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スラン

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「何て強さよ。攻撃しても容易く良けられたり、指一本で私の魔法を打ち消す。これが圧倒的な力」
「そう落ち込むでない。我と戦えるだけで激レアなんだぞ。魔法使わせたいなら、もっと強くなれ」
「だいたいの実力わかった。現れろ隊長スライム」
すると何もない所から、扉が出現し中から人間が飛び出してくる。
「あっ。あれは…兄貴だ。スラトだよ覚えていますか?」
「スラト久しぶりだな。ベルクも元気そうで何より」
「久しぶりと言いたいけど、それが本物のスランだったら」
「まぁ仕方ないよな。あの時俺は、確かに命を落としたと思う。しかし俺の主が落とした全スライムを蘇生し、強化させてくれたからこうやって会えた」
するとテリアがスライムの話を聞いて、考え込む。
「再会中すみませんけど、よろしくお願いします」
「隊長スライム、スラン全力で来て下さい」
「では始めます。光帝高光波!!(こうていこうみつは)」
「光帝か。魔深黒刃!(ましんこくじん)」
テリアが使ったビームに対し、スランの攻撃は真っ黒な刃で撃沈される思われたが、ビームを打ち消される。
「へぇ。これは面白いな。ならこれはどうかしら」
「消えた?微かに魔力の気配がある。そこか」
スランが指で、小さなビームを撃ったスランの首から、少し傷ついてしまう。
「消えたと思ったら、何故かダメージ与えるとは」
スランが戦いを楽しんでいる一方、隣で二人が戦っていながら、考えている。
[攻撃スピード、攻撃も余裕を持って戦える。しかし厄介なのは鱗(うろこ)の固さ。ここまでやって駄目なら、やるか]
「魔力解放」
すると早速、ベルクの体に異常が発生する。
「ほぉ。凄い魔力だ」
ベルクの魔力量に感心していると、ベルクが雷竜を一刀両断する。それを見ていたアビルは思わず拍手するのであった。 
「雷竜を一撃で倒す。素晴らしいベルクには我と戦う権利を与える」
「わかった。やろうか」
アビルとベルクの戦いが始まった。
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