上 下
20 / 50

大精霊

しおりを挟む
「人間の子、起きない」

「人間の子を広間に連れてって大精霊様にそうだんしないとっ!」

 眠っている私を、妖精か精霊かに運ばれていて、目を覚ます。とそこには、妖精にも思える小さな生き物だったり、人間の人達がいた。

「え?妖精と、精霊?」
 
 その光景に、思わず言葉を吐き出してしまう。

 「私達のこと、わかってるみたいだね。光の精霊アスカだよ。よろしく」
 
 光の精霊、アスカは私に自己紹介をする。

 「私の名前は、リーシャ・ベルクルスです。よろしくお願いします」

 するとアスカは、何かを思い出したのか、びっくりしてしまう。

 「これは必然なのか、それとも運命なのか?これからリーシャには、剣の稽古や、魔法の練習に専念して貰います。練習は厳しいから、覚悟が決まったら、話しかけて」

 そうやって私は、何の情報も貰えず稽古することになった。

 「光の精霊から、頼まれたから、仕方なく稽古つけていること忘れるなよ」

 彼女の話し方は、暴力的な一面もあるが、剣の実力は、光の精霊アスカが推せる程の実力者であると思う。

 「もっと本気で来い」
 「では行きます。エルさんW魔法 発動」

 私は拳と、拳をいつものようにがつんとぶつけると、体が暑くなり始める。

 「爆炎剣(ばくえんけん)×2」

 両手には、燃え上がる剣を二本構える私を見て、楽しそうに戦うエルとの差は、圧倒的力の差を感じるくらいだった。

 「私が弱い可能性もあります。がエルさん……とても強いですね」
 「おうありがとう。リーシャ」
しおりを挟む

処理中です...