仕事やめても……いいですか……?

キュー

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お仕事の時間ですよ

俺なんか……8 フォーとファイブ

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  酔っぱらったフォーに抱き付いて眠ってしまったようだ。
「おはよ。」
目が覚めたら目の前の毛並みが光を反射して、キラキラしていた。キレイ……だけど、この匂い!
「うわ、酒くせぇ。」
「すまんな、オマエが離してくれないからさ……臭うか、そうだろうな…シャワー浴びるか。」
フォーは一晩中飲んでたのかなぁ。
とっくにサクラは帰っていた。結局打ち合わせ…しなかったな。
「あ、撮影、今日は……」
記憶を辿る。大丈夫。今日は午後からだ。
「着替え貸してくれよな~」
フォーの声が響いた。

「出しとく~」
俺のシャツとパンツを一揃え出して置く。

  俺が落ち込んでると、サクラが気をきかせて、フォーに連絡を取る。俺の後ろ向きな性格を良くご存知で……打ち合わせと言いつつ、酒持ってくるから、飲み会になる。フォーは飲んでも陽気で…ただ、少し触り魔になるので、サクラは手加減せずに殴っているようだ。サクラ強いから……
「ファイブもシャワー浴びてこいよ。」
「ああ。」

「昨日はお疲れさん。」
シャワーを浴びて、さっぱりして部屋に戻ると、テーブルに皿が並んでいた。
  サクラが朝食用にと置いていったベーグルにチーズと葉野菜を挟んで、フォーが俺の前の皿に置いた。
「ほいっ。」
「ありがと。」
出してあった俺のシャツはフォーには少し大きすぎる。袖を何回も折り捲り上げた姿は、とても可愛い。でも、それを口にすると拗ねるので、言わないんだ。大人になって、フォーの背を追い越した時、物凄く悔しがっていたからなぁ……まあ、フォーとは俺が子どもの頃からの長い付き合いだ。付き合いと言っても、交際とか恋愛とかの意味のお付き合いをしている訳じゃない。フォーは女が大好きだし、俺も男は恋愛対象でない。女の子が普通に好きだよ。

  ファンの娘達の中には一部だけど、俺とフォーの仲を妄想したがる娘がいるようで、サクラは俺とフォーのツーショットを良くファン倶楽部通信に載せているようだ。フォーもふざけて、ファン達の前でわざと俺にくっつく。女子のキャーって声が楽しいみたいだけど、逆効果だって、わかってる?女の子に最近避けられると愚痴っていたけど、ますます女の子がフォーのこと避けてくよ?
  
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