2 / 8
第2話:名もなき魔法が消えた朝
翌朝、ガウルは最悪の目覚めを迎えた。
頭蓋骨を内側からガンガンと殴られるような激しい二日酔い。喉が焼けつくように渇いている。
まぶたを開けるのも億劫で、ガウルは無意識に右手を伸ばした。
いつもなら、そこには適温に冷やされた水が入ったコップが置かれているはずだった。エリアスが毎朝、ガウルが目覚める数秒前に用意していたからだ。
「……あ?」
指先が空を切る。
ガウルは不機嫌に眉を寄せ、のろのろと上半身を起こした。
サイドテーブルには、昨夜の飲み残しのワインが入ったボトルと、空のコップがあるだけだ。水差しの中身は空っぽだった。
「おい、エリアス。水」
掠れた声で呼ぶ。返事はない。
ガウルは舌打ちをして、部屋を見回した。
狭い宿の一室には、淀んだ空気が充満していた。酒と、昨日の戦闘でかいた汗と、そしてどこか生臭い魔物の血の臭い。
いつもなら朝には爽やかな風が吹き抜け、ほのかに柑橘系の香りが漂っているはずなのに、今日は窓すら開いていない。
「何やってんだよ、あいつ……」
ガウルは苛立ちながらベッドを降りた。
ブーツのまま床を踏むと、ジャリ、と嫌な音がした。砂埃だ。
おかしい。エリアスの『自動清掃(オート・クリーン)』はどうした。
疑問よりも怒りが先に立った。昨夜、少しキツく言ったから拗ねているのだろうか。ガウルにとって、エリアスの機嫌取りなど日常茶飯事の面倒事の一つに過ぎなかった。どうせ数時間もすれば、「ごめんね」と泣きそうな顔で戻ってくるに決まっている。
ガウルは自身の体を見下ろした。
昨日から着たままのインナーシャツは汗を吸ってごわごわと硬く、鼻を近づけると酸っぱい臭いがした。
「うわ、なんだこれ。汚ねえな」
ガウルはシャツを脱ぎ捨てようとしたが、肌に張り付いて思うように脱げない。不快だ。
いつもなら、眠っている間にエリアスが魔法で洗浄し、乾燥させ、さらに『防汚』と『軽量化』の付与をかけ直していたのだ。
ガウルはその工程を知らない。
彼はただ、「自分の装備は常に清潔で快適である」という結果だけを享受していた。だから、この不快な重みが、本来の自分の装備の姿だということが理解できなかった。
「ふざけんなよ……これじゃ着替えられねえだろ」
仕方なく、ガウルは部屋の隅にある『共有アイテムボックス』に手を伸ばした。
留め具には、魔法が使えない者でも扱える『魔導ダイヤル』が嵌め込まれている。
合わせるべき数字は四つ。
『ガウル、この数字だけは忘れないでね。僕たちの始まりの日だ』
いつかエリアスは、愛おしげにその数字を設定していた。
ガウルは舌打ちし、記憶を探る。
勇者に認定された日か? ……違う、開かない。
なら、俺の誕生日か? ……これも違う。
まさか、あの日か?
安物の指輪を揃いで買って、愛を誓い合った日。
いかにも、あいつが大事にしそうな記念日だ。
だが、ダイヤルに指をかけたまま、ガウルは動きを止めた。
……いつだ?
春だったか、冬だったか。
エリアスにとっての「一番大切な日」は、ガウルにとって、記憶の彼方に埋もれた些末な過去でしかなかった。
「チッ……くだらねえ」
ガウルは苛立ち紛れに鞄を蹴りつけた。
たかが数字一つ。だがその数字こそが、二人の間に横たわる決定的な断絶だった。
中には清潔な服が入っているのに、取り出すことができない。
ガウルはエリアスへの怒りを募らせた。
嫌がらせだ。こんな覚えにくい数字に設定したあいつが悪い。
「あー、クソ。頭いてえ。リリアに回復魔法(ヒール)かけてもらうか」
ガウルは舌打ちし、床に脱ぎ捨ててあった上着を乱暴に拾い上げた。袖を通すと、冷たく湿った感触が肌に張り付く。
「最悪だ……」
ガウルはドスドスと足音を荒らげて部屋を出た。
◇◇◇
宿の一階にある食堂に降りると、そこには既に仲間たちが集まっていた。
だが、その空気はお世辞にも明るいとは言えなかった。
「もう! 最悪なんだけど!」
聖女リリアが、テーブルをバンと叩いていた。
彼女の輝くようなブロンドはボサボサで、艶がない。純白の聖衣の裾には、昨日の泥ハネが点々と残っていた。
「私の髪、なんでこんなに絡まるの!? クシが通らないんだけど! エリアスさんは!? 私の『美容魔法(ビューティー・マジック)』まだなの!?」
「うるせえな、朝からキャンキャンと」
ガウルが頭を掻きながら席に着くと、盗賊のカイがげんなりした顔で顔を上げた。
「お、大将。起きたか。……なあ、エリアス知らねえ? 俺の短剣、刃こぼれしたまんまなんだけど。これじゃ使い物にならねえよ」
「知るか。俺だって探してんだよ」
ガウルは適当な椅子を引き、テーブルの上の水差しを掴んだ。
コップに注ぎ、一気に煽る。
ブーッ!!
ガウルは盛大に水を吹き出した。
「な、なんだこれ! 泥水か!?」
「村の水だろ、それ」
カイが呆れたように言った。
「この辺の水は不味いって聞いたぜ。ま、俺らは平気だったけどな」
「へい、この辺の井戸水は鉄が多いんでね。魔法使いの兄ちゃんが毎朝『濾過』して『味質調整』してたんだよ」
宿の親父が、どん、とスープ皿を置きながら説明を加えた。
ガウルは口元の水を拭った。鉄臭い後味が残り、吐き気が増す。
こんな泥水を、自分たちは毎日飲んでいたのか?
いや、違う。エリアスが変えていたのだ。
魔法で。
当然のように。
「……あいつ、どこ行きやがった」
ガウルの声にドスが効き始めた時、親父が口を開いた。
「へい、朝飯だ。昨日の残りの野菜スープだが、サービスだぞ」
皿の中身は、茶色く濁った液体に、くたくたに煮込まれた野菜が浮いているだけの代物だった。
一口啜ったリリアが「まっず!」と叫んでスプーンを投げた。
「何これ! 味が薄いし、野菜も筋っぽいし! 昨日の夜はあんなに美味しかったのに!」
「昨日の夜は、魔法使いの兄ちゃんがスパイス足して煮込み直してたからな」
親父は悪びれもせず言った。
「あの兄ちゃんがいなけりゃ、こんなもんだよ。辺境の宿飯なんてな」
ガウルはスプーンを握りしめた。
不快だ。
何もかもが不快だ。
服は臭い。水は不味い。飯は食えたもんじゃない。髪も肌もベタつく。
たった一晩。エリアスが姿を消した、たったそれだけのことで、世界が色あせて腐敗したように感じられた。
「……探すぞ」
ガウルは立ち上がった。
「拗ねてどっかで隠れてるに決まってる。見つけたら説教だ。パーティーの管理を放棄した罰を与えてやる」
ガウルは自信満々だった。
エリアスは自分に惚れている。
今までどんな理不尽な要求にも応えてきた。今回も、ちょっとした痴話喧嘩の延長に過ぎない。
そう信じて疑わなかった。
◇◇◇
宿を出ようとした時だった。
入り口の扉を開けた瞬間、ブォン、という重低音が響き、巨大な羽虫の群れが雪崩れ込んできた。
「うわっ!? なんだこれ!!」
ガウルは慌てて腕を振り回した。
一匹一匹は大したことのない低級モンスター、ジャイアント・モスキートだ。だが、その数は尋常ではない。数十匹の群れが、宿の入り口付近に密集していたのだ。
「きゃあああ! 虫! 来ないで!」
「おいおい、結界はどうなってんだよ!」
カイが短剣を抜こうとするが、昨日の返り血が凝固して鞘の口に張り付き、スムーズに抜けない。
ガウルは舌打ちし、素手で虫を叩き潰した。黄色い体液が手に付着し、強烈な悪臭を放つ。
「クソッ! どいつもこいつも!!」
ガウルは怒りに任せて剣を抜き、真空波で虫の群れを一掃した。
宿の前の通りは、虫の死骸で汚れた。
野次馬が集まってくる中、ガウルは肩で息をした。
エリアスの『対害虫結界』。
24時間、半径50メートル以内に害虫や小動物を寄せ付けない、地味だが高度な多重結界。
それが消失していたのだ。
ガウルたちは、自分たちがどれほど過保護な揺り籠の中で眠っていたのかを、肌で感じさせられた。
「……ギルドだ」
ガウルは血走った目で言った。
「あいつ、ギルドにいるかもしれねえ。依頼の精算もある」
一行は、泥と体液で薄汚れた格好のまま、冒険者ギルドへと向かった。
道行く人々が、勇者一行を見て眉をひそめる。
いつもなら、輝くような装備と清潔感あふれる姿で称賛の的だった彼らが、今はまるで野盗の集団のように見えたからだ。
◇◇◇
冒険者ギルドの扉を蹴破るようにして入ると、喧騒が一瞬にして止んだ。
ガウルはカウンターへ大股で歩み寄った。
受付嬢が、ギョッとした顔で彼らを見る。
「ゆ、勇者様……? どうされたんですか、その恰好……ひどい臭いも……」
「うるせえ。エリアスは来てるか?」
ガウルはカウンターを叩いた。
「あいつ、宿にもいねえんだ。ここで依頼の手続きでもしてんだろ。呼んでくれ」
受付嬢は困惑したように瞬きをした。
そして、気まずそうに視線を逸らし、手元の書類の束を慌ただしく繰り始めた。
「あの……エリアス様でしたら、今朝一番にいらっしゃいました」
「やっぱりな! で、どこだ? 奥の会議室か?」
「いえ……もう出発されました」
「は?」
ガウルの動きが止まった。
出発? どこへ? クエストになんて行っていないはずだ。
「出発ってなんだよ。俺たちに黙って単独行動か?」
「いえ、そうではなくて……」
受付嬢は、一枚の羊皮紙をガウルの前に差し出した。
そこには、見慣れた、几帳面で整った筆跡があった。
『パーティー脱退届』
申請者:魔術師エリアス
所属:勇者ガウルパーティー
理由:一身上の都合により
その書類には、すでにギルドマスターの承認印が押されていた。
正式な受理。
覆しようのない、契約の解除。
「……は、あ?」
ガウルの口から、間の抜けた声が漏れた。
脱退?
エリアスが?
俺を捨てた?
「ふざけんな……なんだよこれ」
ガウルは書類を掴み上げ、クシャクシャに握り潰した。
「冗談じゃねえぞ! 誰の許可とって辞めてんだ! 俺は認めてねえぞ!」
「で、ですが、冒険者規定により、個人の脱退意志は尊重されますし、違約金も全額お支払いいただいておりますので……」
「金の問題じゃねえんだよ!!」
ガウルの怒号がギルド中に響き渡った。
周囲の冒険者たちが引いた目でこちらを見ている。
だが、ガウルの耳には何も入らなかった。
胸の奥で、ドス黒い感情が渦巻いていた。
怒り。屈辱。そして、ほんのわずかな――認めたくない焦燥。
「あいつ……本気で俺を捨てる気か?」
握り潰した紙屑を床に叩きつける。
「いい度胸だ、エリアス。俺がいないと何もできないくせに、格好つけやがって」
ガウルは歪んだ笑みを浮かべた。
まだ、彼は理解していなかった。
何もできないのは、エリアスではない。
自分たちの方だということを。
「行くぞ。馬車を調達しろ。あいつの足なら、まだ遠くへは行ってねえ」
ガウルは仲間たちに命じた。
「捕まえて、土下座させてやる。泣いて謝るまで、絶対に許さねえからな」
勇者は踵を返した。
その背中に、以前のような輝きはもうなかった。
薄汚れたマントが、力なく揺れているだけだった。
あなたにおすすめの小説
【8話完結】帰ってきた勇者様が褒美に私を所望している件について。
キノア9g
BL
異世界召喚されたのは、
ブラック企業で心身ボロボロになった陰キャ勇者。
国王が用意した褒美は、金、地位、そして姫との結婚――
だが、彼が望んだのは「何の能力もない第三王子」だった。
顔だけ王子と蔑まれ、周囲から期待されなかったリュシアン。
過労で倒れた勇者に、ただ優しく手を伸ばしただけの彼は、
気づかぬうちに勇者の心を奪っていた。
「それでも俺は、あなたがいいんです」
だけど――勇者は彼を「姫」だと誤解していた。
切なさとすれ違い、
それでも惹かれ合う二人の、
優しくて不器用な恋の物語。
全8話。
公爵家の五男坊はあきらめない
三矢由巳
BL
ローテンエルデ王国のレームブルック公爵の妾腹の五男グスタフは公爵領で領民と交流し、気ままに日々を過ごしていた。
生母と生き別れ、父に放任されて育った彼は誰にも期待なんかしない、将来のことはあきらめていると乳兄弟のエルンストに語っていた。
冬至の祭の夜に暴漢に襲われ二人の運命は急変する。
負傷し意識のないエルンストの枕元でグスタフは叫ぶ。
「俺はおまえなしでは生きていけないんだ」
都では次の王位をめぐる政争が繰り広げられていた。
知らぬ間に巻き込まれていたことを知るグスタフ。
生き延びるため、グスタフはエルンストとともに都へ向かう。
あきらめたら待つのは死のみ。
「自由に生きていい」と言われたので冒険者になりましたが、なぜか旦那様が激怒して連れ戻しに来ました。
キノア9g
BL
「君に義務は求めない」=ニート生活推奨!? ポジティブ転生者と、言葉足らずで愛が重い氷の伯爵様の、全力すれ違い新婚ラブコメディ!
あらすじ
「君に求める義務はない。屋敷で自由に過ごしていい」
貧乏男爵家の次男・ルシアン(前世は男子高校生)は、政略結婚した若き天才当主・オルドリンからそう告げられた。
冷徹で無表情な旦那様の言葉を、「俺に興味がないんだな! ラッキー、衣食住保証付きのニート生活だ!」とポジティブに解釈したルシアン。
彼はこっそり屋敷を抜け出し、偽名を使って憧れの冒険者ライフを満喫し始める。
「旦那様は俺に無関心」
そう信じて、半年間ものんきに遊び回っていたルシアンだったが、ある日クエスト中に怪我をしてしまう。
バレたら怒られるかな……とビクビクしていた彼の元に現れたのは、顔面蒼白で息を切らした旦那様で――!?
「君が怪我をしたと聞いて、気が狂いそうだった……!」
怒鳴られるかと思いきや、折れるほど強く抱きしめられて困惑。
えっ、放置してたんじゃなかったの? なんでそんなに必死なの?
実は旦那様は冷徹なのではなく、ルシアンが好きすぎて「嫌われないように」と身を引いていただけの、超・奥手な心配性スパダリだった!
「君を守れるなら、森ごと消し飛ばすが?」
「過保護すぎて冒険になりません!!」
Fランク冒険者ののんきな妻(夫)×国宝級魔法使いの激重旦那様。
すれ違っていた二人が、甘々な「週末冒険者夫婦」になるまでの、勘違いと溺愛のハッピーエンドBL。
【8話完結】魔王討伐より、不機嫌なキミを宥める方が難易度「SSS」なんだが。
キノア9g
BL
世界を救った英雄の帰還先は、不機嫌な伴侶の待つ「絶対零度」の我が家でした。
あらすじ
「……帰りたい。今すぐ、愛する彼のもとへ!」
魔王軍の幹部を討伐し、王都の凱旋パレードで主役を務める聖騎士カイル。
民衆が英雄に熱狂する中、当の本人は生きた心地がしていなかった。
なぜなら、遠征の延長を愛する伴侶・エルヴィンに「事後報告」で済ませてしまったから……。
意を決して帰宅したカイルを迎えたのは、神々しいほどに美しいエルヴィンの、氷のように冷たい微笑。
機嫌を取ろうと必死に奔走するカイルだったが、良かれと思った行動はすべて裏目に出てしまい、家庭内での評価は下がる一方。
「人類最強の男に、家の中まで支配させてあげるもんですか」
毒舌、几帳面、そして誰よりも不器用な愛情。
最強の聖騎士といえど、愛する人の心の機微という名の迷宮には、聖剣一本では太刀打ちできない。
これは、魔王討伐より遥かに困難な「伴侶の機嫌取り」という最高難易度クエストに挑む、一途な騎士の愛と受難の記録。
全8話。
塩対応の同室αが実は俺の番を狙っていた
雪兎
BL
あらすじ
全寮制の名門学園に入学したΩの俺は、入寮初日から最悪の同室相手に当たった。
相手は学年でも有名な優等生α。
成績優秀、運動もできる、顔もいい。なのに——
めちゃくちゃ塩対応。
挨拶しても「……ああ」。
話しかけても「別に」。
距離も近づけないし、なぜか妙に警戒されている気がする。
(俺、そんなに嫌われてる……?)
同室なのに会話は最低限。
むしろ避けられている気さえある。
けれどある日、発情期トラブルで倒れた俺を助けてくれたのは、
その塩対応αだった。
しかも普段とは違い、必死な顔で言われる。
「……他のαに近づくな」
「お前は俺の……」
そこで言葉を飲み込む彼。
それ以来、少しずつ態度が変わり始める。
距離は相変わらず近くない。
口数も少ない。
だけど――
他のαが近づくと、さりげなく間に入る。
発情期が近いと察すると、さりげなく世話を焼く。
そして時々、独占欲を隠しきれない視線。
実は彼はずっと前から知っていた。
俺が、
自分の運命の番かもしれないΩだということを。
だからこそ距離を取っていた。
触れたら、もう止まれなくなるから。
だけど同室生活の中で、
少しずつ、確実に距離は変わっていく。
塩対応の裏に隠されていたのは――
重すぎるほどの独占欲だった。
【完結。一気読みできます!】悪役令息に転生したのに、ヒーローもヒロインも不在で、拾って育てた執事が最強なんだが……なんで?!
はぴねこ
BL
前世の弟が好きだったゲームの世界に、悪役令息として転生してしまった俺。
本来なら、ヒロインをいじめ、ヒーローが活躍するための踏み台になる……
そんな役割のはずなのに、ヒーローともヒロインとも出会えない。
いじめる対象すら見つけられない新米悪役令息とか、ポンコツすぎないだろうか?
そんな俺に反して、子供の頃に拾って育てた執事は超優秀で、なぜか「悪役執事スキル」を着実に磨いている。
……いや、違う!
そうじゃない!!
悪役にならなきゃいけないのは俺なんだってば!!!
【8話完結】僕の大切な人はBLゲームの主人公でした。〜モブは主人公の幸せのためなら、この恋も諦められます〜
キノア9g
BL
転生先は、まさかのBLゲームの世界。
モブであるリセルは、恋を自覚した瞬間、幼馴染・セスがこの世界の“主人公”だと気づいてしまう。
このまま一緒にいても、いつか彼は攻略対象に惹かれていく運命——それでも、今だけは傍にいたい。
「諦める覚悟をしたのに、どうしてこんなにも君が愛おしいんだろう」
恋の終わりを知っているモブと、想いを自覚していく主人公。
甘さと切なさが胸を締めつける、すれ違いから始まる運命の物語。
全8話。
【16話完結】あの日、王子の隣を去った俺は、いまもあなたを想っている
キノア9g
BL
かつて、誰よりも大切だった人と別れた――それが、すべての始まりだった。
今はただ、冒険者として任務をこなす日々。けれどある日、思いがけず「彼」と再び顔を合わせることになる。
魔法と剣が支配するリオセルト大陸。
平和を取り戻しつつあるこの世界で、心に火種を抱えたふたりが、交差する。
過去を捨てたはずの男と、捨てきれなかった男。
すれ違った時間の中に、まだ消えていない想いがある。
――これは、「終わったはずの恋」に、もう一度立ち向かう物語。
切なくも温かい、“再会”から始まるファンタジーBL。
お題『復縁/元恋人と3年後に再会/主人公は冒険者/身を引いた形』設定担当AI /チャッピー
AI比較企画作品