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第四章
十四話 【依頼求めて散々で!】
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街を楽しんだふたりが倉庫に戻ると、スワロがベッドで横になっていた。
きっと限界まで魔法を使ったのだろう…
外の角材が炭と崩れ落ちていた。
魔力は寝て休まないと回復しないからな…
「あっ… おかえり、ソウイチロウ殿」
いいから休んでなさい!っと寝かせて、今度は失敗しない栄養ドリンクを渡す。
夕飯まではまだ時間があるので、疲労回復には甘い物!っとネットスキルでケーキをいくつか購入し、紅茶をいれる。
テーブルに並べると、栄養ドリンクでもう回復したスワロもテーブルに着く。
「凄いなあの飲み物は… さっきまでの怠さが嘘の様だ」
っと普通にケーキを食べ始める。
何でも雷撃の魔法を一回一回確認しながら撃っていたら13発も撃てたそうで、後半は大分理想の魔法になったとの事。
早く亜流美で試したいと言っていたので、外でと約束させる。
しかし、約150円の栄養ドリンク1本でこれでは、俺はこのスキルで世界征服も夢じゃないだろうなぁ…
っま、興味ないが!
健康グッズやトレーニングマシンの効果も怖いが、美容液などの美容グッズの効果も恐ろしくて使えない惣一郎であった。
筋肉ムキムキの世界最強の超絶美人…
ちょっと笑えるかも!
惣一郎にも効果があれば、身長も伸ばせたかも知れない…
雨具や防護服の様に、その物に効果があると惣一郎でも使えるのだが、栄養ドリンクや健康グッズなどの対象に効果が出る物は何故か惣一郎には効果がなかった。
次の日は朝からギルドに来ていた。
明日にはレイトールの街を出るので、エリリンテ方面で依頼があればと思い来て見たが、来て早々応接室に案内されていた。
牛の様な角をはやした獣人のギルド長が現れ、コイチを出た後で盗賊に襲われて亡くなってた冒険者の件で呼ばれていたのだ。
この冒険者の3人は、商人に扮した重要人物の護衛だったらしく、このレイトールの街に向かっていたそうだ。
2日前に到着する予定だったらしいが、現れる気配もないので、捜索隊を出す所だったらしい。
詳しく聞きたいとの事なので、今度は誤魔化さずにありのままを話した。
盗賊は懸賞金が懸けられてるか分からないのに首を持って旅を続けるのが嫌で、その場に捨て置き盗賊には合わなかったと報告した事を…
盗賊の所持品を出し場所も細かく伝えた。
所持品をみると目の色を変えるギルド長。
「いや虚偽の報告は良く無いが、盗賊の事となると冒険者ならよくある事だ。問題ない。それより今回は感謝したいぐらいだ」
何でも重要人物の持つある物をギルドは待っていたそうで… 今回の事件、人知れず物も届かず終わる所を惣一郎が報告し、届けてくれた形となったからだ。
盗賊の所持品の中にあった指輪は、盗賊も価値が解らないでいたのだろう…
「これが何か知りたいか?」
「いや、知らないままでいい」
「正解だ!」
面倒はごめんなのでそれでよかった。
ギルド長は依頼料を払うはずの冒険者がいないので、今回は特別に引き継ぎという形で報酬を惣一郎に払うと言ってきた。
「亡くなった冒険者に家族は?」
「この街にいるが?」
「じゃ報酬はそちらに…」
格好つけた惣一郎は、ギルド長の[正解だ!]の言葉にイラつきながら、部屋を出て掲示板を見に行く。
依頼は護衛任務と魔獣討伐など、素材集めがほとんどだった。
カウンターで運搬依頼はないか確認するが、いいのは無かった。
「いいのないな… 帰るか?」
「ソウイチロウ殿、チーム登録はどうしますか?」
忘れてた。
っま、便宜上必要ってだけなら適当でいっか!
「チーム登録をお願いします」
「かしこまりました、こちらにご記入下さい」
「ソウイチロウ殿、どんな名前に?」
「えっ[サトウ探検隊]」
ケラケラケラ!
「いや、あの、ソウイチロウ殿! 今後我々をギルドが認識する名前なんだぞ、もう少し考えないか? もっとギルドが、期待を寄せる様な名を」
「じゃ[アラフォーの星]」
ケラケラケラ!
「すまんが登録はまた後する!」
……… スワロさん?
きっと限界まで魔法を使ったのだろう…
外の角材が炭と崩れ落ちていた。
魔力は寝て休まないと回復しないからな…
「あっ… おかえり、ソウイチロウ殿」
いいから休んでなさい!っと寝かせて、今度は失敗しない栄養ドリンクを渡す。
夕飯まではまだ時間があるので、疲労回復には甘い物!っとネットスキルでケーキをいくつか購入し、紅茶をいれる。
テーブルに並べると、栄養ドリンクでもう回復したスワロもテーブルに着く。
「凄いなあの飲み物は… さっきまでの怠さが嘘の様だ」
っと普通にケーキを食べ始める。
何でも雷撃の魔法を一回一回確認しながら撃っていたら13発も撃てたそうで、後半は大分理想の魔法になったとの事。
早く亜流美で試したいと言っていたので、外でと約束させる。
しかし、約150円の栄養ドリンク1本でこれでは、俺はこのスキルで世界征服も夢じゃないだろうなぁ…
っま、興味ないが!
健康グッズやトレーニングマシンの効果も怖いが、美容液などの美容グッズの効果も恐ろしくて使えない惣一郎であった。
筋肉ムキムキの世界最強の超絶美人…
ちょっと笑えるかも!
惣一郎にも効果があれば、身長も伸ばせたかも知れない…
雨具や防護服の様に、その物に効果があると惣一郎でも使えるのだが、栄養ドリンクや健康グッズなどの対象に効果が出る物は何故か惣一郎には効果がなかった。
次の日は朝からギルドに来ていた。
明日にはレイトールの街を出るので、エリリンテ方面で依頼があればと思い来て見たが、来て早々応接室に案内されていた。
牛の様な角をはやした獣人のギルド長が現れ、コイチを出た後で盗賊に襲われて亡くなってた冒険者の件で呼ばれていたのだ。
この冒険者の3人は、商人に扮した重要人物の護衛だったらしく、このレイトールの街に向かっていたそうだ。
2日前に到着する予定だったらしいが、現れる気配もないので、捜索隊を出す所だったらしい。
詳しく聞きたいとの事なので、今度は誤魔化さずにありのままを話した。
盗賊は懸賞金が懸けられてるか分からないのに首を持って旅を続けるのが嫌で、その場に捨て置き盗賊には合わなかったと報告した事を…
盗賊の所持品を出し場所も細かく伝えた。
所持品をみると目の色を変えるギルド長。
「いや虚偽の報告は良く無いが、盗賊の事となると冒険者ならよくある事だ。問題ない。それより今回は感謝したいぐらいだ」
何でも重要人物の持つある物をギルドは待っていたそうで… 今回の事件、人知れず物も届かず終わる所を惣一郎が報告し、届けてくれた形となったからだ。
盗賊の所持品の中にあった指輪は、盗賊も価値が解らないでいたのだろう…
「これが何か知りたいか?」
「いや、知らないままでいい」
「正解だ!」
面倒はごめんなのでそれでよかった。
ギルド長は依頼料を払うはずの冒険者がいないので、今回は特別に引き継ぎという形で報酬を惣一郎に払うと言ってきた。
「亡くなった冒険者に家族は?」
「この街にいるが?」
「じゃ報酬はそちらに…」
格好つけた惣一郎は、ギルド長の[正解だ!]の言葉にイラつきながら、部屋を出て掲示板を見に行く。
依頼は護衛任務と魔獣討伐など、素材集めがほとんどだった。
カウンターで運搬依頼はないか確認するが、いいのは無かった。
「いいのないな… 帰るか?」
「ソウイチロウ殿、チーム登録はどうしますか?」
忘れてた。
っま、便宜上必要ってだけなら適当でいっか!
「チーム登録をお願いします」
「かしこまりました、こちらにご記入下さい」
「ソウイチロウ殿、どんな名前に?」
「えっ[サトウ探検隊]」
ケラケラケラ!
「いや、あの、ソウイチロウ殿! 今後我々をギルドが認識する名前なんだぞ、もう少し考えないか? もっとギルドが、期待を寄せる様な名を」
「じゃ[アラフォーの星]」
ケラケラケラ!
「すまんが登録はまた後する!」
……… スワロさん?
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