異世界で買った奴隷がやっぱ強すぎるので説明求む!

夜間救急事務受付

文字の大きさ
171 / 194
第八章

二十四話【生存者?】

しおりを挟む
来た道を急いで戻る惣一郎が、階段の途中で急に止まり振り返る!

!!!!

「どうした旦那様!」

「いや…… あれ? 生き返った?」

惣一郎のサーチにさっきまでいた部屋から、反応を感じた。

先に進むベンゾウとツナマヨが気付き、振り返る。

「ベンゾウ! みんなと先に行ってくれ! 俺はちょっと戻って確認してくるわ」

「ご主人様ひとりじゃ行かせられないよ!」

「私が付き添う!」

スワロが小走りで階段を戻ってくる。

隣の弁慶も「アタイも行くぞ!」っと、戦斧を肩に乗せ下を見るが惣一郎が、

「いや外の敵が多いし、ミコと戦ってる奴が気になる。弁慶頼む!」

っと、弁慶の胸をポンっと叩く。

「スワロの魔法も必要だ。ここは俺だけで大丈夫! だがドラミの壁は超えるな。強制転移されない範囲を超えるからな」

不安が残る表情で弁慶とスワロは「わかった!」っとベンゾウ達を追いかけ、階段を昇って行く。

逆に降りて行く惣一郎。

どう言う事なんだ?

ひとり戻る惣一郎。

さっきまでいた部屋に戻ると戦闘で割れたのだろう、部屋の隅にあった瓶から水が壁伝いに奥へと流れていた。

教皇達の死骸もそのままだ。

反応はその先に、徐々に力強く感じる。

奥のドアの下へと伸びる細い水の線をたどり、扉を引くと、紐で縛られた傷だらけのキッドが薄目を開け、こちらを見ていた。

「キッド! 生きてるのか?」

「そ…惣一郎……の旦那……」

さっきまで反応は無かった。

惣一郎はアジトをくまなくサーチで調べ、さっきの7人以外生きてる反応が無い事から、キッドはここには居ないと思っていた。

無事にスワロから追手の注意を逸らし、逃げたのだと……

それなのに教皇達を倒し、生存者が居ない事を確認して戻ったのに、すぐ側で急に感じた反応に混乱していた。

「お前、捕まってたのか?」

惣一郎はロープを解き、虫の息のキッドに回復薬を飲ませようと取り出す。

「いらん……」

力無く手をあげ、回復を拒むキッド。

「スワロを攫ったのは許せんが、事情があったのは聞いた。取り敢えずここを出るぞ!」

「なぜ助ける…… 事情を誰に聞いた……」

見る見る回復していくキッドに、驚く惣一郎。

「お前がスワロを逃したんだろ? スワロから事情を聞いたんだが……」

上体を起こし壁にもたれるキッドがほくそ笑む。

「逃した? それは俺じゃ無い…… そのつもりだったが奴らにバレて、俺は捕らえられていた」

「スワロはお前が逃してくれたと……」

「フッ、教皇の手の者だろう…… 化けれる奴がいるそうだしな……」

壁に化けてたアイツか!

「どういう事だ…… なぜ教皇の手の者がスワロを逃した?」

「器は彼女じゃ無い…… アンタだ旦那」

はい?

ダメだ分からない事だらけだ。

「待て待て、お前はグルミターナに復讐しようとスワロを利用して潜り込んだんだよな?」

目を閉じ、呼吸を整えるキッドが気怠そうに答える。

「ああ、御神体を喰ってまでな!」

両手で血だらけのシャツを広げ、胸を出すキッド。

腹部から下が赤い半透明の肌で、中の水分が泡を上げていた!

言葉を失い驚く惣一郎。

「おかげで死ねない体になった…… 死んでも水で生き返るバケモンさ……」

ネムリユスリカ!

ユスリカの幼虫で干涸びて死んでも、水分で生き返る不死身の昆虫。

「お前……」








しおりを挟む
感想 17

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します

namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。 マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。 その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。 「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。 しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。 「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」 公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。 前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。 これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。

戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件

さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。 数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、 今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、 わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。 彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。 それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。 今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。   「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」 「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」 「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」 「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」   命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!? 順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場―― ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。   これは―― 【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と 【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、 “甘くて逃げ場のない生活”の物語。   ――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。 ※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。

男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件

美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…? 最新章の第五章も夕方18時に更新予定です! ☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。 ※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます! ※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。 ※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!

第2の人生は、『男』が希少種の世界で

赤金武蔵
ファンタジー
 日本の高校生、久我一颯(くがいぶき)は、気が付くと見知らぬ土地で、女山賊たちから貞操を奪われる危機に直面していた。  あと一歩で襲われかけた、その時。白銀の鎧を纏った女騎士・ミューレンに救われる。  ミューレンの話から、この世界は地球ではなく、別の世界だということを知る。  しかも──『男』という存在が、超希少な世界だった。

異世界転移から始まるハーレム生活〜チートスキルを貰った俺は、妹と共に無双する〜

昼寝部
ファンタジー
 2XXX年、X月。  俺、水瀬アキトは戦争の絶えない地球で『戦場の悪魔』と呼ばれ、数多の戦で活躍していた。  そんな日々を過ごしていた俺は、ひょんなことから妹と一緒に異世界へ転移することになった。  その世界にはダンジョンが存在しており、ライトノベルなどで登場する世界観と類似していた。  俺たちはその世界で過ごすため女神様からチートスキルを貰い、冒険者となって異世界での生活を満喫することにした。  これは主人公の水瀬アキトと妹のカナデが異世界へ転移し、美少女たちに囲まれながら異世界で無双するお話し。

マンションのオーナーは十六歳の不思議な青年 〜マンションの特別室は何故か女性で埋まってしまう〜

美鈴
ファンタジー
ホットランキング上位ありがとうございます😊  ストーカーの被害に遭うアイドル歌羽根天音。彼女は警察に真っ先に相談する事にしたのだが…結果を言えば解決には至っていない。途方にくれる天音。久しぶりに会った親友の美樹子に「──なんかあった?」と、聞かれてその件を伝える事に…。すると彼女から「なんでもっと早く言ってくれなかったの!?」と、そんな言葉とともに彼女は誰かに電話を掛け始め… ※カクヨム様にも投稿しています ※イラストはAIイラストを使用しています

【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。

三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎ 長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!? しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。 ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。 といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。 とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない! フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

処理中です...