転生皇女は冷酷皇帝陛下に溺愛されるが夢は冒険者です!

akechi

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閑話 ある日の食事風景

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※短いですが、読んで頂けると嬉しいでしゅよ! byシア

ある日の朝食風景です。アレクシア第四皇女を横に座らせて嬉しそうに並んで食べているアウラード大帝国皇帝ルシアード。

アレクシアが眠そうに頭をフラフラさせている。

「眠いのか?」

「幼女でしゅから…」

「……。」

「なんか言えよ」

「眠れない時は俺の部屋に…「馬鹿ちん、食べましゅよ」

そう言い食べ始めるアレクシア。食べていて口の周りにソースが付く度にそれを見つけては嬉しそうに拭いてあげるルシアード。

「父上も早く食べなしゃいな。」

「む。そうだな」

黙々と食べ進めていくと、アレクシアが顔をひきつらせる。お皿に見えるのは苦手なニンジーンだ。

(うわっニンジーンでしゅよ!しかも大きい!)

アレクシアは横で優雅に食べ進めるルシアードを見る。

「あっ!父上、あそこにある絵が動いたでしゅよ!怖い~」

「む。どれだ?」

ルシアードが絵を見ている隙に、ニンジーンをルシアードの皿に移動させる。ほくそ笑むアレクシア。

「ん?あの絵は…」

「黒ずくめで不気味な絵でしゅね!「俺の母上だ」

「…………綺麗な人でしゅ~」

焦るアレクシアを見てルシアードは微笑み頭を撫でてあげる。

「確かに不気味な絵だな。別室に移そう。」

「ううっ。すみましぇん…シア反省中」

そして次に運ばれてきたのはこれまた苦手なニンジーンが入っていた。

(……嫌がらせか?シア、シェフに何かしたかな?)

アレクシアはまた横で上品に食べているルシアードを見る。

「父上、入口から嫌な気配がしましゅよ!」

そう言って部屋の入口を指差すアレクシア。ルシアードは厳しい顔で自ら立ち上がると様子を見に行く。

その間に急いでニンジーンを器用に取ってルシアードの皿に入れていると、入口が騒がしくなりそこには本当に嫌な気配…ロインが立っていた。

「食事中にすみません陛下、どうしても確認して欲しい書類が一点ありまして、見て頂けないでしょうか。」

「む。今はアレクシアと食事中なんだ」

「これはこれは皇女。おはようございます。……凄い寝癖ですね。」

寝癖を直しつつもアレクシアはバレないように平静を装い食べていると、ロインの目線がルシアードの皿にいく。

「陛下、皿がニンジーンで溢れていますが?…ほぉ、皇女の皿はニンジーンが一つも入っていませんね?」

「シ…シアはもう食べまちた!ニンジーンが大好きなんでしゅ!」

「む。そうなのか?」

ルシアードは嬉しそうにアレクシアのお皿にニンジーンばかりを入れていく。ロインはニヤリと笑い、そんな悪魔を見てチリチリに燃え尽きたアレクシアでしたとさ。





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