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第三章 再び隣国へ
7 エミリアとマック
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エミリアとソニーの会食の少し前のこと……
「お久しぶりです。会える日を楽しみにしておりました。」
マックが深く礼をする。エミリアは立ち上がり、マックを抱き締めた。
「よく来てくれた。会いたかったのは私もだ。顔をよく見せておくれ。」
マックもエミリアの頬に軽くキスをしてニッコリ笑って顔を合わせる。
「お互い、歳を取ったな。」
「ええ。今回は何か、お話が?」
「うん。ようやく、話せる。長かった………」
エミリアは笑う。
「もう………まだ秘密があったのですか?」
「そうだな、これを知っているのはまだ一握り。だが、お前も知る権利がある。」
「いいですよ。聞きましょう。でもその前に飲み物を用意しましょう。」
「ああ、マックの入れる香り茶は甘くて好きだ。」
「ありがとうございます。」
「もう少し、楽な言葉で話せないか?」
「ん、もう、それは無理ですよ。エミリア様。」
「お互い、いい年なのだから、二人の時はよび捨てでよいが?」
「エミリア……」
呼んでみたが、やっぱりしっくり来ない。マックはぷっと吹き出した。
「無理だぁ。エミリア様はエミリア様だよ。」
「ふふ。可愛いな相変わらず。」
「初めて会ったのはいつか覚えていますか?そんな可愛い年齢じゃありませんでしたよ?」
「そうだな。すでにマーシャとアルを連れていたから、五十過ぎか?」
「そうですね。六十はいってませんでしたね。ほら、可愛いという年齢じゃありませんよ。」
「いくつでも、可愛いものは可愛いのだよ。」
「はいはい。わかりました。今度はもっと可愛い子ども達を連れてきますよ。」
「そうだな。あのフサフサのしっぽに一度触らせてもらえないかな?」
「頭ならいくらでも撫でていいですよ。でもしっぽは止めてくださいね?」
「わかってはいるのだがな。いいなお前は触り放題で。」
「じいちゃまですから。息子のアルなら……頼んでみますよ。エミリア様のお願い聞いてあげてって。」
マックの嫁は獣人族。その子どもにも特徴の耳としっぽがある。孫も同じ様に耳としっぽのある子がいるし、人と同じ耳でしっぽのない子もいる。どちらも少し小柄で可愛らしい。獣人族のしっぽは弱点でもあり、握られると力が抜けてしまうらしい。よっぽど親しい間柄でなければ触らせてもらえない。
「さあ、どうぞ。」
お茶をいれたカップをテーブルに置き、それで何を話してくれるのですか?と、マックはエミリアの顔を見た。
「ソニーのことだよ。」
「ソニー……?」
「ソニーの持ってきたイグナートの土産にもあったが……」
ソニーは土産をもって二国間を行き来する。
イグナートからエミリアへ。エミリアからイグナートへ。
そしてアスターネスに入り込んだコノセルギアの間者からソルーシアへまたその逆。
イグナートからコノセルギアに入り込んだ間者へまたその逆。ソニーは数いる伝書鳩の一人なのだ。
そして、彼が安全な理由の一つでもある。これだけ、監視が付くと誰かがどうにか出来るわけはないのだから。
「彼の事だ。私は立場上イグナートには言えないのだが、マックには伝えておこうと思うのだ………」
「ええ。秘密は守りますよ。」
「そこでだ、辛いとは思うが、彼から話があるまではマックからは何一つ言わないでほしい。それは私からの願いだ。」
「本人にもですか……話を聞くのが怖くなりましたよ。」
「……知らないままの方がよいのかも知れない。」
「いえ、エミリア様、ここで聞かないとか……ないでしょう。」
「そうだな。」
エミリアは、話始めた。
「お久しぶりです。会える日を楽しみにしておりました。」
マックが深く礼をする。エミリアは立ち上がり、マックを抱き締めた。
「よく来てくれた。会いたかったのは私もだ。顔をよく見せておくれ。」
マックもエミリアの頬に軽くキスをしてニッコリ笑って顔を合わせる。
「お互い、歳を取ったな。」
「ええ。今回は何か、お話が?」
「うん。ようやく、話せる。長かった………」
エミリアは笑う。
「もう………まだ秘密があったのですか?」
「そうだな、これを知っているのはまだ一握り。だが、お前も知る権利がある。」
「いいですよ。聞きましょう。でもその前に飲み物を用意しましょう。」
「ああ、マックの入れる香り茶は甘くて好きだ。」
「ありがとうございます。」
「もう少し、楽な言葉で話せないか?」
「ん、もう、それは無理ですよ。エミリア様。」
「お互い、いい年なのだから、二人の時はよび捨てでよいが?」
「エミリア……」
呼んでみたが、やっぱりしっくり来ない。マックはぷっと吹き出した。
「無理だぁ。エミリア様はエミリア様だよ。」
「ふふ。可愛いな相変わらず。」
「初めて会ったのはいつか覚えていますか?そんな可愛い年齢じゃありませんでしたよ?」
「そうだな。すでにマーシャとアルを連れていたから、五十過ぎか?」
「そうですね。六十はいってませんでしたね。ほら、可愛いという年齢じゃありませんよ。」
「いくつでも、可愛いものは可愛いのだよ。」
「はいはい。わかりました。今度はもっと可愛い子ども達を連れてきますよ。」
「そうだな。あのフサフサのしっぽに一度触らせてもらえないかな?」
「頭ならいくらでも撫でていいですよ。でもしっぽは止めてくださいね?」
「わかってはいるのだがな。いいなお前は触り放題で。」
「じいちゃまですから。息子のアルなら……頼んでみますよ。エミリア様のお願い聞いてあげてって。」
マックの嫁は獣人族。その子どもにも特徴の耳としっぽがある。孫も同じ様に耳としっぽのある子がいるし、人と同じ耳でしっぽのない子もいる。どちらも少し小柄で可愛らしい。獣人族のしっぽは弱点でもあり、握られると力が抜けてしまうらしい。よっぽど親しい間柄でなければ触らせてもらえない。
「さあ、どうぞ。」
お茶をいれたカップをテーブルに置き、それで何を話してくれるのですか?と、マックはエミリアの顔を見た。
「ソニーのことだよ。」
「ソニー……?」
「ソニーの持ってきたイグナートの土産にもあったが……」
ソニーは土産をもって二国間を行き来する。
イグナートからエミリアへ。エミリアからイグナートへ。
そしてアスターネスに入り込んだコノセルギアの間者からソルーシアへまたその逆。
イグナートからコノセルギアに入り込んだ間者へまたその逆。ソニーは数いる伝書鳩の一人なのだ。
そして、彼が安全な理由の一つでもある。これだけ、監視が付くと誰かがどうにか出来るわけはないのだから。
「彼の事だ。私は立場上イグナートには言えないのだが、マックには伝えておこうと思うのだ………」
「ええ。秘密は守りますよ。」
「そこでだ、辛いとは思うが、彼から話があるまではマックからは何一つ言わないでほしい。それは私からの願いだ。」
「本人にもですか……話を聞くのが怖くなりましたよ。」
「……知らないままの方がよいのかも知れない。」
「いえ、エミリア様、ここで聞かないとか……ないでしょう。」
「そうだな。」
エミリアは、話始めた。
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