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第一章 帰ってきた男
2 親近感
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「?」
不思議そうな顔で俺を見つめるマック。
何だか懐かしい気がしていたが、それが何故か解った。
「失礼……時々記憶の混乱があり、申し訳ない。なんの話でしたっけ。」
「体調が優れないのでしたら、今日はこの辺で… 」
「いえ!大丈夫です。もう少しお話したいです。」
そうだ、誰かに似ていると思っていたが、王だ。彼は王に似ている。髪の色、目の色、不思議なことに、顔も。……どこかで王族の血が入っているのか。
「ああ、王子でしたね。たしか、私と同じ、二十歳でした。」
王宮レストランで働いている彼も、王子に直接関わることは少ないだろう。王子に興味があるのか、それとも事件の顛末をもっと知りたいのか。真剣な顔で話を聞いている。
「ここだけの話。道中、結婚間近の婚約者の話や王の癖や、第一王子にいたずらした時の話とかを聞かされましたよ。」
「王子とそんな話をする関係だったのですか。」
「私は王の直属でしたから、初めて王子の側付きになったのですが、年齢が同じで話やすかったのでしょうか…もともと王子は誰とでも、気軽に話されましたね。」
「話を聞いていると、魅力的な方だったのですね。私もお話してみたかったです。」
「彼もそう思っていますよ。」
マックが微笑む。ふふふ、と俺は思わず笑った。なぜか、マックをもっと知りたいと思う。
「また、お話してもいいですか?」
「はい。また、お会いしたいです。」
彼はその場を離れた。
マック・レディは百四十才だと言っていたな。見た目は若々しくて、そんな年齢には見えない。俺の覚えている父よりもずっと歳上なのに。
娘と息子と孫がいるそうだ。
両親も既に亡くなっている。シライの家に兄と弟がいるが、当時の知り合いもいない。王子の側近が、存命だという。百七十三才だとか。病で床に臥していると聞いた。事件当時の話やその後の話を聞かせてもらおうと、面会を打診したら彼の孫から返事が来た。すぐに会いに行こう。
不思議そうな顔で俺を見つめるマック。
何だか懐かしい気がしていたが、それが何故か解った。
「失礼……時々記憶の混乱があり、申し訳ない。なんの話でしたっけ。」
「体調が優れないのでしたら、今日はこの辺で… 」
「いえ!大丈夫です。もう少しお話したいです。」
そうだ、誰かに似ていると思っていたが、王だ。彼は王に似ている。髪の色、目の色、不思議なことに、顔も。……どこかで王族の血が入っているのか。
「ああ、王子でしたね。たしか、私と同じ、二十歳でした。」
王宮レストランで働いている彼も、王子に直接関わることは少ないだろう。王子に興味があるのか、それとも事件の顛末をもっと知りたいのか。真剣な顔で話を聞いている。
「ここだけの話。道中、結婚間近の婚約者の話や王の癖や、第一王子にいたずらした時の話とかを聞かされましたよ。」
「王子とそんな話をする関係だったのですか。」
「私は王の直属でしたから、初めて王子の側付きになったのですが、年齢が同じで話やすかったのでしょうか…もともと王子は誰とでも、気軽に話されましたね。」
「話を聞いていると、魅力的な方だったのですね。私もお話してみたかったです。」
「彼もそう思っていますよ。」
マックが微笑む。ふふふ、と俺は思わず笑った。なぜか、マックをもっと知りたいと思う。
「また、お話してもいいですか?」
「はい。また、お会いしたいです。」
彼はその場を離れた。
マック・レディは百四十才だと言っていたな。見た目は若々しくて、そんな年齢には見えない。俺の覚えている父よりもずっと歳上なのに。
娘と息子と孫がいるそうだ。
両親も既に亡くなっている。シライの家に兄と弟がいるが、当時の知り合いもいない。王子の側近が、存命だという。百七十三才だとか。病で床に臥していると聞いた。事件当時の話やその後の話を聞かせてもらおうと、面会を打診したら彼の孫から返事が来た。すぐに会いに行こう。
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