせまくり。蓮に新たな恋敵も現れ、蓮の執着心は過剰なモノへと変わっていく。
素直になれない主人公と人気者な幼馴染の恋の物語。どうぞお楽しみ下さい♪
【BL】捨てられたSubが甘やかされる話
橘スミレ
BL
渚は最低最悪なパートナーに追い出され行く宛もなく彷徨っていた。
もうダメだと倒れ込んだ時、オーナーと呼ばれる男に拾われた。
オーナーさんは理玖さんという名前で、優しくて暖かいDomだ。
ただ執着心がすごく強い。渚の全てを知って管理したがる。
特に食へのこだわりが強く、渚が食べるもの全てを知ろうとする。
でもその執着が捨てられた渚にとっては心地よく、気味が悪いほどの執着が欲しくなってしまう。
理玖さんの執着は日に日に重みを増していくが、渚はどこまでも幸福として受け入れてゆく。
そんな風な激重DomによってドロドロにされちゃうSubのお話です!
アルファポリス限定で連載中
二日に一度を目安に更新しております
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる