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決意

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「いつでも良いよ」
「分かりました。参ります」
地面を蹴って、風鈴との距離を縮める。
「爆風怒乱!!!(テンペスト・ストーム)」
「地壁!(アースウォール)」
私の目の前には、縦に三枚の壁が設置される。
相手の攻撃は壁の方へ物凄いスピードと音で、こちらに向かって来る。そしてそのまま、ぶつかり合い、壁は粉砕されてしまう。それと同時に無数の石やナイフを投げる。
[このナイフは魔法で、ナイフ一本。石に見せかけた、風のナイフ。これで2つ同時に使っているなら]
「これで終わり。荒嵐乱舞!!(エクストリームランブ)」
荒々しく吹き荒れる風を、びくともしない私に撃ち放つ。
「これで終わりです。降参して下さい」
「参った。でもどうしたか説明してね」
「分かりました」
私は喉前に向けていた短剣をしまう。
「もう私で良いですか?」
「そうね。分身も魔法?」
「私の相棒が変身してます。名前はゴー君で今は話が出来ませんが、宜しくお願いします」
リィが頭を下げると、ゴーも頭を下げる。
「今は話せないって言っだけど、説明して欲しい」
「私にとってゴー君は、友達で相棒です。魔物何ですがね」
「もしかして、ゴーレムかな?」
「そうだと思います。だから擬人化は可能です。が話すことは、まだ先になる思います」
「もしかして、魔力問題?もしくはゴー君の育成が追いついてないとかですか?」
「それは…両方ですね。魔王様、魔女王様にはたくさん面倒見て頂きました。そんな二人と戦うのは正直、乗る気はありません。ですが私は強くなり、皆さんと戦います」
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