異世界で買った奴隷がやっぱ強すぎるので説明求む!

夜間救急事務受付

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第一章

十六話【儚い思い】

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通りで聞いた武器屋を目指し、町を歩くふたり。

「私も最初に手に入れた杖で魔法が撃ちづらいと思ってたのだが、奪われてから事実を知り、陣に魔力を送るだけなら、もう少し戦えたはずと、ずっと後悔していたのだ……」

「なんの魔法だったんだ?」

「それも分からず仕舞だ……」

世知辛い……

もし世界が用意していたスワロ用の杖なら、強力な魔法が付与されていた事だろう……

それを知らずスワロは強引に、付与された魔法とは違う得意な魔法を使っていたのだ。

使いこなせない訳だ……



暗い気持ちになるふたりが、武器屋に着く。

大きな店には武具が並び、異世界ならではのデザインに、やや機嫌を取り戻す惣一郎。

どの武具にも陣だろう紋様が刻まれている。

矢を跳ね返す突風を生む鎧。

だが自動では無い、魔力を込めねば発動しない。

火を吹く剣。

ダンジョン産で見た様な紋様だ……

温かい外套。

地球産で十分……

射速を生む弓矢。

う、うん……

水が湧き出す手袋。

何に?

どれも高額だが、パッとしない物ばかりであった。

杖のコーナーでは、多くの木の杖に札がかけられており、雷陣に水陣、炎陣や風陣などが書かれていた。

しかも多くは、惣一郎が持つ杖より遥かに短い。

用途に合わせて数本懐に仕舞えるサイズなのだろう。

大きいのは上級の攻撃魔法かな?

30cm位のは生活魔法が多そうだ。

コレじゃ、厄災なんか討伐出来る訳がない。

それでも杖を持てば…… 魔力さえあれば、誰でも直ぐに魔法が撃てるのだ。

使用回数は、持ち主次第だが……

ガッカリと肩を落とす惣一郎。

違う…… 違うよコレは……



スワロに慰められながら、店を出る惣一郎。

「そう落ち込むな、我が主人よ! どうせ必要無いではないか」

「俺も光剣、撃ちたかったな~」

「さっ、探せば、あるかも知れんぞ、光剣の杖」

「…………」



落ち込む惣一郎が、隣の道具屋でマジックポーチらしい物を見つける。

「へ~ あるじゃんマジックポー……」

金額が金貨23,000枚!

厳重に飾られている訳だ……

「たか! スワロ、強盗に入るか!」

すると店主が笑いながら、

「あっははは、お辞めなさい。それは見せ物のただのポーチですので。本物は別の場所でちゃんと保管してますよ」

「ははは~ 冗談ですよ! 多分…… 主人?」

「ははは、ポーチでこの金額じゃ、バッグはもっと高いのか?」

「ええ、内容量も金額もこの10倍はしますな」

「「「 あははは~ 」」」


店内には、他に薬草や毒消しなど薬関係も様々売っていた。

「回復薬なんかは無いのですか?」

「ございますよ、高額なのでカウンターの向こうに、お求めですか?」

「因みに効果と金額は?」

「回復薬小で骨折や風邪が治ります。金額は金貨120枚で、回復薬中は……」

「いえ、結構です! すいません高すぎる」

「まぁ、命には変えられませんからね~」

「えっ、瀕死からも回復出来る感じ?」

「ええ、回復薬大なら、生きていれば概ね回復しますよ、四肢の欠損なんかは無理ですがね」

ほぉ~ 前の超回復薬みたいな感じか……

万が一の為に、持ってはおきたいよな~ スワロもいるし。

「因みにおいくらですか?」

「大は金貨2,000枚ですね」

しれっと良く言えるなコイツ……

「まぁ、材料が貴重ですからね~」

「………」

惣一郎は情報に礼を言い、薬草をいくつか購入して店を出る。

「スワロ、収集家が集まる店なら情報集まりそうだな」

「あっ、ああ、そうかもな、さすが我が主人!」




だが、この街には無かった……






「ガッハハハ~ そりゃ高いのは当たり前だ」

笑いすぎだゾイド……

風呂が出来るまで庭を借りる事になった惣一郎は、賃料に夕食を作っていた。

夕食は、朝買った天ぷらが大量なので、天丼を作っていた。

「なぁ、回復薬の貴重な材料ってなんなんだ?」

「なんだお前さん知らんのか? 大型の蟲の魔石だ! 奴らが共食いする狙いも魔石だから、滅多に手に入らんのだ」

「なるほど…… コレだったのか」

惣一郎はこの前倒したクワガタとゲジゲジの魔石を取り出し、テーブルに置く。

「おいおい、なんでそんな高価なもん持ってんだ。早く仕舞え仕舞え! 誰かに見られたら狙われるぞ」

そうなんだ……





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