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第19話 人間みたいで安心します
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「あっ、いえ、大丈夫ですので、はい、お気遣いなく!」
「本当にいいのか。今、私は時間がある。この中全体を掃除するのは大変だろう、魔法で私が手伝えば君も楽ではないのか?」
「いえ、本当に…ここに来る子は3人だけなので、言うほど汚れないので…本当に、本当に……」
(頼むから帰ってくれ~~)
あれから、エルサリオンは時間を見つけては揺莉の所へ来て、話しかけてきては何かと滞在しようとしている風だった。
(別に嫌い…ってわけじゃあ、ないんだけどね…)
最初は冷たかったエルサリオンだが、接してみると色々と気遣ってくれるのが分かった。
そして、揺莉に断られても、エルフ族の特性なのか、めげずに揺莉の元に来ては、側にいようとする。
(急に態度が変わるから、まだ私の気持ちが追いつかないよ…)
今朝は、アノーリオンはエルサリオンと共に登園してきたのだが、アノーリオンと一緒に教室に上がり、こうやって熱心に揺莉に話しかけてくるのだ。
掃除を断られた今も教室から出て行こうとせず、何か他の話題はないかと揺莉の方をチラチラと見て考えている様子だった。
(うぅ……これが毎日だし、ちょっと私も疲れてきたなぁ)
こちらをじっと見つめるエルサリオンと目が合い、揺莉は作り笑顔で軽く会釈をする。
すると、揺莉の行動に、エルサリオンは顔を赤らめ表情は緩み、恥ずかしそうに顔を横に逸らした。
(あー…これは完全に恋してるやつ…?えー…でも、いつから??てか、私に??本気???)
エルサリオンの反応を見た揺莉は、なぜか、みぞおちが、どよーんと重くなった。
そんな中、アノーリオンとクルゴンはというと、エア魔法で戦闘ごっこをして遊んでいる。
エア魔法とは、魔法は出さずに、使っているフリをすることだ。
2人は遊びに夢中になり過ぎて、クルゴンが後ろに立っているエルサリオンにぶつかってしまった。
「あ…!」
クルゴンが慌てて振り返りエルサリオンを見上げるが、エルサリオンは冷え切った青い瞳でクルゴンを見下ろした。
「…あ……ごめんな…さ…い……」
クルゴンは顔を真っ青にし、手を胸元でギュッと握り固まっている。
「大丈夫?!クルゴンくん!エルサリオンさん、ぶつかってしまい申し訳ありませんでした」
揺莉はクルゴンの少し前に立ち、クルゴンからエルサリオンの顔が見えないようにすると、エルサリオンに頭を下げた。
すると、エルサリオンはフンといった様子でクルゴンから視線を逸らす。
(大人気ないな~…)
ハイエルフが他のエルフ族からよく思われていないことはクルゴンから聞いて知ったが、子供に対してもこんなあからさまな態度なのかと呆れる。
「あの、エルサリオンさん、活動を始めますので、そろそろいいですか?」
「——分かった。帰りにアノーリオンの迎えにまた来る」
(帰りもまた来るのか~…)
揺莉は、エルサリオンを見送るために教室から続くベランダへ出て、貼り付けた笑顔で見送ったが、後ろ姿が遠ざかった後に深く溜息をつく。
◇◇
晴天の今日も、教室にはアノーリオンとクルゴンの2人だけだ。
(ララノアちゃん、どうしてるのかなぁ…)
教室で自分の父親の絵を描くという課題を出した揺莉。アノーリオンとクルゴンは、席に座って黙々とクレヨンを使い画用紙に描いている。
ララノアと最後に会ってから数週間経過したが、未だララノアが幼稚園に来る気配はなく、教室の真ん中のララノアの席だけが、ポツンと空いている。
(あぁー…だめだ、だめだ…!来ないものを待っていても、何も解決しないし、これなら、エルサリオンさんに相談すれば良かったのかなぁ……あーでも…また食事に誘われても困るしなぁ…)
揺莉は教室内を歩きながら、1人悶々とする。
揺莉はアノーリオン席で立ち止まり、描いた絵を見る。当たり前だが、描かれていたのは、先ほど見たエルサリオンそのものだった。
次にクルゴンの席に向かった揺莉は、クルゴンの画用紙を覗き込む。
クルゴンの父親とは未だ会ったことはないが、描かれている父親の目もクルゴン同様に緑色で塗られていた。
揺莉はクルゴンの机の前にしゃがむと、集中しているクルゴンを見つめる。
「そういえば、クルゴンくん、お父さんかお母さんに、ここの幼稚園のことは話せた?」
「…ううん…話せてない…」
「あれから、一度もお家に戻ってきてないの?」
「…ううん…戻ってきてはいるんだけど…僕が寝てる夜中みたいなんだ…だから、置き手紙だけで…会えてない…」
クルゴンは、クレヨンで描いていた手をピタッと止めて、机の上の画用紙からゆっくりと顔を上げる。
「…やっぱり…まだ話せてないから、ここに来ちゃだめ…?」
前髪の奥の大きな瞳が、心配そうに揺莉を見つめる。
「ううん。大丈夫だよ、来ていいよ」
揺莉が優しく微笑むと、クルゴンは安心したように顔をほころばせる。
「あとは…ララノアちゃんがなぁ……。ずっと会えてなくて、心配なんだよね…」
しゃがんだ揺莉は、クルゴンの机にもたれかかる。
「俺たちも心配してるよー!こんなに会えないの、初めてだし」
アノーリオンが机から顔を上げ、揺莉とクルゴンの方を見る。
「ねぇねぇ、アノーリオンくんとクルゴンくんのお父さん達は、里の外へ戦闘に出られるじゃない?その戦闘って、女性も行くのかな…?」
「…行くこともあります…ただ女性エルフに限っては…全員ではなく…能力の高いものだけですが…」
「ラエルノアさんは、行ってるのかな…?」
「…行っています…戦闘メンバーに入っていますので…」
「じゃあ、今お家にはララノアさん、1人かもしれないってこと?——あ、でもお父さんがいるのか」
揺莉がそう言うと、アノーリオンとクルゴンは気まずそうに互いに顔を見合わせ、黙ってしまった。
「あ、あれ…?なんで急に黙っちゃった…?」
「うーん、いや、まぁ別に言ってもいいんだろうけど~…な?クルゴン?」
「…う…う~ん…でも他の家庭のことだし…う~ん…」
言い淀む2人に、揺莉は目をぱちくりさせながら、2人の顔を交互に見る。
「エルフ族では、他の家庭の内情を口にしないっていうのが、暗黙のしきたりであるんですよ」
給食を持ったルーミルが、頭を少し下げ出入口をくぐり教室内に入って来た。
「なので、何か知っていても話さないよう努めているんですよ。変に噂がまかれた場合、噂を広めた者が罰せられると聞いています」
「そうなんですか!やだっ、アノーリオンくん、クルゴンくん、ごめんね!私知らなくて…話にくかったよね、ごめんね!」
「うん!」
「…知らないんだから、仕方ないよ…」
揺莉の失態の重要さを理解しているのか、いないのか、アノーリオンとクルゴンは笑ってみせてくれた。
「ありがとう…じゃあ、2人とも手を洗ってきて」
「はーい」
揺莉は3人の小さい机に給食の配膳をするルーミルを見つめ近付くと、ルーミルは最後の揺莉に気付きゆっくりと上半身を起こした。
「どうした?」
「あの、お聞きしたいことがあって…。ここから、ララノアさんのお家までは遠いですか…?」
「……行く気なのか?」
「やっぱり、このまま放っておいていい気はしなくて…」
「…ここからあんたの足で歩いて行くには、数日かかるだろうな」
「えっ、す、数日!?え、じゃあ、皆さんはここにはどうやって…!?」
「俺らは魔法を使うなり、他の生き物の背に乗るなりして飛ばして来ている」
「えっ……じゃあ、すごく遠いところから毎日…そんなこととは知らず、いつもありがとうございます、すみません…!」
「今では好きでやっている。気にするな」
そう言うと、ルーミルはまた配膳の作業を始まる。
最初こそ取っ付きにくいと思えたルーミルだが、言葉が少ないだけで行動は親切で丁寧で…。
「ルーミルさんみたいな方は、私の世界ではモテたと思いますよ。なんか、親近感というか、まるで人間みたいで、私も安心します」
言ってしまった後、ハッとした揺莉は慌てて口を抑えてルーミルを見る。すると、ルーミルも驚いたように目を大きく開けて振り返り、その目の奥に動揺が走っているように見えた。
「本当にいいのか。今、私は時間がある。この中全体を掃除するのは大変だろう、魔法で私が手伝えば君も楽ではないのか?」
「いえ、本当に…ここに来る子は3人だけなので、言うほど汚れないので…本当に、本当に……」
(頼むから帰ってくれ~~)
あれから、エルサリオンは時間を見つけては揺莉の所へ来て、話しかけてきては何かと滞在しようとしている風だった。
(別に嫌い…ってわけじゃあ、ないんだけどね…)
最初は冷たかったエルサリオンだが、接してみると色々と気遣ってくれるのが分かった。
そして、揺莉に断られても、エルフ族の特性なのか、めげずに揺莉の元に来ては、側にいようとする。
(急に態度が変わるから、まだ私の気持ちが追いつかないよ…)
今朝は、アノーリオンはエルサリオンと共に登園してきたのだが、アノーリオンと一緒に教室に上がり、こうやって熱心に揺莉に話しかけてくるのだ。
掃除を断られた今も教室から出て行こうとせず、何か他の話題はないかと揺莉の方をチラチラと見て考えている様子だった。
(うぅ……これが毎日だし、ちょっと私も疲れてきたなぁ)
こちらをじっと見つめるエルサリオンと目が合い、揺莉は作り笑顔で軽く会釈をする。
すると、揺莉の行動に、エルサリオンは顔を赤らめ表情は緩み、恥ずかしそうに顔を横に逸らした。
(あー…これは完全に恋してるやつ…?えー…でも、いつから??てか、私に??本気???)
エルサリオンの反応を見た揺莉は、なぜか、みぞおちが、どよーんと重くなった。
そんな中、アノーリオンとクルゴンはというと、エア魔法で戦闘ごっこをして遊んでいる。
エア魔法とは、魔法は出さずに、使っているフリをすることだ。
2人は遊びに夢中になり過ぎて、クルゴンが後ろに立っているエルサリオンにぶつかってしまった。
「あ…!」
クルゴンが慌てて振り返りエルサリオンを見上げるが、エルサリオンは冷え切った青い瞳でクルゴンを見下ろした。
「…あ……ごめんな…さ…い……」
クルゴンは顔を真っ青にし、手を胸元でギュッと握り固まっている。
「大丈夫?!クルゴンくん!エルサリオンさん、ぶつかってしまい申し訳ありませんでした」
揺莉はクルゴンの少し前に立ち、クルゴンからエルサリオンの顔が見えないようにすると、エルサリオンに頭を下げた。
すると、エルサリオンはフンといった様子でクルゴンから視線を逸らす。
(大人気ないな~…)
ハイエルフが他のエルフ族からよく思われていないことはクルゴンから聞いて知ったが、子供に対してもこんなあからさまな態度なのかと呆れる。
「あの、エルサリオンさん、活動を始めますので、そろそろいいですか?」
「——分かった。帰りにアノーリオンの迎えにまた来る」
(帰りもまた来るのか~…)
揺莉は、エルサリオンを見送るために教室から続くベランダへ出て、貼り付けた笑顔で見送ったが、後ろ姿が遠ざかった後に深く溜息をつく。
◇◇
晴天の今日も、教室にはアノーリオンとクルゴンの2人だけだ。
(ララノアちゃん、どうしてるのかなぁ…)
教室で自分の父親の絵を描くという課題を出した揺莉。アノーリオンとクルゴンは、席に座って黙々とクレヨンを使い画用紙に描いている。
ララノアと最後に会ってから数週間経過したが、未だララノアが幼稚園に来る気配はなく、教室の真ん中のララノアの席だけが、ポツンと空いている。
(あぁー…だめだ、だめだ…!来ないものを待っていても、何も解決しないし、これなら、エルサリオンさんに相談すれば良かったのかなぁ……あーでも…また食事に誘われても困るしなぁ…)
揺莉は教室内を歩きながら、1人悶々とする。
揺莉はアノーリオン席で立ち止まり、描いた絵を見る。当たり前だが、描かれていたのは、先ほど見たエルサリオンそのものだった。
次にクルゴンの席に向かった揺莉は、クルゴンの画用紙を覗き込む。
クルゴンの父親とは未だ会ったことはないが、描かれている父親の目もクルゴン同様に緑色で塗られていた。
揺莉はクルゴンの机の前にしゃがむと、集中しているクルゴンを見つめる。
「そういえば、クルゴンくん、お父さんかお母さんに、ここの幼稚園のことは話せた?」
「…ううん…話せてない…」
「あれから、一度もお家に戻ってきてないの?」
「…ううん…戻ってきてはいるんだけど…僕が寝てる夜中みたいなんだ…だから、置き手紙だけで…会えてない…」
クルゴンは、クレヨンで描いていた手をピタッと止めて、机の上の画用紙からゆっくりと顔を上げる。
「…やっぱり…まだ話せてないから、ここに来ちゃだめ…?」
前髪の奥の大きな瞳が、心配そうに揺莉を見つめる。
「ううん。大丈夫だよ、来ていいよ」
揺莉が優しく微笑むと、クルゴンは安心したように顔をほころばせる。
「あとは…ララノアちゃんがなぁ……。ずっと会えてなくて、心配なんだよね…」
しゃがんだ揺莉は、クルゴンの机にもたれかかる。
「俺たちも心配してるよー!こんなに会えないの、初めてだし」
アノーリオンが机から顔を上げ、揺莉とクルゴンの方を見る。
「ねぇねぇ、アノーリオンくんとクルゴンくんのお父さん達は、里の外へ戦闘に出られるじゃない?その戦闘って、女性も行くのかな…?」
「…行くこともあります…ただ女性エルフに限っては…全員ではなく…能力の高いものだけですが…」
「ラエルノアさんは、行ってるのかな…?」
「…行っています…戦闘メンバーに入っていますので…」
「じゃあ、今お家にはララノアさん、1人かもしれないってこと?——あ、でもお父さんがいるのか」
揺莉がそう言うと、アノーリオンとクルゴンは気まずそうに互いに顔を見合わせ、黙ってしまった。
「あ、あれ…?なんで急に黙っちゃった…?」
「うーん、いや、まぁ別に言ってもいいんだろうけど~…な?クルゴン?」
「…う…う~ん…でも他の家庭のことだし…う~ん…」
言い淀む2人に、揺莉は目をぱちくりさせながら、2人の顔を交互に見る。
「エルフ族では、他の家庭の内情を口にしないっていうのが、暗黙のしきたりであるんですよ」
給食を持ったルーミルが、頭を少し下げ出入口をくぐり教室内に入って来た。
「なので、何か知っていても話さないよう努めているんですよ。変に噂がまかれた場合、噂を広めた者が罰せられると聞いています」
「そうなんですか!やだっ、アノーリオンくん、クルゴンくん、ごめんね!私知らなくて…話にくかったよね、ごめんね!」
「うん!」
「…知らないんだから、仕方ないよ…」
揺莉の失態の重要さを理解しているのか、いないのか、アノーリオンとクルゴンは笑ってみせてくれた。
「ありがとう…じゃあ、2人とも手を洗ってきて」
「はーい」
揺莉は3人の小さい机に給食の配膳をするルーミルを見つめ近付くと、ルーミルは最後の揺莉に気付きゆっくりと上半身を起こした。
「どうした?」
「あの、お聞きしたいことがあって…。ここから、ララノアさんのお家までは遠いですか…?」
「……行く気なのか?」
「やっぱり、このまま放っておいていい気はしなくて…」
「…ここからあんたの足で歩いて行くには、数日かかるだろうな」
「えっ、す、数日!?え、じゃあ、皆さんはここにはどうやって…!?」
「俺らは魔法を使うなり、他の生き物の背に乗るなりして飛ばして来ている」
「えっ……じゃあ、すごく遠いところから毎日…そんなこととは知らず、いつもありがとうございます、すみません…!」
「今では好きでやっている。気にするな」
そう言うと、ルーミルはまた配膳の作業を始まる。
最初こそ取っ付きにくいと思えたルーミルだが、言葉が少ないだけで行動は親切で丁寧で…。
「ルーミルさんみたいな方は、私の世界ではモテたと思いますよ。なんか、親近感というか、まるで人間みたいで、私も安心します」
言ってしまった後、ハッとした揺莉は慌てて口を抑えてルーミルを見る。すると、ルーミルも驚いたように目を大きく開けて振り返り、その目の奥に動揺が走っているように見えた。
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