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半分はリリアさんの所為! 1
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(リリー視点)
相変わらずの豪邸っぷりに内心怯みながら足を踏みだす。
怯む対象は公爵家の豪邸だけじゃない、むしろそれ以上にチキンハートに負担を掛けているのはエスコートしてくれるアレク様の存在だ。
差し出された手に恐る恐る指を重ねる。
その途端、指先をキュっと握られて肩が跳ねた。
暴れまわる心臓をもう片方の手で押さえつつ慎重に足を降ろす。
「どうした?具合でも悪いのか?」
「いえっ!大丈夫ですっ!」
挙動不審な私をアレク様が覗きこみ、その近さにたじろぐ。
ヤバイ、恰好いい!!
この近さでアラの一つも見当たらないんですけど!
そして私の挙動不審な理由は貴方ですっっ!!
心の中で一通り叫びながら、ステップを降りた。
以前も通った広いエントランスや圧倒されるような吹き抜け、割ったら人生終わる!と確信できるお高そうな花瓶やら何やらに目を奪われている余裕は今回は全くない。
何故なら、全意識は繋がれた手に集中してるから。
なんでっ?!
なんでまだ繋いでるのっ?!
迎えに来てくれたアレク様の馬車から降りる時にシリウス様もカトリーナちゃんに手を貸してたけどもう離してるけどっ?!
こ、これはもしかして……
アレク様ルートに突入してるのっ?!
実は最近ひっそりと思ってた疑惑が頭を掠める。
いやでも、イベント全然発生してないんだけど……。
いやいや、でもでも、これはゲームでなくて現実で……。
頭の中がぐるぐるぐるぐる忙しない。
元ネタの乙女ゲームは制覇しつつも、悲しいかな実際の恋愛経験や美形耐性がなさすぎてどうしたらいいのか全くわからない。
誰か答えを教えて下さいっ!!
相変わらずの豪邸っぷりに内心怯みながら足を踏みだす。
怯む対象は公爵家の豪邸だけじゃない、むしろそれ以上にチキンハートに負担を掛けているのはエスコートしてくれるアレク様の存在だ。
差し出された手に恐る恐る指を重ねる。
その途端、指先をキュっと握られて肩が跳ねた。
暴れまわる心臓をもう片方の手で押さえつつ慎重に足を降ろす。
「どうした?具合でも悪いのか?」
「いえっ!大丈夫ですっ!」
挙動不審な私をアレク様が覗きこみ、その近さにたじろぐ。
ヤバイ、恰好いい!!
この近さでアラの一つも見当たらないんですけど!
そして私の挙動不審な理由は貴方ですっっ!!
心の中で一通り叫びながら、ステップを降りた。
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何故なら、全意識は繋がれた手に集中してるから。
なんでっ?!
なんでまだ繋いでるのっ?!
迎えに来てくれたアレク様の馬車から降りる時にシリウス様もカトリーナちゃんに手を貸してたけどもう離してるけどっ?!
こ、これはもしかして……
アレク様ルートに突入してるのっ?!
実は最近ひっそりと思ってた疑惑が頭を掠める。
いやでも、イベント全然発生してないんだけど……。
いやいや、でもでも、これはゲームでなくて現実で……。
頭の中がぐるぐるぐるぐる忙しない。
元ネタの乙女ゲームは制覇しつつも、悲しいかな実際の恋愛経験や美形耐性がなさすぎてどうしたらいいのか全くわからない。
誰か答えを教えて下さいっ!!
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