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優羽奈

優羽奈⑲

病院


数日後、目が覚め回復した優羽奈は大部屋に移されていた。優羽奈はここ数日の記憶が無い。ベッドの上に座りながら本を読んで居る。そこに夏樹がゆっくりと近く


夏樹｢こんにちは｣
優羽奈｢こんにちは｣


夏樹は優羽奈を見つめる。優羽奈は不思議そうに夏樹を見る


優羽奈｢あのー、どなたかのお見舞いですか？｣
夏樹｢・・・｣
優羽奈｢・・・えっと・・・｣



夏樹は下唇を少し噛み、俯く


優羽奈｢どこか痛いんですか？｣
夏樹｢・・・いえ、大丈夫です｣
優羽奈｢そうですか・・・｣
夏樹｢・・・実は俺、学校の課外授業中で｣
優羽奈｢私服で？｣
夏樹｢え？あ、そう、私服OKで｣
優羽奈｢へーそれでなんの授業ですか？｣
夏樹｢話をするんです｣
優羽奈｢お話？｣
夏樹｢そう。色んな話をするんです。入院してる方達に｣
優羽奈｢わあー素敵な授業ですね。是非聞きたいわ｣
夏樹｢・・・ありがとう｣
優羽奈｢それでどんなお話？｣
夏樹｢ある1人の少年が、1人の少女に出会って、恋をする話｣
優羽奈｢素敵｣
夏樹｢じゃあーえっと・・・｣







夏樹は優羽奈に自分達の事を話す。それを離れた所で裕太と奏太が見ている







奏太｢・・・良かったな｣
裕太｢うん。本当に｣
奏太｢お前が助けた｣
裕太｢え？｣
奏太｢優羽奈ちゃんをお前が助けた｣
裕太｢・・・そうかな｣
奏太｢そうだよ。スーパーヒーローだな｣
裕太｢何それ｣