恋桜の魔法

星月

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キャンプ

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「優菜お姉ちゃん、お誘いありがとうございます。ここが海なんだぁ広い。」

 彼女の名前は、青島美亜8歳で学園でも最年少である。

 「部活メンバーなんで、良いんすよ。それより部活を楽しむっすよ」

 そうやって、部長である彼女は、海に向け走りだし砂を蹴り笑いかける。

 「先輩~皆さんも楽しむっすよ。今日は楽しもん勝ちっすから」

 興味津々な、少女が羽目を、外して楽しんでると、皆も走っていき、そして海遊びを楽しんだ。

 「皆さん楽しかったすか?」
 「えぇ。久しぶりに楽しませて、貰ったわ、ありがとうね。優菜ちゃん」

 雪島姉が、感謝の気持ちを言うと加島は、雪島姉に手を振る。

 「いっぱい運動してお腹、減ってないっすか?」
 「俺は腹へった」
 「そうですね。昼間抜きで、運動していたから私も減りました」

 山西兄弟を見て、家の中から、箱を持ってくる。

 「これが今日の食材っすよ」

 開けると、見るからに高そうな、肉と野菜が別れていた。

 「お姉ちゃん、いいお肉だよ。ぴかぴか光って食べたいの」
 「そうね。霜降(しもふ)りかしら。A5もありそう予感。優菜ちゃん私に任せて」

 やる気に燃え上がる、雪島美春だった。

 「私も調理します。駄目ですか?」
 「よろしくね雪菜ちゃん。美亜はどうしたい?」

 班が決まり、つつあるその状況に加島は、びっくりより焦っていた。

 「美亜ちゃん、お姉ちゃんと、私で料理教室しようね」
 「わかった。二人のお姉ちゃんと、料理教室する。お兄ちゃんと優菜お姉ちゃん、頑張ってね」

 そうやって俺と加島は、一緒の班になってしまう。

 「なぁ加島、この部活に呼んでくれたり、雪菜の親友や俺の友達なってくれてありがとうな」

 先輩は突然、私に対し感謝の気持ちを述べる。その不意に私はびっくりもあるが、どきっとしてしまう。

 「え?………どういたしまして」
 「加島どうした。 少し変だぞ」

 体温計るため、おでこに当てると、少し恥ずかしかったのか目を瞑る。 

 「体温は平常だから、大丈夫だな。危ないから手を繋ごう」

 俺は加島の手を繋いで、一緒に歩く。

 「俺のこと異性として好きであるか?」

 突然の告白に、彼女は慌て困惑する。

 「私は……好きです。先輩のこと、好き大好き。異性としても、お兄ちゃんとしても、とっても大好きだから、付き合えるのであれば、付き合いたい」

 彼女はずっと、思いを続けた気持ちを伝える。そしてそんな彼女に抱き付く。

 「宜しくな。優菜では場所も取ったし帰ろう」
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