突然ですがタチの悪い亜人どもが異世界から来るらしいので歓迎してやってください。

覚醒龍神

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第3章 異世界からの侵略者

35話 年上の聖騎士の娘【おんなのこ】

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【お知らせ】
前に予告した通り12月25日に特別番外編を投稿します。是非ご覧下さい。
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「さぁてどこで飯食う?」

「どこでもなにも何でわざわざ都会まで来たのよ?」

時刻はお昼時。レグルスの提案でレグルスたちは都会へやって来た。一つ訂正する。レグルスの一方的でミラたちの意見も聞かず決定した提案である。
ここでは昨夜『路地裏殺人事件』が起きたばかりであるが、関係なくサラリーマンやOLさんたちが昼休み中らしく人で賑わっている。が、やはりいつもと違って警察が辺りを見張っているのだ。

「なんでって普通に昼飯食いに来ただけだよ。」

「どうせ事件現場が気になってここに来たんでしょ。ったく、却下よ、却下。面倒なことに巻き込まれたくはないからね。」

苦し紛れに誤魔化そうとするレグルスに対し、ミラが確信をつく。
要するにレグルスは事件現場を見たいただの野次馬である。面倒なことに巻き込まれたくないとミラが拒む。

「現場は警察でも限られた人しか見れないんだよ。見れると思う方がおかしいわ。」

と、凛も否定する。
完全に自分の思考を却下されたレグルスは肩を落としながらとりあえずどこか昼食を食べるところを探す。
今朝はミラがレグルスを起こすことを忘れていたので、レグルスはまだ朝ごはんを食べていない。

「ここなんかどう?もう腹ペコで歩くことすらできないよ。」

レグルスの提案にみんなが賛成し、とりあえず入店した。

───────────────────
「意外と美味かったなあの店。」

「そうね。本格中華みたいね。」

一行は中華料理屋で腹を満たし、その辺をブラブラ歩く。
本来、事件現場を見ようとここまで来たのだが、完全却下されたため特にすることが無いのだ。
人混みに揉まれながら歩いていると、地面で仰向けに寝転がっている人に出会った。

「あのぉ。もしもし?大丈夫ですか?」

「この人亜人よ。ケフェウス聖騎士団の紋章が入った服を着ているから間違いないわ。」

レグルスが倒れ込んでいる人の安否を確認している間に、凛が推測する。
ケフェウス聖騎士団とは、聖龍軍が誇る騎士の軍隊である。彼らの剣の腕前は亜人界一と言われるほどに、それはまさに美しく、優雅で、そしてなによりも強い。そんな剣なのだ。

「でも何でそんなすごい人がこんな所でこんなことを?」

「それは聞いてみないと分からないわ。」

「ただ、空腹で、倒れてた、だけ、ですよ…」

「ふぇっ!!!?あっ、びっくりしたぁ!!心臓止まるかと思ったわ!」

いきなりの反応にレグルスが驚く。が、自分の反応にこれほどまでに驚いたレグルスを見て、その聖騎士団の人も驚愕を露わにしている。

───────────────────
「あなたたちは食べないんですか?」

つい30分前に後にした中華料理屋に再び戻ってきた。彼にご飯を食べさせるためにだ。その聖騎士団さんは出てきた料理に子供のように目を輝かせ、口に頬張り舌鼓したつづみを打っている。
何も注文しないレグルスたちを口の周りを汚しながら不思議そうな目で見ている。

「俺たちはさっきこの店でさんざん食ったからな。それより、お前誰なんだ?」

「そう言えば自己紹介がまだでしたね。僕は聖龍軍が誇るケフェウス聖騎士団団員!アルケナ・エリダヌスです!あっ、犬人族です。」

薄いピンク色をした髪をしており、首までの長さがある。丸くクリクリの碧眼をしており、幼げな感じがする。彼には少し大きめの白いローブを装っており、凛が言っていた通り胸の所にケフェウス聖騎士団の紋章が付いている。
身長は130cmぐらいとやや低め、カンナと同じか、少し小さいぐらいである。

「こんな坊主が聖騎士団ねぇ。ほんとかなぁ?」

「疑っているんですかぁ?それに僕は坊主じゃないですよ。」

一瞬時が止まったかのように静かになる。が、ただの背伸びだろうとその話を聞き流そうとした瞬間みんなが驚愕することになった発言をしたのだ。

「僕は女ですし、既に20歳なんで坊主じゃないですよ。」
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