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第一章(謎解きのはじまり)
ライトノベルって何なの?
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間宮に連れてこられたのは、駅前近くの本屋だった。駅チカならではのコンパクトな佇まいではあるものの、流行りや新刊などの、大抵の売れ筋作品なら、ほぼ揃っているような、いわばコンビニエンスストアみたいな経営方針の本屋だ。
家からも近いので、僕もたまに本を買いに来ることがあるけれど、間宮も、この本屋の常連だったとは驚いた。
正直に言うと、僕は間宮に読書家のイメージは全く持っていなかった。明るくてクラスの人気者というポジションには、読書という趣味があまり似つかわしくないと思っていたからかもしれない。
そうか、そうか、意外だったな、と思いながらも、間宮が自分と同じく本好きだと知って、嬉しくないわけがなかった。
ただ、間宮は、いつも僕がよく見る新刊棚や文庫棚を全て素通りして、漫画コーナーへと真っ直ぐ向かっていったので、ああ、なるほどな、本は本でも、漫画本だったのか。じゃあ、好きな漫画でも教えてくれるのかなと、勝手に腑に落ちていた。
でも、そんな僕の予想を裏切って、間宮が立ち止まったのは別のコーナーだった。これまでに僕が一度も見たことが無かった棚だ。
「これだよ、これがラノベ本」
そう言って間宮が、本棚から抜き取って手渡してきた本は、サイズ的には文庫本のように見えたが、文庫本ではない決定的な違いが、その表紙にあった。
そこには、まるで漫画本のようにカラフルな2次元アニメキャラたちが、大勢描かれていたのだ。
生まれて初めて手に取るタイプの本だったので、僕は思わずしげしげと表紙や裏表紙などを眺めてみた。
「……漫画の小説版みたいなものか?」
人気漫画が、何故か小説として書き直されて出版されるケースがあると知っていたので、とりあえず、そう尋ねてみた。
「いや、そうじゃない。ストーリー的には、漫画みたいな世界観だけど、これは漫画の原作とかは無くて最初っから小説で書かれてるんだ」
「へえー」
そんなパターンもあるのかと、僕は素で感心してしまった。でも、内容が漫画みたいなら、やっぱり漫画で描いたほうが、読者は喜ぶんじゃないだろうか。
「要するに、その漫画みたいな話を小説で書いてあるのが、ラノベってことなのか?」
僕が、間宮の好きなラノベに対して興味を持ったことが嬉しいのか、間宮は腕を組みながらニコニコと満足そうに口を開いた。
「まあ、最初はそんなイメージでいいんじゃん? とは言っても、ラノベの概念ってのも、そんな明確に決まってるわけじゃないと思うけどな」
僕はラノベを読んだことは無いものの、本が好きなせいか、その単語は自然と耳に入ってきていたので存在だけは知っていた。そして、ようやく今日、ラノベがライトノベルの略だということを知ったのだった。
パラパラとページをめくると、何枚も挿絵が入っていた。どれも表紙と同じくらいの力の入れ具合だ。今にも動き出しそうなほど、リアルで美しい絵だった。
たぶん、僕がラノベをケータイ小説と勘違いしたのは、あらかた間違いでもなくて、きっと、このジャンルの小説のターゲットは、若い人向けなんじゃないだろうか。
表紙や挿絵の豪華さといい、漫画みたいな内容の分かりやすさといい、ティーン向けの創作物であることが、見て取れる。
僕は、間宮の期待に満ちた眼差しに見送られながら、オススメされたラノベ作品の表紙を眺めつつレジへと向かったのだった。
家からも近いので、僕もたまに本を買いに来ることがあるけれど、間宮も、この本屋の常連だったとは驚いた。
正直に言うと、僕は間宮に読書家のイメージは全く持っていなかった。明るくてクラスの人気者というポジションには、読書という趣味があまり似つかわしくないと思っていたからかもしれない。
そうか、そうか、意外だったな、と思いながらも、間宮が自分と同じく本好きだと知って、嬉しくないわけがなかった。
ただ、間宮は、いつも僕がよく見る新刊棚や文庫棚を全て素通りして、漫画コーナーへと真っ直ぐ向かっていったので、ああ、なるほどな、本は本でも、漫画本だったのか。じゃあ、好きな漫画でも教えてくれるのかなと、勝手に腑に落ちていた。
でも、そんな僕の予想を裏切って、間宮が立ち止まったのは別のコーナーだった。これまでに僕が一度も見たことが無かった棚だ。
「これだよ、これがラノベ本」
そう言って間宮が、本棚から抜き取って手渡してきた本は、サイズ的には文庫本のように見えたが、文庫本ではない決定的な違いが、その表紙にあった。
そこには、まるで漫画本のようにカラフルな2次元アニメキャラたちが、大勢描かれていたのだ。
生まれて初めて手に取るタイプの本だったので、僕は思わずしげしげと表紙や裏表紙などを眺めてみた。
「……漫画の小説版みたいなものか?」
人気漫画が、何故か小説として書き直されて出版されるケースがあると知っていたので、とりあえず、そう尋ねてみた。
「いや、そうじゃない。ストーリー的には、漫画みたいな世界観だけど、これは漫画の原作とかは無くて最初っから小説で書かれてるんだ」
「へえー」
そんなパターンもあるのかと、僕は素で感心してしまった。でも、内容が漫画みたいなら、やっぱり漫画で描いたほうが、読者は喜ぶんじゃないだろうか。
「要するに、その漫画みたいな話を小説で書いてあるのが、ラノベってことなのか?」
僕が、間宮の好きなラノベに対して興味を持ったことが嬉しいのか、間宮は腕を組みながらニコニコと満足そうに口を開いた。
「まあ、最初はそんなイメージでいいんじゃん? とは言っても、ラノベの概念ってのも、そんな明確に決まってるわけじゃないと思うけどな」
僕はラノベを読んだことは無いものの、本が好きなせいか、その単語は自然と耳に入ってきていたので存在だけは知っていた。そして、ようやく今日、ラノベがライトノベルの略だということを知ったのだった。
パラパラとページをめくると、何枚も挿絵が入っていた。どれも表紙と同じくらいの力の入れ具合だ。今にも動き出しそうなほど、リアルで美しい絵だった。
たぶん、僕がラノベをケータイ小説と勘違いしたのは、あらかた間違いでもなくて、きっと、このジャンルの小説のターゲットは、若い人向けなんじゃないだろうか。
表紙や挿絵の豪華さといい、漫画みたいな内容の分かりやすさといい、ティーン向けの創作物であることが、見て取れる。
僕は、間宮の期待に満ちた眼差しに見送られながら、オススメされたラノベ作品の表紙を眺めつつレジへと向かったのだった。
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