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第5話 絵本の読み方をめぐって
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アノーリオンもララノアも絵本にかじりつくように、各々好きな絵本を読み出した。
揺莉はそんな2人の様子に嬉しくなり、ふふっと微笑む。
「——ねぇ、エルフの世界にも絵本てあるの?」
揺莉が尋ねると、ララノアが絵本から顔を上げる。
「あるよ。でも、ゆりさんが用意してくれた絵本みたいに、こんなに絵はないよ。文字ばっかり。だから、こんなに絵がたくさんあるの、たのしいな~」
ララノアは絵本に視線を戻すと、ワクワクした顔でページをめくる。
アノーリオンはというと、絵本を食い入るように見て集中しており、揺莉の言葉など耳に入っていないようだった。
揺莉は立ち上がるとまた本棚へ行き、数冊本を取り出してアノーリオンとララノアが座っているそばに絵本を積み重ねた。すると、2人は次から次へと手に取り、読み進めていった。
揺莉があまりのスピードに驚いていると、ベランダから声をかけられた。
「随分と熱心に読んでいるようだが。それは何かな?」
顔を上げると、エルサリオンがいつの間にか立っていた。
驚いた揺莉だったが、エルサリオンの顔を改めてまじまじと見つめる。
昨日は緊張していてあまり気にしていなかったが、エルサリオンはやはりエルフ族特有の容姿は完璧だった。青い瞳は美しく、顔のパーツは整い眉目秀麗。それでいて、どこか勝ち気というか、少し挑戦的な雰囲気もあり、リーダー的な立ち位置が似合いそうであった。
とはいえ、揺莉の元いた世界にもし彼がいたならば、モデル業などでスカウトされたり、瞬く間に多くの人間が彼に夢中になるのは必須だろうと思った。
「…あ、エルサリオンさん、こんにちは。これは、私のいた世界にあった絵本です。こちらの世界にも絵本があると聞いたのですが、アノーリオンくんもララノアさんも絵がたくさんで、私の世界での絵本も楽しいようで…」
揺莉はエルサリオンに話しかけていたが、エルサリオンは揺莉の話など耳に入っていないようで揺莉の言葉に返答はなく、腕を組みアノーリオンをじっと見つめていた。
アノーリオンは父親が来ていることにすら気付かないようで、無我夢中で絵本のページをめくっている。
「アノーリオン、そんな読み方で隅から隅まで完璧に読んでいるのか。どんな内容の本か知らないが、まともに読んでいるようには見えないぞ」
急な父の声に、アノーリオンはハッと顔を上げる。
「父上…!なんでここにいるの?今日は一日中いそがしいって、朝早くに出ていったよね」
「一瞬空き時間ができたので、お前の様子を見に来たんだ。なんだ、見せてみろ、この本は絵ばかりだな」
エルサリオンはベランダから教室内に身を乗り出すと、アノーリオンが持っている絵本を取り上げる。
「あ…!返して…!」
アノーリオンが慌てて手を伸ばすが、エルサリオンは気にも留めず絵本を両手で持ち、パラパラとめくる。
「なんだ、この絵本は。こんな話の何が面白い。もっと勉強になる本はないのか」
苛立った顔を見せるエルサリオンに、揺莉は動揺しなんて返そうか言葉に詰まる。
アノーリオンは、エルサリオンから絵本を取り返そうと、ジャンプして絵本をつかみとる。
「父上…!この絵本は絵がおおいけれど、絵をみているだけでも、おもしろいんだよ!絵だけでも、じゅうぶん話がわかるん…」
「くだらない」
アノーリオンの言葉をバッサリと切るように、エルサリオンは言葉を口にした。
アノーリオンの顔から、スッと精気がなくなり、暗い表情でうつむく。
絵本を掴んでいた両手からも力が抜け、絵本がゆっくりとアノーリオンの手から床に落ちていった。
「いいか、アノーリオン。文字を読め。絵だけ見て楽しむなど、それではまるで赤子じゃないか」
エルサリオンの言葉に、アノーリオンの顔は少し紅潮する。
エルサリオンとアノーリオンのやり取りをそばで聞いているララノアは、心配そうにアノーリオンを見たあと、揺莉を見上げる。その顔は、眉毛がハの字に下がり、悲しそうな表情だった。
揺莉はグッと握り拳に力を込めると、エルサリオンに向かい話しかける。
「いいんです。絵だけ見ていても。私達大人は最初に文字に目がいって読み始めますが、子どもって先に絵を隅々までじーっと見て、それから読むらしいんです。なので、絵を全部見て、そのあと最初に戻って文字を読み始めても、全く問題ないんです。なので、アノーリオンくんの読み方を否定するような言い方は——」
揺莉が話していると、エルサリオンが嫌そうな顔をし、話をやめろと言わんばかりに、顔の前で手を右から左に振った。
「君のいた世界のルールや話は、どうでもいい。私はただ、絵本一つとっても読むなら知性を身につけるものであって欲しいと思っているだけだ。君の用意したくだらん絵本とやらで、私の子の学びを遅らせないでくれないか」
「遅らせるだなんて…私はそんなつもりじゃ……!」
エルサリオンに嫌悪な眼差しで見られ、揺莉は少し怖くなり身を強張らせる。
(どうしよう…怒らせるつもりなんてないのに…)
揺莉はどうしたらいいのか悩んでいると、アノーリオンがポツリと言った。
「父上がいそがしいとき、ララノアやクルゴンもいないとき、ぼく1人で遊んでるんだ」
「だからなんだ。我々エルフにとっては、自然との遊びも学びの1つだ。自然と調和できて、初めて立派なエルフとなれる」
「……1人であそぶのもイヤじゃないけど、でも、ぼくはゆりの絵本をよんで、たのしいなって思ったんだよ」
アノーリオンは絵本に視線を落とし、両手でギュッと絵本を掴むと自分の胸辺りで大事そうに抱えた。
エルサリオンはそんなアノーリオンの様子に、眉毛をピクリとさせ、何かを話そうと口を開きかけたが、どこからともなく、ピーー!という大きな音が聞こえ、エルサリオンは後ろを振り返り空を見上げる。
空には何も変わったことはなかったが、顔を戻したエルサリオンの表情は少し険しかった。
「私は、これからまた行かなければならない。アノーリオン、話の続きは家に帰ってからだ」
エルサリオンはそう言うと、踵を返し園庭に下り歩いて行った。
ぐすっ…ぐすっ……
エルサリオンが去ったあと、アノーリオンが泣き出してしまい、揺莉は慌ててアノーリオンに近付き背中を撫でてなぐさめる。
「大丈夫…?自分の気持ち言えてえらかったね。がんばったね」
揺莉が声をかけると、アノーリオンは揺莉の胸にしがみ付くと泣きじゃくった。
揺莉は、泣いているアノーリオンの頭を撫でながら悶々とする。
(ここは、父と子の関係が思っているほどうまくいってないな…)
とはいえ、エルサリオンの気持ちも分からないでもなかった。
自分も元いた世界では子どもに本をたくさん読むよう強いたこともあるし、読み切ってないのに次のページに進むことを注意したこともある。
でも、今のアノーリオンの気持ちが真実のように、子どもには子どもの読み方があるのだ。
そして、それを否定してしまってはいけないんだと、後になって幼稚園の先生によって気付かされたのだ。
「楽しいって気持ちは大事だよね…。どうやったら、エルサリオンさんに分かってもらえるかなぁ……」
揺莉が呟くと、隣にすわってアノーリオンをずっと見ていたララノアがか細い声で言う。
「むりだよ。きっと、わからない」
ララノアが、揺莉を真っ直ぐに見つめる。
「あのね、ここはそういうところなんだよ。ゆりさんががんばっても、何もかわらないよ」
揺莉はそんな2人の様子に嬉しくなり、ふふっと微笑む。
「——ねぇ、エルフの世界にも絵本てあるの?」
揺莉が尋ねると、ララノアが絵本から顔を上げる。
「あるよ。でも、ゆりさんが用意してくれた絵本みたいに、こんなに絵はないよ。文字ばっかり。だから、こんなに絵がたくさんあるの、たのしいな~」
ララノアは絵本に視線を戻すと、ワクワクした顔でページをめくる。
アノーリオンはというと、絵本を食い入るように見て集中しており、揺莉の言葉など耳に入っていないようだった。
揺莉は立ち上がるとまた本棚へ行き、数冊本を取り出してアノーリオンとララノアが座っているそばに絵本を積み重ねた。すると、2人は次から次へと手に取り、読み進めていった。
揺莉があまりのスピードに驚いていると、ベランダから声をかけられた。
「随分と熱心に読んでいるようだが。それは何かな?」
顔を上げると、エルサリオンがいつの間にか立っていた。
驚いた揺莉だったが、エルサリオンの顔を改めてまじまじと見つめる。
昨日は緊張していてあまり気にしていなかったが、エルサリオンはやはりエルフ族特有の容姿は完璧だった。青い瞳は美しく、顔のパーツは整い眉目秀麗。それでいて、どこか勝ち気というか、少し挑戦的な雰囲気もあり、リーダー的な立ち位置が似合いそうであった。
とはいえ、揺莉の元いた世界にもし彼がいたならば、モデル業などでスカウトされたり、瞬く間に多くの人間が彼に夢中になるのは必須だろうと思った。
「…あ、エルサリオンさん、こんにちは。これは、私のいた世界にあった絵本です。こちらの世界にも絵本があると聞いたのですが、アノーリオンくんもララノアさんも絵がたくさんで、私の世界での絵本も楽しいようで…」
揺莉はエルサリオンに話しかけていたが、エルサリオンは揺莉の話など耳に入っていないようで揺莉の言葉に返答はなく、腕を組みアノーリオンをじっと見つめていた。
アノーリオンは父親が来ていることにすら気付かないようで、無我夢中で絵本のページをめくっている。
「アノーリオン、そんな読み方で隅から隅まで完璧に読んでいるのか。どんな内容の本か知らないが、まともに読んでいるようには見えないぞ」
急な父の声に、アノーリオンはハッと顔を上げる。
「父上…!なんでここにいるの?今日は一日中いそがしいって、朝早くに出ていったよね」
「一瞬空き時間ができたので、お前の様子を見に来たんだ。なんだ、見せてみろ、この本は絵ばかりだな」
エルサリオンはベランダから教室内に身を乗り出すと、アノーリオンが持っている絵本を取り上げる。
「あ…!返して…!」
アノーリオンが慌てて手を伸ばすが、エルサリオンは気にも留めず絵本を両手で持ち、パラパラとめくる。
「なんだ、この絵本は。こんな話の何が面白い。もっと勉強になる本はないのか」
苛立った顔を見せるエルサリオンに、揺莉は動揺しなんて返そうか言葉に詰まる。
アノーリオンは、エルサリオンから絵本を取り返そうと、ジャンプして絵本をつかみとる。
「父上…!この絵本は絵がおおいけれど、絵をみているだけでも、おもしろいんだよ!絵だけでも、じゅうぶん話がわかるん…」
「くだらない」
アノーリオンの言葉をバッサリと切るように、エルサリオンは言葉を口にした。
アノーリオンの顔から、スッと精気がなくなり、暗い表情でうつむく。
絵本を掴んでいた両手からも力が抜け、絵本がゆっくりとアノーリオンの手から床に落ちていった。
「いいか、アノーリオン。文字を読め。絵だけ見て楽しむなど、それではまるで赤子じゃないか」
エルサリオンの言葉に、アノーリオンの顔は少し紅潮する。
エルサリオンとアノーリオンのやり取りをそばで聞いているララノアは、心配そうにアノーリオンを見たあと、揺莉を見上げる。その顔は、眉毛がハの字に下がり、悲しそうな表情だった。
揺莉はグッと握り拳に力を込めると、エルサリオンに向かい話しかける。
「いいんです。絵だけ見ていても。私達大人は最初に文字に目がいって読み始めますが、子どもって先に絵を隅々までじーっと見て、それから読むらしいんです。なので、絵を全部見て、そのあと最初に戻って文字を読み始めても、全く問題ないんです。なので、アノーリオンくんの読み方を否定するような言い方は——」
揺莉が話していると、エルサリオンが嫌そうな顔をし、話をやめろと言わんばかりに、顔の前で手を右から左に振った。
「君のいた世界のルールや話は、どうでもいい。私はただ、絵本一つとっても読むなら知性を身につけるものであって欲しいと思っているだけだ。君の用意したくだらん絵本とやらで、私の子の学びを遅らせないでくれないか」
「遅らせるだなんて…私はそんなつもりじゃ……!」
エルサリオンに嫌悪な眼差しで見られ、揺莉は少し怖くなり身を強張らせる。
(どうしよう…怒らせるつもりなんてないのに…)
揺莉はどうしたらいいのか悩んでいると、アノーリオンがポツリと言った。
「父上がいそがしいとき、ララノアやクルゴンもいないとき、ぼく1人で遊んでるんだ」
「だからなんだ。我々エルフにとっては、自然との遊びも学びの1つだ。自然と調和できて、初めて立派なエルフとなれる」
「……1人であそぶのもイヤじゃないけど、でも、ぼくはゆりの絵本をよんで、たのしいなって思ったんだよ」
アノーリオンは絵本に視線を落とし、両手でギュッと絵本を掴むと自分の胸辺りで大事そうに抱えた。
エルサリオンはそんなアノーリオンの様子に、眉毛をピクリとさせ、何かを話そうと口を開きかけたが、どこからともなく、ピーー!という大きな音が聞こえ、エルサリオンは後ろを振り返り空を見上げる。
空には何も変わったことはなかったが、顔を戻したエルサリオンの表情は少し険しかった。
「私は、これからまた行かなければならない。アノーリオン、話の続きは家に帰ってからだ」
エルサリオンはそう言うと、踵を返し園庭に下り歩いて行った。
ぐすっ…ぐすっ……
エルサリオンが去ったあと、アノーリオンが泣き出してしまい、揺莉は慌ててアノーリオンに近付き背中を撫でてなぐさめる。
「大丈夫…?自分の気持ち言えてえらかったね。がんばったね」
揺莉が声をかけると、アノーリオンは揺莉の胸にしがみ付くと泣きじゃくった。
揺莉は、泣いているアノーリオンの頭を撫でながら悶々とする。
(ここは、父と子の関係が思っているほどうまくいってないな…)
とはいえ、エルサリオンの気持ちも分からないでもなかった。
自分も元いた世界では子どもに本をたくさん読むよう強いたこともあるし、読み切ってないのに次のページに進むことを注意したこともある。
でも、今のアノーリオンの気持ちが真実のように、子どもには子どもの読み方があるのだ。
そして、それを否定してしまってはいけないんだと、後になって幼稚園の先生によって気付かされたのだ。
「楽しいって気持ちは大事だよね…。どうやったら、エルサリオンさんに分かってもらえるかなぁ……」
揺莉が呟くと、隣にすわってアノーリオンをずっと見ていたララノアがか細い声で言う。
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