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aina

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優羽奈

優羽奈⑬

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病院


奏太は病院内を歩いている。数人奏太を見るが全員幽霊。それを見ながら奏太は入院患者が居る病棟に向かう




奏太「ったく、あのインチキ霊媒師!!なーにが、奏太に頼みたい事がある。きらーんや!!全然カッコ良くねーし!!幽霊使いの荒い奴め!!大体俺が来ても聞けねーだろ!!あーあーやる気なくしたーもう看護師さんのおパンツ様を拝見させてもらうしかやる事ねーじゃん」



廊下を歩いていると1人の老人と目が合う。老人は奏太を一瞥した後、病室を見る。奏太も病院を見る。そこの病室のベッドの上にはその老人が眠っていた。その近くには老人の家族が数人居り、全員泣いている


奏太「死んだの?」
老人「見れば分かるじゃろうが」
奏太「あーあーあんなに泣かせてー罪な人」
老人「・・・」
奏太「まーいい人生だったんじゃねーの。あんなに泣いてくれて」
老人「お前さんよりはな」
奏太「俺は来世で100歳まで生きる予定だからいいんだよ」
老人「・・・あんなに泣きよって・・・」


老人は静かにその場を後にする。


奏太「もういいのか?」
老人「死んだ儂に何が出来る」
奏太「・・・それもそうか」
老人「後はあやつらがなんとかするだろ」
奏太「・・・あ、そうだ。じいさん」
老人「なんじゃ?」
奏太「俺位の子が入院してないか分かる?女の子で、今は意識不明の重体な筈なんだけど」
老人「・・・そういえば、救急病棟にそんな子が居たの」
奏太「なら、案内してよ」
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