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雨の日には…
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朝起きると、少女がいなかった。
下からはなにやら物音が聞こえる。
下に行くとそこには
あの少女がいた。
フライパンを手に持って何かを作っている。
少女のところへ近づこうと足をやると
木の板から音がしてしまった。
ふと火を止め少女がくるりと振り返った。
「そこで…なにをしているんだい?」
ふと彼女の帽子がぬげ、
彼女の顔がしっかりと見えた。
そこには、この世のものとは思えない
天使のような少女。
深緑の長い髪を揺らしながら
まん丸な目でこちらを見つめている。
「っは!!」
そのとき、彼女の顔が赤く染まった。
「えっ…と…朝食を作ろうとしまして…」
「あぁ…そ、そうか…あはは…ありがとう」
「えへへ」
(なんだこの美少女は!!可愛すぎだろ
!!夢か?!夢なのか?!)
「えっと…どうぞ!食べてください」
照れながら朝食を渡す。
清々しい朝だ。
「それじゃあ…私はここで。一晩止めさせていただいきありがとうございました。」
そういって立ち去ろうとする彼女に
呼びかけた。
「待ってくれ!」
「??」
「名前…教えてくれないか?」
そういうと彼女は微笑した。
「うふふっ」
「エースです。エース・トラリアス。
失礼します。」
そう名乗って、彼女は森の中に消えていった。
「エースか…」
その日の夕方
もう日が立ち去ろうとしている頃。
突然雷雨に襲われた。
窓はガタガタゆれ、
外は唸りを上げている。
「エース…大丈夫か..?」
そう思っているとたん、
ドアがガタガタと強風の音に混じりながらノックする音が聞こえる。
「こんな天気で…何の用だ」
トタトタとドアに歩いて行く。
ドアを開けるとそこには
「エースッ!!?」
雨に打たれて凍える少女が。
びしょびしょに濡れた体には
大量の血が赤く染まっていた。
「た…すけ…れ…」
「ちょっ…どうしたんだよ!??」
下からはなにやら物音が聞こえる。
下に行くとそこには
あの少女がいた。
フライパンを手に持って何かを作っている。
少女のところへ近づこうと足をやると
木の板から音がしてしまった。
ふと火を止め少女がくるりと振り返った。
「そこで…なにをしているんだい?」
ふと彼女の帽子がぬげ、
彼女の顔がしっかりと見えた。
そこには、この世のものとは思えない
天使のような少女。
深緑の長い髪を揺らしながら
まん丸な目でこちらを見つめている。
「っは!!」
そのとき、彼女の顔が赤く染まった。
「えっ…と…朝食を作ろうとしまして…」
「あぁ…そ、そうか…あはは…ありがとう」
「えへへ」
(なんだこの美少女は!!可愛すぎだろ
!!夢か?!夢なのか?!)
「えっと…どうぞ!食べてください」
照れながら朝食を渡す。
清々しい朝だ。
「それじゃあ…私はここで。一晩止めさせていただいきありがとうございました。」
そういって立ち去ろうとする彼女に
呼びかけた。
「待ってくれ!」
「??」
「名前…教えてくれないか?」
そういうと彼女は微笑した。
「うふふっ」
「エースです。エース・トラリアス。
失礼します。」
そう名乗って、彼女は森の中に消えていった。
「エースか…」
その日の夕方
もう日が立ち去ろうとしている頃。
突然雷雨に襲われた。
窓はガタガタゆれ、
外は唸りを上げている。
「エース…大丈夫か..?」
そう思っているとたん、
ドアがガタガタと強風の音に混じりながらノックする音が聞こえる。
「こんな天気で…何の用だ」
トタトタとドアに歩いて行く。
ドアを開けるとそこには
「エースッ!!?」
雨に打たれて凍える少女が。
びしょびしょに濡れた体には
大量の血が赤く染まっていた。
「た…すけ…れ…」
「ちょっ…どうしたんだよ!??」
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