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肉に齧りつきたいです 1
しおりを挟む雑踏を歩く。
昼を少し過ぎたあたりのマーケットは人が溢れ、活気に満ちている。
威勢のいい呼び込みの声、さざめく笑い声に、食欲をそそるいい香り……そして向けられる視線と開く道。
地味~にモーセ状態の俺です。
休日、俺は件の爆発のあったマーケットを訪れていた。
一応現場を見ておこうかと思ってね。
現場となったのは王都のやや東側に位置する多くの店が立ち並ぶマーケット。
ジュエラルの王都には中心部に荘厳な王城が聳え立ち、王城エリアをぐるりと囲む城壁の外側に貴族のタウンハウスがある貴族街や中心街と呼ばれるちょっとお高めな店が立ち並ぶエリアなどがある。
そして堀を繋ぐ幾つかの橋を隔ててさらにその外周に平民街など。
因みに、ヒロインを狙う輩への囮作戦としてうろついたり、ライの店がある街並みはここよりもうちょい中央より。
貴族御用達の高級エリアじゃないけど、貴族の訪れもあるような中間層ライン?
そして今いる東の外れの方に位置するマーケットはバリッバリの平民エリア。
そんな場所を俺が歩いてると………。
はい、目立ちますねー。
めっちゃ浮いてるね。超注目の的ですよ。
どう見ても高位貴族な上、俺の外見超絶目立つからね!
中身がこんなだからみんな忘れがちかも知れないけど、俺、見掛けだけはモブにあるまじき極上の美形だから!
「やはり目立つね…」
「カイザー様のご容姿では仕方のないことかと」
小さく零した俺に隣のリフも苦笑いだ。
もちろん、リフは同伴ですよー。
だってまた爆発とかあったら怖いしね。
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