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第八章
二話 【用法容量はよく読んで!】
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酷い頭痛で目を覚ます惣一郎。
昨夜遅くまで飲んだ後、飲み代を払い店の主人に裏庭を借りテントでちゃんと寝ていた。
酔ってもその辺で酔い潰れないあたりは、惣一郎の性格によるものだろう。
ベンゾウも大分飲んだのか、下着姿の右足にズボンが引っ掛かったまま寝ていた。
キュアをかけると瞬時に頭痛とサヨナラ出来る生活魔法も、中々に使える魔法と言える。
寝ているベンゾウにも、キュアとクリーンをかけベッドを降りると足元に、ロドとカマナが寝ていた。
覚えてないが、泊まった様だ。
ふたりには、確認してから有料でキュアをかけてやろう。
惣一郎は、朝食の準備を始める。
匂いで起き出すベンゾウも、きちんと服を着て席に着くと、ロド達も苦痛の表情を浮かべ起きて来る。
朝食を勧めるが、ふたりとも食べられないと惣一郎達に礼を言い、帰っていった。
食後惣一郎達も、店主に礼を言いテントを収納して町に出る。
瓦屋根に石造りの町は、平家が多く通りは朝市の残りで人もまばらであった。
ギルドに着き中へ入ると、これから稼ぎに行く冒険者達とすれ違い、受付に向かう。
「すいません周辺の地図があれば欲しいのですが」
受付の女性が快く、近辺の細かい地図とセキヌス大陸全体の大まかな地図両方を出し、どちらも6ネルだと言う。
惣一郎は仕方ないかと金を出し、地図を手に入れる。
そのまま、町でも見て回ろうとギルドを出ると、後ろから、
「昨夜はご馳走さん!」
っと覚えてないが店に居ただろう冒険者に声を掛けられる。
「あんたらこの辺初めてなんだろ? 昨夜のお礼にいい事教えて置いてやるよ!」
男は急に声をひそめ、手で口元を隠す。
「いいか、領主には絶対に逆らうなよ。関わらないのが一番だ」
言い終わると惣一郎の肩をポンっと叩き、気持ち悪いウインクを飛ばしてギルドの奥へ消えて行く。
フラグ?
やな予感しかしなかった。
町で色々と見て回りながら、薬草や回復薬などを扱う道具屋を見つけ、中に入る。
独特の匂いを放つ店内で、長年この店を営んで来ただろう老婆が「何をお探しだい?」と声を掛けてくる。
「前にいたダンジョン街で珍しい物を手に入れてさぁ~ どんな物か品定めしてもらおうと寄ったんだが」
「ほぉ~ぅ、どれ見せてみな」
惣一郎は強魔力薬を取り出し老婆に見せる。
「なんだい魔力薬かい、珍しい物でも手に入れたのかと思ったら…… おや、こりゃすまぬ、十分珍しい様だね~」
ダンジョンで魔力薬はよくでも無いが、時々出る物だそうで、飲んだ者の魔力量を底上げしてくれると言う。
これはその強化版に値する、珍しい物だそうだ。
「買取なら1粒、そうだね~ 4,000ギーでどうだい?」
結構な金額であったが、売る気は無かった。
「じゃ4,500でどうだい!」
「いや、売る気は無いよ」
「ま、そうさね~ 大きな街ならもっと高く売れるだろうしね~」
「ついでにコレも見てほしいんだが」
惣一郎はマンドレイクも見せる事にする。
「おや、マンドレイクじゃ無いか」
この驚き様、良い物だったか?
「こりゃ薬を作る媒介になるんじゃ」
なるほど……
大きさも鮮度もいいとの事で240ギーで買取るそうだ。
持ってても使わんし、鑑定料と思う事にした。
ニコニコと老婆は、コレで回復薬が20個は作れると嬉しそうだった。
店を出て、惣一郎は強魔力薬が思った通りの丸薬でよかったとニヤける。
昨夜遅くまで飲んだ後、飲み代を払い店の主人に裏庭を借りテントでちゃんと寝ていた。
酔ってもその辺で酔い潰れないあたりは、惣一郎の性格によるものだろう。
ベンゾウも大分飲んだのか、下着姿の右足にズボンが引っ掛かったまま寝ていた。
キュアをかけると瞬時に頭痛とサヨナラ出来る生活魔法も、中々に使える魔法と言える。
寝ているベンゾウにも、キュアとクリーンをかけベッドを降りると足元に、ロドとカマナが寝ていた。
覚えてないが、泊まった様だ。
ふたりには、確認してから有料でキュアをかけてやろう。
惣一郎は、朝食の準備を始める。
匂いで起き出すベンゾウも、きちんと服を着て席に着くと、ロド達も苦痛の表情を浮かべ起きて来る。
朝食を勧めるが、ふたりとも食べられないと惣一郎達に礼を言い、帰っていった。
食後惣一郎達も、店主に礼を言いテントを収納して町に出る。
瓦屋根に石造りの町は、平家が多く通りは朝市の残りで人もまばらであった。
ギルドに着き中へ入ると、これから稼ぎに行く冒険者達とすれ違い、受付に向かう。
「すいません周辺の地図があれば欲しいのですが」
受付の女性が快く、近辺の細かい地図とセキヌス大陸全体の大まかな地図両方を出し、どちらも6ネルだと言う。
惣一郎は仕方ないかと金を出し、地図を手に入れる。
そのまま、町でも見て回ろうとギルドを出ると、後ろから、
「昨夜はご馳走さん!」
っと覚えてないが店に居ただろう冒険者に声を掛けられる。
「あんたらこの辺初めてなんだろ? 昨夜のお礼にいい事教えて置いてやるよ!」
男は急に声をひそめ、手で口元を隠す。
「いいか、領主には絶対に逆らうなよ。関わらないのが一番だ」
言い終わると惣一郎の肩をポンっと叩き、気持ち悪いウインクを飛ばしてギルドの奥へ消えて行く。
フラグ?
やな予感しかしなかった。
町で色々と見て回りながら、薬草や回復薬などを扱う道具屋を見つけ、中に入る。
独特の匂いを放つ店内で、長年この店を営んで来ただろう老婆が「何をお探しだい?」と声を掛けてくる。
「前にいたダンジョン街で珍しい物を手に入れてさぁ~ どんな物か品定めしてもらおうと寄ったんだが」
「ほぉ~ぅ、どれ見せてみな」
惣一郎は強魔力薬を取り出し老婆に見せる。
「なんだい魔力薬かい、珍しい物でも手に入れたのかと思ったら…… おや、こりゃすまぬ、十分珍しい様だね~」
ダンジョンで魔力薬はよくでも無いが、時々出る物だそうで、飲んだ者の魔力量を底上げしてくれると言う。
これはその強化版に値する、珍しい物だそうだ。
「買取なら1粒、そうだね~ 4,000ギーでどうだい?」
結構な金額であったが、売る気は無かった。
「じゃ4,500でどうだい!」
「いや、売る気は無いよ」
「ま、そうさね~ 大きな街ならもっと高く売れるだろうしね~」
「ついでにコレも見てほしいんだが」
惣一郎はマンドレイクも見せる事にする。
「おや、マンドレイクじゃ無いか」
この驚き様、良い物だったか?
「こりゃ薬を作る媒介になるんじゃ」
なるほど……
大きさも鮮度もいいとの事で240ギーで買取るそうだ。
持ってても使わんし、鑑定料と思う事にした。
ニコニコと老婆は、コレで回復薬が20個は作れると嬉しそうだった。
店を出て、惣一郎は強魔力薬が思った通りの丸薬でよかったとニヤける。
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