花の貴人と宝石王子

muku

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第三部 新しい世界

162、桜と赤薔薇

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 * * *

 今一番捨て置けない問題は、桜のサクヤのことだろう。
 リーリヤはそれとなく、最近サクヤを見かけた複数の貴人に尋ねてみたが、見るからに体調が悪そうだと口をそろえて言っていた。

 どこかでばったり出くわすのを期待して歩き回っていたが、サクヤはほとんど部屋にこもりきりであるようだ。出てきたとしても、リーリヤと会わないよう注意しているらしい。
 これ以上何かあってからでは遅いのだ。サクヤはおそらくまだテクタイトのもとへ行くのだろう。

 どうあっても説得したかったが、まず接触ができないのでどうしようもない。
 そうこうしているうちに時は過ぎ、庭園が夕暮れに染まっていく。毎晩サクヤの部屋の前で彼が出てくるかと見張っているのも難しい。それに、相当意固地になっているサクヤを捕まえられたとして、リーリヤの懇願を聞き入れる気はないだろう。腕力のないリーリヤは、サクヤに投げ飛ばされてそれまでである。

(こうなったら、テクタイト殿下に直接頼みに行くしかないか……)

 危険であるのは承知しているが、そちらの方がまだ望みがありそうである。サクヤの安全を確保しなければ、リーリヤも自分の部屋に落ち着いて戻れそうにない。
 そうしてリーリヤが悩んでいたところ、誰かに肩をつかまれた。

 ◇

 ――なんだって、俺はこんなに弱いんだ。

 うんざりしながら、サクヤは夜の宮殿内を歩いていた。気持ちに体がついてこないのがもどかしい。気持ちの上では「まだいける」と感じているのに、体の方が耐え切れないのだ。
 夜伽の回数は前より減らしてもらっているが、体力が回復しなくなっているため日々つらくなる。疲労もそうだが、もっと別のものが害を及ぼしているようである。
 かなわないなら、せめてあいつの正体を暴いてやろう。

 そうして挑んだが、悪しきものであるという以上のことは得られない。負けっぱなしだ、と歯噛みした。
 夜の宮殿はどこも静かだった。幻獣の角が戻ったので太陽の問題も解決し、花の子達の雰囲気は明るい。自分だけがいじけた顔をして歩いているようで、面白くなかった。

 鈴蘭のキミカゲとはいくらか話をした挙げ句に殴りかかられたが、イチカが止めに入った。「あなたみたいな愚か者と話すのは、もうたくさんだ」と吐き捨てて去って行ったキミカゲの瞳。そこには怒り以外の感情もちらついていたのだが、サクヤは気づかないふりをした。
 白百合のリーリヤが自分と会いたがっているのも知っている。何をくどくど言われるのかは想像がつくし、鬱陶しいので会いたくなかった。

 ――会いたくない。誰にどんな指図をされるのも、嫌だ。

(そうとも、これは暴走だ。俺はもう行く先もわからなくなっちまっている。それでも立ち止まるのが癪なんだ。負けを認めて止まるくらいなら、ぶっ倒れるまで走る方がいい)

 みっともないというのは、己が一番よく知っているのだけれど。
 サクヤは空中庭園を見つけて、そちらの方へ向かった。足取りは緩慢で、時々足がもつれる。

(こんなはずではなかったのに)

 歯噛みしてサクヤは何度も転びそうになりながら、前へと進む。上手く動かない両足を殴りつけたくなった。

(俺は……)

 薔薇にも勝てず、飛来石の王子には玩具にされる。今まで中途半端な実力で、それなりに上手くやってきたつもりでいたが、いつだって完全に満足するほどの結果は得られない。
 俺が一番強かったなら、と青臭い望みをまだ捨てられないのだ。

 全てを得られないのが人生だ。悟って、そう笑えるようになれば立派なのかもしれないが、そんな生き方は好かなかった。
 意識が遠のきかけて、倒れ込みそうになる。

 その時、誰かの手がサクヤを支えた。

「桜公サクヤ。無理をするな」

 聞き覚えのある低い声。温かみはないはずなのに、秘められた思いやりが時折滲んでいて、甘く響くのだ。かつてはそうでなかったのかもしれない。恋をしたからこの人は、変わっていったのだろうか。
 翡翠の目が、サクヤの顔をのぞきこんでいる。

「ジェード殿下……」
「部屋に戻るぞ」

 ジェードがサクヤを横抱きにして、体を持ち上げた。元よりジェードは怪力だが、花の子は軽いので抱き上げるのも容易いだろう。
 サクヤはどうも、この王子を邪険にできないのであった。恋を知らない白百合を追いかける一途な姿が微笑ましくて。白百合のような男を愛せば苦労は絶えないだろうが、彼なら白百合についていけるだろうと期待が持てた。

「動けなくなっては元も子もないのでは?」

 サクヤはぐったりとジェードに身を預けながら、端正なその顔を見上げた。翡翠は安らぎの色をしている。リーリヤはいくつも、彼の奥に眠っていた善きものを引き出したのだろう。白百合以外は興味がないと言いながらも、弱っている者がいたら捨ておけないのだ。手つきや眼差しに潜む善性は隠しようもなく、本人も少しずつそれに馴染んでいっているらしい。

 サクヤがぼんやりしたまま黙っていると、ジェードはサクヤを運び始めた。

「……よいのですか。白百合公に見られたら、浮気かと疑われますぞ」
「妬かれてみたいが、そう上手くはいかぬだろうな」

 サクヤは笑い声をもらした。確かに、白百合が嫉妬するところは想像がつかない。その辺は疎いリーリヤなので、ジェードも諦めているだろう。
 大きな手でしっかりとサクヤの体を持ち、ジェードは廊下を歩いていく。月明かりの中、二人はほとんど言葉を交わさず移動する。誰かにこうして寄りかかるなんて、いつぶりだろうかとサクヤは心地良さを感じながら考えた。

 眠っていたのか気絶していたのかわからないが、気づくと自分の部屋の寝台に横たえられているところだった。ジェードは侍従のイチカと短く言葉を交わし、出て行く。
 イチカは寝台を整えて、サクヤに礼をすると下がっていった。

(今夜は、月明かりが眩しいくらいだな……)

 首を窓の方へ向けると、白々とした月光が目についた。寝台の半分ほどまでが照らされており、サクヤはふと、ある晩のことを思い出した。
 それもこんな、月光が降り注ぐ夜だった。

 サクヤは夜の散歩をしていて、宮殿内にある花壇のそばを通りかかったのだ。少し休憩しようと、花壇の縁に腰を下ろす。すると誰かが近づいてきて、すぐそばに座ったのが視界の端に見えたのだった。深紅の髪は、どんな時でも輝きを放っている。
 赤薔薇のローザが大欠伸をして、サクヤの隣に寝転んだ。

「こんなところで、何してやがる」
「何をしたっていいだろう。僕は、夜の散歩ってやつをしてみたかったんだ」
「いつもなら寝ている時間だろうが」

 日中無駄な動きが多いからか、ローザの就寝は早い。夜はしっかり休んで、明るくなるとまた暴れ始めて力を誇示する騒がしい花なのである。花の方の赤薔薇は気高く優美だが、その化身であるこの男は幼稚でやかましい。

「僕がさっさと寝るのを、馬鹿にしてくる奴がたまにいるんだよ! 僕だって夜更かしくらいできるんだ。でも、ちょっと眠くなってきたから休憩だ!」

 ローザはまた欠伸をすると、そのまま目をつぶってしまった。こんなところで眠るなと注意をするのだが、眠そうな声で「起きてるぞ!」と言い返される。

「寝心地が悪いな。よしサクヤ、お前の膝を枕として使ってやる」
「何でそんなに偉そうなんだよ、いつも」

 心底呆れているサクヤには構わず、ローザはいそいそと移動して、許可なくサクヤの膝に頭を置いてしまった。
 そうなるだろうと予想していたが、ローザは起き上がることなく、眠りこんでしまう。いくら待っても赤薔薇の侍従は現れないので、こっそり部屋を出てきたか、もしくは振り切ってきたのだろう。

「おい。起きやがれ。こんなところでうたた寝するたァ、品がないぞ」

 扇子で頭を小突いてやるが、ローザは目を覚まさなかった。世話の焼ける男である。
 ローザはいびき一つかかず、寝息を立てている。
 日頃、幼い言動が全てを台無しにしているが、ローザは本来、実に美しい男なのだった。黙っていればその美貌は、同族ですら唸らせる。

 睫毛や鼻梁、唇と、全てに美が宿り、完璧な造形をしていた。こうしてじっくりと眺めていると、改めて感動を覚えるほどである。
 美しい、とサクヤは思った。これほど美しい男が、この世にいるだろうか。
 そっと額に触れるが、ローザは目覚める気配がない。

 何かが胸の奥から込み上がってきて、それは愛おしさなのだと気づく。寝顔を見つめているサクヤの口元には、淡い笑みが浮かんでいた。普段は気軽に触れられない彼の額に手を置いて、ゆっくりと撫でる。
 薄く開いた唇の赤さが、夜の中で際だっていた。

 そこで、視線に気づいたサクヤは弾かれたように顔を上げた。遠くに佇む白い影を見つけて、ぎくりと体を強ばらせる。
 赤薔薇と同じ背丈で、どこか似通っている姿。黙然として密やかに咲く、白い花。

 ――白薔薇のヴァイス。

 サクヤは慌てて横にずれ、膝枕を失ったローザの頭は花壇の縁に打ちつけられる羽目になった。

「痛い!」

 ローザは頭を抱えて飛び起き、サクヤに「どうして動くんだ!」と文句を言い始める。

「ふざけやがって。これ以上俺を枕にするってンなら、使用料を請求するからな。ヴァイス、見てないでこの馬鹿を連れて行ってやれ!」

 言い捨てて、サクヤは逃げるように早足で歩き出した。片手は扇子を握りしめ、もう片手は早鐘を打つ胸を押さえている。月明かりの届かない廊下の隅を歩けば、頬に赤みがさしているのは誰にも見られずに済むだろう。

(俺の入り込む余地なんて、ないのに)

 白薔薇のヴァイスと視線がぶつかった時、サクヤは後ろめたさで息を詰まらせた。
 ローザにはヴァイスがいる。ヴァイスにはローザがいる。赤薔薇と白薔薇。彼らは初めから、約束された二人なのだ。
 わかっているはずなのに、想いだけはどうにもならない。押し込めて、消してしまいたい。けれど何度も噴き出して、自分自身を苦しめる。

 横恋慕なんてするつもりはなく、成就を望んでいるわけでもない。それなのに、いつまでも恋心はあり続けて、消えてくれなかった。
 惚れてはならない相手に、惚れてしまったのだ。
 胸の中にある消えない種火がいつまでもくすぶって、昇る煙にむせるような。苦い思いにどれだけ顔をしかめてきただろう。

 ローザの額に触れた指先はまだ熱を持っていて、喜びと鬱陶しさをまとめて握り込む。
 どうしてこの世には、これほどままならぬものがあるのかと苛立ちながら。己の浅ましさに、嘆きながら――。

 誰かの手が、自分の額に触れている。
 甘い香気は頭に染み渡り、恍惚とさせるものだった。意識が絡めとられて、どこかへと誘われそうになる。

 目を開けると、誰かの長い髪が見えた。煌々しい深紅の色は、薄暗がりの中でも少しもくすまない。
 予想もしない人物に、夢でも見ているのかと疑った。しかし現実らしく、手の温もりは本物だ。

「……イチカはどうした」

 サクヤは小さな声で、赤薔薇のローザに侍従長の居場所を尋ねた。

「ジェード殿下に呼ばれて、外で話をしている」

 誰も部屋に入れるなと厳命していたのだが、翡翠の王子に声をかけられればイチカも無視はできなかったのだろう。

「どうして無断で入ってきた」
「僕はお前を心配してるんだ。サクヤ、もう飛来石の王子のところには行くな」

 心配なんてされたくない。言い返そうとするのだが腹に力が入らず、上手く声を出せなかった。大声を出すために吸った息を、空しく吐いただけだった。

「テクタイト殿下には、僕から話をつけておいた」
「お前……」

 聞き捨てならない話に目をむき、サクヤは起き上がろうとする。それをとどめてローザは続けた。

「安心しろ、僕一人で行ったわけじゃない。ジェード殿下に頼んで、ついてきてもらったんだ。ジェード殿下はテクタイト殿下より強いと噂だったから、これ以上心強い味方はいないだろう? 別に、テクタイト殿下とは揉めたりしなかったぞ。短い話をしただけだ」

 ローザはテクタイトに、サクヤはここのところ特に体調が優れないので強制的に休ませる、と説明したそうだ。他の誰かと関係を結びたいのなら、ひとまずサクヤが回復するまで待ってほしい。三角関係にでもなって暴れられたら、宮殿にも被害が出るかもしれず、そういう事態は防ぎたい。こう言った。

 するとテクタイトは、そう案じることはないと笑ったのだった。

「もうじきあの男は宮殿を去る予定だそうだ。だから遊びはやめにすると言っている」

 いまいち信用できない。
 ローザも鵜呑みにはしていないが、ジェードという証人もいて言質をとったつもりでいるようだ。怪しい動きを見せたらローザが月下美人のルナに働きかけて、他の者に害が及ばないようにすると決めたという。

 出しゃばるな、とサクヤは文句を言ったが、ローザは白百合の名前を出して反論した。

「お前は僕だけじゃなくて、白百合も無視したそうだな。そんなことしたら、あいつはおとなしくしていないぞ。今日だって思い詰めた表情で廊下を右往左往していた。一人でテクタイト殿下のところに突撃しそうだったから、僕が引き受けたんだ」

 サクヤが意地を張り続ければリーリヤが暴走し、ジェードの手も煩わせるということだ。そういう展開はサクヤも望んでいなかった。
 ここで引くしかないのだろう。

「もういいだろう、サクヤ。お前の気持ちもわかるけど……」

 ローザのこの言葉には、サクヤもむっとした。
 お前に俺の気持ちなど、わかるはずがない。そんな拗ねた台詞を吐きたくなった。
 何もかも、面白くない。あれほど幼稚だったというのに、ローザはすっかり変わってしまった。思ったままのことを口に出しては駄々をこねていた頃の方が、からかい甲斐があったというものだ。

 鈍いままでいてくれたら、もっと楽だった。これが正解なのだとわかっていても、褒めてやる気にはとてもなれない。
 いつまでも地団駄踏んで、餓鬼みたいにわがまま言って、自惚れていれば良かったのに。

 ――こいつにだけは同情されたくない。

 今は自分の方が幼稚で愚かな姿をさらしている。ローザと話をするのも嫌になり、サクヤは口をつぐんだ。そんなサクヤを、ローザも黙って見下ろしている。
 愛を告げたり、告げられたりしたいわけではない。想いはずっと焦げついて、自分を道化師にしてしまう。恋煩いとは言い得て妙だ。一種の病気なのだろう。

 苦しい。ただ苦しい。サクヤは現実を遮断しようと目をつぶった。
 ふわりと、薔薇の芳香が強くなる。

 ローザが顔を近づけてきたらしいことに気づいて目を開けると、ローザはサクヤの額に口づけをした。

 時が一瞬、止まったかと錯覚した。

 柔らかくて温もりのあるローザの唇の感触は、サクヤが初めて知ったものだった。想像はしても、知ることはなかったはずの。

「……何、してる」

 ローザはゆっくりと顔を離すと、真面目な表情で言った。

「わからない。でも、こうした方がいい気がして」

 呆然とするサクヤの頭を撫でると、ローザは目を伏せる。

「僕が嫌いでもいいけど、言うことは聞け。とにかくしっかり休まなくちゃ駄目だ。わかったな」

 いつもは誰かに叱られているばかりのローザが、誰かに言い聞かせているところは新鮮に見えた。誰かの真似ではなく、自分の言葉できちんと伝えようとしている。たどたどしくても心がこもり、赤薔薇は今まで足りていなかった何かを得たのだと思わせた。

「おやすみ」

 ローザが去って行ってもそちらは目で追えず、サクヤは天井を向いたまま、呆けていた。
 その天井の形が歪み、温かいものが目尻を伝って落ちていくのを感じた。雫が、あとからあとから流れていく。

「何で……」

 サクヤは笑おうと、唇の端を歪ませた。

「何で泣いてンだよ、俺は」

 目をつぶって、下唇を噛む。涙が溢れて止まらなかった。それが何を示すのかもわからず、困惑しながら恥入る。

(こんな想い、どこかへ行ってしまえばいいのに。そして、二度と戻ってくるな)

 唇をあてられたところが妙に熱い。印でも刻まれてしまったのではないだろうか。
 透明な雫は夜に消え、想いは冷えて種火に戻る。そうしてきっと、自分はまた平気な顔をして、あいつと話ができるはずだ。

 そうでなくてはならないのだ。
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