17 / 29
優羽奈
優羽奈⑰
しおりを挟む
病院の入り口
病院から出たり入ったりと人が入組んでいるそれを近くの気にもたれ掛かり座りながら見ている奏太。奏太に近く老人
老人「助かったみたいじゃな」
奏太「あー助かったよ。ありがとなー」
老人「・・・」
奏太「あーあー俺の運命の相手がまた居なくなっちゃったよー」
老人「・・・」
奏太「いったい何処にいるんだろうなー」
老人「お前はいつ逝くんだ?」
奏太「・・・まだ当分は逝けないな」
老人「そうか・・・」
奏太「おっさんは?」
老人「葬式見たら直ぐに逝くわい。こんな寂しい所」
奏太「寂しい?」
老人「儂は幽霊なんぞ信じておらんかった。じゃが、実際自分がなってみると、こんなに違うものなのかと思う」
奏太「・・・だから寂しい?」
老人「そうじゃな。どう足掻いてもうあそこには戻れん」
奏太「・・・」
老人「死んでから気付くんじゃな。生きるとはなんと眩しいものなんだと」
奏太「だな」
歩き出す老人
奏太「何処行くんだ?」
老人「自分の葬式でも見て来るわ」
奏太「いってらー」
老人が静かに消える。奏太は空を見上げる
奏太「眩しいね・・・」
不知火が奏太に近く
不知火「随分とお行儀が悪いね」
奏太「あー?誰も見てねーよ」
不知火「私は見てるよ」
奏太「うっざー」
奏太は立ち上がり去ろうとする
不知火「奏太君」
奏太「あー?」
不知火「裕太君には双子のお兄さんが居たのを知ってるかい?」
奏太「・・・へーそうなの?」
不知火「彼は小学2年生。今から10年前に亡くなっているんだよ」
奏太「それはそれはご愁傷様」
不知火「・・・そのお兄さんの名前が君と同じ名前なんだよ」
奏太「・・・何が言いてーの?俺があいつのお兄様だとでも馬鹿みたいな推理するの?」
不知火「そうだ。君が裕太君に固執してるのは」
奏太「俺とあいつが一緒に居るのは俺の暇つぶしだよ」
不知火「・・・」
奏太「あいつはお兄様の事を覚えてない。それでいいだろ」
不知火「本当に?」
奏太「知るかよ」
奏太が消える
不知火「だから君はまだ此処にいるんだろ」
病院から出たり入ったりと人が入組んでいるそれを近くの気にもたれ掛かり座りながら見ている奏太。奏太に近く老人
老人「助かったみたいじゃな」
奏太「あー助かったよ。ありがとなー」
老人「・・・」
奏太「あーあー俺の運命の相手がまた居なくなっちゃったよー」
老人「・・・」
奏太「いったい何処にいるんだろうなー」
老人「お前はいつ逝くんだ?」
奏太「・・・まだ当分は逝けないな」
老人「そうか・・・」
奏太「おっさんは?」
老人「葬式見たら直ぐに逝くわい。こんな寂しい所」
奏太「寂しい?」
老人「儂は幽霊なんぞ信じておらんかった。じゃが、実際自分がなってみると、こんなに違うものなのかと思う」
奏太「・・・だから寂しい?」
老人「そうじゃな。どう足掻いてもうあそこには戻れん」
奏太「・・・」
老人「死んでから気付くんじゃな。生きるとはなんと眩しいものなんだと」
奏太「だな」
歩き出す老人
奏太「何処行くんだ?」
老人「自分の葬式でも見て来るわ」
奏太「いってらー」
老人が静かに消える。奏太は空を見上げる
奏太「眩しいね・・・」
不知火が奏太に近く
不知火「随分とお行儀が悪いね」
奏太「あー?誰も見てねーよ」
不知火「私は見てるよ」
奏太「うっざー」
奏太は立ち上がり去ろうとする
不知火「奏太君」
奏太「あー?」
不知火「裕太君には双子のお兄さんが居たのを知ってるかい?」
奏太「・・・へーそうなの?」
不知火「彼は小学2年生。今から10年前に亡くなっているんだよ」
奏太「それはそれはご愁傷様」
不知火「・・・そのお兄さんの名前が君と同じ名前なんだよ」
奏太「・・・何が言いてーの?俺があいつのお兄様だとでも馬鹿みたいな推理するの?」
不知火「そうだ。君が裕太君に固執してるのは」
奏太「俺とあいつが一緒に居るのは俺の暇つぶしだよ」
不知火「・・・」
奏太「あいつはお兄様の事を覚えてない。それでいいだろ」
不知火「本当に?」
奏太「知るかよ」
奏太が消える
不知火「だから君はまだ此処にいるんだろ」
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
敗戦国の姫は、敵国将軍に掠奪される
clayclay
恋愛
架空の国アルバ国は、ブリタニア国に侵略され、国は壊滅状態となる。
状況を打破するため、アルバ国王は娘のソフィアに、ブリタニア国使者への「接待」を命じたが……。
屈辱と愛情
守 秀斗
恋愛
最近、夫の態度がおかしいと思っている妻の名和志穂。25才。仕事で疲れているのかとそっとしておいたのだが、一か月もベッドで抱いてくれない。思い切って、夫に聞いてみると意外な事を言われてしまうのだが……。
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
つまらなかった乙女ゲームに転生しちゃったので、サクッと終わらすことにしました
蒼羽咲
ファンタジー
つまらなかった乙女ゲームに転生⁈
絵に惚れ込み、一目惚れキャラのためにハードまで買ったが内容が超つまらなかった残念な乙女ゲームに転生してしまった。
絵は超好みだ。内容はご都合主義の聖女なお花畑主人公。攻略イケメンも顔は良いがちょろい対象ばかり。てこたぁ逆にめちゃくちゃ住み心地のいい場所になるのでは⁈と気づき、テンションが一気に上がる!!
聖女など面倒な事はする気はない!サクッと攻略終わらせてぐーたら生活をGETするぞ!
ご都合主義ならチョロい!と、野望を胸に動き出す!!
+++++
・重複投稿・土曜配信 (たま~に水曜…不定期更新)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる