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第二章(謎解きのおわり)
間男の間男?
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僕は、半泣きしていた。
自分が親友の元へ送信し続けていたと信じて疑わなかった大量L◯NEは、目の前にいる、この両腕をスゴい力で押さえつけてくるロン毛男の元へと全て届いていた。
しかも既読は一件も付けられていなかったにも関わらず、どうやら全てに目を通されて……いた……。
これ、もしかしなくても、間宮にブロックされていた方が、むしろマシだったんじゃないか?
……だって、よりによって、自分の推しに読まれたんだぞ?
自分の最推しにイタすぎるL◯NEを全部読まれてたってことなんだぞ?
この状況下で言っていいセリフじゃないけど、僕はもう、いっそのこと、めちゃくちゃにされたい気分だった。
どうにでもしてくれ……。
「……ぶっちゃけついでに、俺の方もぶっちゃけるとさ」
太郎さんは、急に真面目な目つきをして言った。
「マミリンのスマホを手に入れたってことは、大吉キュンの電話番号だって同時に手に入れたってことだから、大吉キュンのSNSでも総ざらい調べてみてやるかあーって意気込んでたんだけどさ……」
なんか……この人、自分だって人のこと言えないようなヤバいことしてないか? でも、その全ての違和感をキュンによって相殺されてしまってる気がするんだが……気のせいか……?
「いやーー見事に、なあーんにもやってないからさ、びっくらこいたわ」
いや、僕の方こそ、あなたの今の発言にびっくりしてますね。
「今どき、フェイ◯ブックすらやってないとはねー……」
そう散々、残念がってみせながらも太郎さんは、どこか含み笑いを続けている。
「……それが、ねえ?」
そして、ついにトドメを刺してきた。
「まっさか、俺のフォロワーの中に居るだなんて思ってもみないじゃない!? あん時ほど、驚いたことはないね!!」
「……あのとき、ですか?」
「うん、そう。ほら、大吉クンがさ……俺の描いたイラストをアイコンにしただろ?」
「……あー、著作権侵害」
「そうそう、著作権侵害」
なるほど、あのときに、僕が山田大吉だってバレたわけか……くっ。
……あれ? でも著作権侵害してると同時に、僕もプライバシー侵害されてないか? ……あれ?
まあ、……いいです。
僕は、とりあえず両手で顔を覆った。これで、やっと太郎さんが間宮のスマホを持っている理由も分かったし、自分の置かれていた立場の危険レベルが、沸点をゆうに超えていることも理解した……。
だから、あとは、間宮の気持ちを確認して、そして誠心誠意、今こそ謝罪するだけだ。
僕は、全てを知った安堵感と、これから成すべき最重要課題に向けての緊張感とで、ブルッと身震いしていた。
こんな、ラブホのベッドに寝そべったままで、スマホ画面という名の、間宮に向けての謝罪は、ふざけてるにも程があるだろという感じだが、致し方ない。
僕は、最後の勇気を振りしぼって、太郎さんの肩越しから、間宮(スマホ)と、顔を合わせた。
「……間宮、僕は……」
ついに、待ちに待った瞬間がやってきた。けれど、スマホ(間宮)からの返事に、僕と太郎さんは、度肝を抜かれることとなる。
「陸人ー! 帰ったぞー!」
「……っうわあああああ!?」
なんと、スマホから聞こえてきたのは、間宮の声ではない第三者の声だったのだ。
その低くて、よく通る声(イケボというのだろうか?)の直後に、間宮の慌てふためく声が続けざまに聞こえた。
僕は、その男が誰なのかということよりも、その声の持ち主が発した「陸人」という呼び名に、強く心を揺さぶられていた。
「陸人」というのは、間宮の下の名前だった。
でも、僕の知りうる限りじゃ、間宮のことを下の名前で呼ぶ人間には、全く心当たりがない。
それでやはり、間宮には、お兄さんが居たのだろうかと、今一度、首を傾げていたのだ。
でも、それは太郎さんの顔を見た瞬間に、取り越し苦労だったのだと知ることになる。
「……やっべえー」
小声で思わず口から、そう漏らした太郎さんは、どう見ても今日イチで焦っている感じだった。
自分が親友の元へ送信し続けていたと信じて疑わなかった大量L◯NEは、目の前にいる、この両腕をスゴい力で押さえつけてくるロン毛男の元へと全て届いていた。
しかも既読は一件も付けられていなかったにも関わらず、どうやら全てに目を通されて……いた……。
これ、もしかしなくても、間宮にブロックされていた方が、むしろマシだったんじゃないか?
……だって、よりによって、自分の推しに読まれたんだぞ?
自分の最推しにイタすぎるL◯NEを全部読まれてたってことなんだぞ?
この状況下で言っていいセリフじゃないけど、僕はもう、いっそのこと、めちゃくちゃにされたい気分だった。
どうにでもしてくれ……。
「……ぶっちゃけついでに、俺の方もぶっちゃけるとさ」
太郎さんは、急に真面目な目つきをして言った。
「マミリンのスマホを手に入れたってことは、大吉キュンの電話番号だって同時に手に入れたってことだから、大吉キュンのSNSでも総ざらい調べてみてやるかあーって意気込んでたんだけどさ……」
なんか……この人、自分だって人のこと言えないようなヤバいことしてないか? でも、その全ての違和感をキュンによって相殺されてしまってる気がするんだが……気のせいか……?
「いやーー見事に、なあーんにもやってないからさ、びっくらこいたわ」
いや、僕の方こそ、あなたの今の発言にびっくりしてますね。
「今どき、フェイ◯ブックすらやってないとはねー……」
そう散々、残念がってみせながらも太郎さんは、どこか含み笑いを続けている。
「……それが、ねえ?」
そして、ついにトドメを刺してきた。
「まっさか、俺のフォロワーの中に居るだなんて思ってもみないじゃない!? あん時ほど、驚いたことはないね!!」
「……あのとき、ですか?」
「うん、そう。ほら、大吉クンがさ……俺の描いたイラストをアイコンにしただろ?」
「……あー、著作権侵害」
「そうそう、著作権侵害」
なるほど、あのときに、僕が山田大吉だってバレたわけか……くっ。
……あれ? でも著作権侵害してると同時に、僕もプライバシー侵害されてないか? ……あれ?
まあ、……いいです。
僕は、とりあえず両手で顔を覆った。これで、やっと太郎さんが間宮のスマホを持っている理由も分かったし、自分の置かれていた立場の危険レベルが、沸点をゆうに超えていることも理解した……。
だから、あとは、間宮の気持ちを確認して、そして誠心誠意、今こそ謝罪するだけだ。
僕は、全てを知った安堵感と、これから成すべき最重要課題に向けての緊張感とで、ブルッと身震いしていた。
こんな、ラブホのベッドに寝そべったままで、スマホ画面という名の、間宮に向けての謝罪は、ふざけてるにも程があるだろという感じだが、致し方ない。
僕は、最後の勇気を振りしぼって、太郎さんの肩越しから、間宮(スマホ)と、顔を合わせた。
「……間宮、僕は……」
ついに、待ちに待った瞬間がやってきた。けれど、スマホ(間宮)からの返事に、僕と太郎さんは、度肝を抜かれることとなる。
「陸人ー! 帰ったぞー!」
「……っうわあああああ!?」
なんと、スマホから聞こえてきたのは、間宮の声ではない第三者の声だったのだ。
その低くて、よく通る声(イケボというのだろうか?)の直後に、間宮の慌てふためく声が続けざまに聞こえた。
僕は、その男が誰なのかということよりも、その声の持ち主が発した「陸人」という呼び名に、強く心を揺さぶられていた。
「陸人」というのは、間宮の下の名前だった。
でも、僕の知りうる限りじゃ、間宮のことを下の名前で呼ぶ人間には、全く心当たりがない。
それでやはり、間宮には、お兄さんが居たのだろうかと、今一度、首を傾げていたのだ。
でも、それは太郎さんの顔を見た瞬間に、取り越し苦労だったのだと知ることになる。
「……やっべえー」
小声で思わず口から、そう漏らした太郎さんは、どう見ても今日イチで焦っている感じだった。
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