側妃達のお茶会

マヤ

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旅のお供に~。

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寒さが近づく。
木の葉も色づき。
不思議な面子との。
側妃達はお茶を楽しむ。


メインは蜂蜜を入れたアンブレティー。
お菓子はマドレーヌとワッフル。
ふわふわとした癖毛の銀髪を髪飾りで豪華にし、淡い碧のドレスを着た侍女が鼻を赤くし泣きながらマドレーヌを頬張っている。

「いなくなってから3ヶ月たちますわねぇ。」

コントラセント妃が手紙を残し3ヶ月たった。その間、彼女の侍女が身代わりになっている。

「お土産楽しみ。」
ナターシャ妃は侍女にお茶を渡しながら微笑んだ。

「前回は細工が素晴らしい小刀をいただきましたわ。」
リリーエバン妃はハンカチで、侍女の涙を拭いた。


「私は香辛料を貰いましたわ。」
モーゼル妃は溜め息を吐きながら侍女の背中をさすった。

「いつまで泣いてるの?いい加減馴れなさい。まったく。…そこのお前。新しいお茶持ってきなさい。」
ノホラン妃は甲斐甲斐しくお茶を自ら入れていた。

「うぉ、お嬢様が私をおい、置いていくなんてぇぇぇ!」

他の侍女達も泣き止ますのに全力を尽くしている。

それもそのはずだ。例え本当の年齢が結構違っても
見た目15歳いくか?くらいの女の子が泣いているのだ。


「ただいまー。お土産あるよー!うぉえ?」
コントラセント妃がタイミングよく帰ってきた。

「お嬢様!お怪我は?ご無事でなりよりでございます。」

泣いていた侍女はコントラセント妃に駆け寄り怪我の確認をした。


「心配性だなぁ。はい、お土産どうぞ」
侍女に箱の束を渡した。
「ナターシャ妃はこれ、リリーエバン妃はこれね。これはモーゼル妃で、ノホラン妃はいつものね。」

ナターシャ妃に温泉卵と絵本。
リリーエバン妃は斧と鉈
モーゼル妃には香水と新・野草の全ての本。
ノホラン妃は指輪と手紙を。

「…ありがとうございますわ。」
顔を赤くしてお礼を言うノホラン妃を微笑ましく見るコントラセント妃。

「斧と鉈、ちょうど欲しかったんですの。最近筋肉が落ちたのかよく重いのが持てなくなってしまって。」
恥ずかしいですわと言いながら2つを片手で、持ち上げるリリーエバン妃。

「あ、城の皆にもあるからね!皿とかハンドクリームとか温泉水とか。」

「あなた、温泉に行ったんですの?」
手紙を抱えながらノホラン妃は聞いた。

「そう!いろんなところ行ったんだけどたまに温泉入りたいなと思って、温泉街に行ったら兄がいたの。」
楽しそうに話していたが、急に真顔になった。

「あなたの兄上と言ったらそれなりに大きな領主をやっているあの真面目で有名な?」
モーゼル妃が香水を脇に置き、確認した。

「たまに放浪したいそうよ。仕事してられるかって。温泉に来て女の子といちゃいちゃしたいのに、なんでお前がいるんだっていちゃもんつけられた。」
放浪すんなよと言っているが、どちらもどちらである。

「温泉卵美味しい。」
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