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優羽奈
優羽奈⑮
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廃ビルの屋上
手すりに掴まり夕日を見ている優羽奈。その目からは涙が流れている。裕太と夏樹が勢いよく屋上の扉を開ける
裕太「優羽奈ちゃん!!」
優羽奈「・・・裕太君」
夏樹「えっ!?優羽奈居るのか!?」
優羽奈「・・・なつきくん」
裕太「優羽奈ちゃん、君は誤解している。君はまだ生きてるんだ」
夏樹「そうだ!!優羽奈!!まだ戻れるんだって!!」
優羽奈「え?だって私あの時・・・」
裕太「まだ一命を取り留めてる。今は意識不明の状態だと思う」
優羽奈「私、生きて・・・」
夏樹「優羽奈?」
優羽奈「・・・また家族に会えるの?」
裕太「うん」
優羽奈「・・・また夏樹君に会えるの?」
裕太「会えるよ」
優羽奈は顔を覆い泣き出す
裕太「夏樹そのまま真っ直ぐに進んで」
夏樹「え?」
裕太「俺を信じて」
裕太と目を合わせる夏樹。そしてゆっくりと目を瞑り優羽奈に近く
夏樹「優羽奈。俺、優羽奈と行きたい所沢山あるんだ」
夏樹「もう少しで夏だろ?海や夏祭りや花火とか、一緒に行こう。今度こそ俺の友達に紹介したいから」
夏樹は優羽奈の目の前で止まる。優羽奈は涙でぐちゃぐちゃな顔を上げて夏樹の顔を見る。
夏樹「俺の大切な人だって、だから、戻って来てよ。そして、俺とまた沢山話をしよう」
優羽奈「夏樹君」
夕日が沈み辺りが一瞬暗くなる。ゆっくりと目を開ける夏樹。そして優羽奈の顔を見る。少し目を見開き優しく微笑み、優羽奈の涙を手で取る
夏樹「待ってる」
優羽奈「うん」
優羽奈は夏樹に抱きつく。夏樹は優しく優羽奈に触れる
奏太が勢いよく現れる
奏太「優羽奈ちゃん!!大変だ!!」
裕太「えっ!?どういう事だ!?」
夏樹と優羽奈が離れる
夏樹「どうした?」
奏太「優羽奈ちゃんの身体が急変したんだ!!急いで戻ろう!!」
裕太「優羽奈ちゃん!!」
優羽奈「分かった!!」
夏樹と離れ、裕太の元に行こうとするが止まる優羽奈
裕太「優羽奈ちゃん?」
奏太「急がないと」
優羽奈「・・・私、また夏樹君に会える?」
夏樹「会えるよ、会いに行く」
優羽奈「・・・」
奏太「優羽奈ちゃん、このままだと本当にそいつと永遠にお別れになる」
優羽奈「でも」
奏太「生きてればなんでも出来るんだよ。優羽奈ちゃんはまだ戻れる、そいつとまた色々出来るよ」
奏太は優羽奈の手を握る
奏太「君は生きて」
優羽奈「・・・奏太君」
奏太と共にゆっくりと消えだす優羽奈。優羽奈は最後に不安そうに夏樹の顔を見る。
夏樹「大丈夫、会いに行くよ」
最後に夏樹に微笑み奏太と消える優羽奈
手すりに掴まり夕日を見ている優羽奈。その目からは涙が流れている。裕太と夏樹が勢いよく屋上の扉を開ける
裕太「優羽奈ちゃん!!」
優羽奈「・・・裕太君」
夏樹「えっ!?優羽奈居るのか!?」
優羽奈「・・・なつきくん」
裕太「優羽奈ちゃん、君は誤解している。君はまだ生きてるんだ」
夏樹「そうだ!!優羽奈!!まだ戻れるんだって!!」
優羽奈「え?だって私あの時・・・」
裕太「まだ一命を取り留めてる。今は意識不明の状態だと思う」
優羽奈「私、生きて・・・」
夏樹「優羽奈?」
優羽奈「・・・また家族に会えるの?」
裕太「うん」
優羽奈「・・・また夏樹君に会えるの?」
裕太「会えるよ」
優羽奈は顔を覆い泣き出す
裕太「夏樹そのまま真っ直ぐに進んで」
夏樹「え?」
裕太「俺を信じて」
裕太と目を合わせる夏樹。そしてゆっくりと目を瞑り優羽奈に近く
夏樹「優羽奈。俺、優羽奈と行きたい所沢山あるんだ」
夏樹「もう少しで夏だろ?海や夏祭りや花火とか、一緒に行こう。今度こそ俺の友達に紹介したいから」
夏樹は優羽奈の目の前で止まる。優羽奈は涙でぐちゃぐちゃな顔を上げて夏樹の顔を見る。
夏樹「俺の大切な人だって、だから、戻って来てよ。そして、俺とまた沢山話をしよう」
優羽奈「夏樹君」
夕日が沈み辺りが一瞬暗くなる。ゆっくりと目を開ける夏樹。そして優羽奈の顔を見る。少し目を見開き優しく微笑み、優羽奈の涙を手で取る
夏樹「待ってる」
優羽奈「うん」
優羽奈は夏樹に抱きつく。夏樹は優しく優羽奈に触れる
奏太が勢いよく現れる
奏太「優羽奈ちゃん!!大変だ!!」
裕太「えっ!?どういう事だ!?」
夏樹と優羽奈が離れる
夏樹「どうした?」
奏太「優羽奈ちゃんの身体が急変したんだ!!急いで戻ろう!!」
裕太「優羽奈ちゃん!!」
優羽奈「分かった!!」
夏樹と離れ、裕太の元に行こうとするが止まる優羽奈
裕太「優羽奈ちゃん?」
奏太「急がないと」
優羽奈「・・・私、また夏樹君に会える?」
夏樹「会えるよ、会いに行く」
優羽奈「・・・」
奏太「優羽奈ちゃん、このままだと本当にそいつと永遠にお別れになる」
優羽奈「でも」
奏太「生きてればなんでも出来るんだよ。優羽奈ちゃんはまだ戻れる、そいつとまた色々出来るよ」
奏太は優羽奈の手を握る
奏太「君は生きて」
優羽奈「・・・奏太君」
奏太と共にゆっくりと消えだす優羽奈。優羽奈は最後に不安そうに夏樹の顔を見る。
夏樹「大丈夫、会いに行くよ」
最後に夏樹に微笑み奏太と消える優羽奈
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