天空の魔女 リプルとペブル

やすいやくし

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67.伝説の武器を手に

天空の魔女 リプルとペブル

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67.伝説の武器を手に

 ジールは、持ち手に精巧なドラゴンが細工された銀の剣を手にとった。
 ロッドは、両端が薄く鋭く研ぎ澄まされた鋼の斧を手にとった。
 リプルは、金の糸が張られた弓と銀色の羽根がついた矢を手にとった。
 イザベスは、黒いヘビの皮で編み上げられたムチを手にとった。
 マーサは、虹色のシルクで織り上げられた布を手にとった。

「あれれ、私のは?」
 最後に残ったペブルが手にしたのは、ゴツゴツとした雰囲気の重そうな木のハンマーだ。

「ちょっと待って。これ、私のキャラクター的におかしいんですけど。こういうの持つ人って、ちょっと太めのタイプで、半ズボン履いてる人って、相場が決まってるでしょ。何で私がこのお餅つく道具みたいなの?」
 ペブルは、大声でわめいたが誰も聞いていなかった。

「マーサのその布は、癒やしのブランケットかもしれない。傷付いた体をそれで包むと、たちまちケガが治るんだよ」
 ジールが説明する。
「そうなの、大切に使うわね」
 マーサはやさしく布を折りたたんだ。

「何で、私がこの武器なんですか~」
 ペブルは、まだブツブツ言っていた。

 こうして、リプルたちはそれぞれ武器を背負ったり、腰に下げるなどして身につけたのだけれど、その武器はずっと自分たちが使っていたのではないかと思えるほどに、なじんでいるのだった。

 木のハンマーに文句を言っている、ペブルもしっかりとそれを背負っている。
 こうして一行は、洞窟の奥へ向かって歩きだした。

 二時間後、いつ果てるとも知れない暗闇の中を一行は、とぼとぼと歩いていた。
 足元には石がごろごろと転がっていて、気をつけて歩かないと、足を取られたり、足をくじいてしまいそうになる。

 しかも、入口付近とは、様子が異なり、奥へと進むほどに洞窟は天井は低く、幅も狭くなってきた。
 今歩いている場所は、ちょうど二人ずつ並んで歩けるほどの広さ。
 ジールとその使い魔のファングが先頭を歩き、リプルとマーサがその後に続く。

 少し離れて、
「うー疲れた。足が痛い」
 と、弱音を吐いているペブルと、
「全くですわ、私も生れてこの方、こんなに長く歩いたことなどございませんもの」
 と、文句を言いつのるイザベス。

 そして、
「文句言うなよ。こうなる原因をつくったのは、カルキーの幼鳥を落としたイザベスと、それを袋に入れて持ってきちゃったペブルにあるんだからな」
 と、二人をいさめるロッド。

 彼は、しんがりを務めていて、遅れがちな二人を追い立てる役目だった。
「そうは言うけど、ロッドだって美味しいって食べてたじゃん」
 ペブルが口をとがらす。

「コホン、た、たしかにうまかったけど」
 ロッドもそう言われると返す言葉がなかった。

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