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第1章『3領地同時攻防戦』編
第31話 3領地同時攻防戦Ⅹ--中央クラベール領戦線②
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「ぐはははは! ぐは、ぐはははは! たまらん、たまらんのううう!」
クラベール領第1防衛線を突破した第2王女派ルルマンド部隊は、ジュリアス部隊が構築した陣地をそのまま簡易的な拠点として利用していた。
ルルマンドは、かつてはジュリアスが使用していた幕舎内で高笑いを挙げていた。
見るからに脂ぎってた肥満体の、おまけに髪の毛は薄くなり始めている、容姿の醜い中年男である。そんな男が、テント内に持ち込まれた大型ベッドの上で全裸で座り、その周りに素肌を晒した美女・美少女達が群がるようにしていた。
「はむ……んぐ……くちゅ」
「くちゅ……れろ……ちゅば」
大股を開けて座るルルマンド。そこからそそり立つ肉棒に、2人の新白薔薇騎士が舌を這わせている。2人とも少女の面影を残しており、下手をするとルルマンドとは親娘程に年齢が離れているのではないかというくらいの容貌をしており、彼女らは一糸まとわぬ姿だった。
「ひょほほっ……おっほほう……出る! 出るぞぉぉぉ!」
動物のような声を上げて、ルルマンドの肉棒がビクビクと脈打ち始める。すると肉棒をしゃぶっていた片方の新白薔薇騎士が肉棒にがぶりつくように頬張ると、もう1人の新白薔薇騎士は、精液を搾り出すように玉袋にしゃぶりついて、吸い上げる。
「うおおおおっ! イク! イクぞぉぉぉ! おおおおおおお!」
肉棒にむしゃぶりつく新白薔薇騎士の頭を抑え込みながら、その喉奥に欲望のままに白濁を解き放つルルマンド。
「んむっ……んぐ……ぐ……ごくっ……ごく……ちゅうう」
頭を抑え込まれた新白薔薇騎士は、さすがに苦しそうに顔を歪める。しかし、口内に放たれた灼熱の精は、喉を鳴らしながら躊躇することなく嚥下していく。
「ああぁっ……ルルマンド様ぁ。次は私にも下さいっ……私は口ではなくて、ここに欲しいです」
ルルマンドの身体に絡みつくように密着し、彼の乳首を弄っていた新白薔薇騎士ーーこちらは肉感的で豊満な体形をした、大人びた感じの美女である。
その美女はベッドの上で四つん這いになると、その秘部を自らの指で開き、ルルマンドを誘うように腰をくねらせる。
「ぐはははは! いいだろう。お前ら、離れろ」
腰に絡みついていた新白薔薇騎士をどかせると、ルルマンドはベッドの上に立ち上がって、射精したばかりにも関わらず、依然として勃起したままの肉棒を手に持って、美女の秘裂に向けてあてがう。
「私がご奉仕致しますので、ルルマンド様は動かないままで結構ですよ……っんふううう! きたぁっ……チンポ、来たぁぁぁぁ!」
うっとりとしながら、美女は腰を突き上げてルルマンドの肉棒を飲み込んでいくと、その言葉通り腰を淫猥にくねらせながら、ルルマンドの肉棒を搾っていく。
「う、ぐ……なんというエロいマンコじゃ……おっほおおう……トロトロに吸い付いて、気持ちいいぞ。おっふおおおおおお?」
美女に任せるまま立っていただけのルルマンドだったが、不意に先ほど精を飲み込んだ美少女が、ルルマンドの後ろから彼の尻肉を開くようにして、その尻穴に吸い付いてくる。
「ああ、ルルマンド様ったらケツ穴も素敵……たくさん気持ちよくなって下さいね……ちゅっ……ちゅうう……れろれろ……」
その美少女はルルマンドの股下から腕を伸ばすと、玉の方も刺激し始める。
「はむ……ちゅぶ……れぇぇぇ」
「れろれろ……ちゅば……ちゅううう」
そして更に、まだ残っていた他の2人の新白薔薇騎士がルルマンドの両乳首に吸い付き、舌で転がしてくる。
「おっほおおおおう! おほっ……んほおおおおおっ!」
「あああっ! イク! イクぅぅぅ! イキますぅぅぅ!」
ルルマンドに群がる美女と美少女達。醜悪な中年男のハーレム状態という、異様な光景である。
そんな状況に一気に興奮が高まるルルマンドは、そのまま挿入している美女の膣内の最奥へ、2度目の精を放った。
「はぁ、はぁ……ふひー。最高じゃのう……全く……」
息を弾ませながら、量も勢いも1度目と遜色無い精を吐き出したルルマンドは、満足したような表情で笑う。
「あぁぁぁ……ルルマンド様! 次は私っ……私のオマンコにくださいっ!」
と、また別の新白薔薇騎士がルルマンドへおねだりを始める。
そんな性の宴が繰り返されて、むせ返るような濃密な精の匂いが充満したテントの中ーー龍の爪の兵士の1人が、不意に入ってくる。
「--あっ……も、申し訳ありません」
その時は、ちょうど座ったルルマンドの上で新白薔薇騎士が腰をくねらせている最中だった。他の新白薔薇騎士達も、彼の体中を舐っている。
「いい。用事はなんじゃ?」
美少女達に囲まれて機嫌が良いルルマンドはにやけながら言うと、その兵士は思わず不快感を露わにしながら、それでも用件を伝える。
「報告です。敵の増援部隊が到着したようです。その数ーーおおよそ5000とのこと」
「ふん、何の問題にもならん。今日と同じように、正面攻撃でつぶすだけじゃ……おっ、おっ……中に出すぞ。いいな? ワシの子を孕めよ?」
「あうっ! あうううっ……は、はいぃ! ルルマンド様! 私、ルルマンド様の赤ちゃんを孕みます! 下さい、チンポ汁っ! イク、イクぅぅぅぅ!」
「おおぉ……おほぉぉぉ……」
報告の途中に、新白薔薇騎士はルルマンドの肥満体にしがみついて、自らその肉棒を最も深いところまでくわえこむと、そのまま絶頂に達する。
「つまらん用事で水を差すな。報告が終わりなら、とっとと立ち去れい。しっ、しっ!」
射精をして満足感を包まれながら、ルルマンドは鬱陶しそうにその兵士を追い払う。
命じられた仕事を果たしているだけなのに不快な対応をされ、さすがにその兵士は「ちっ」という舌打ちをこぼしてしまうが、ルルマンドはそれに気づかずに、更に性行為に没頭していた。
「ふひひ……全く、何と言う役得じゃあ」
次の新白薔薇騎士を犯しながら、ルルマンドは欲望を丸出しにした醜い笑みを浮かべる。
もともとルルマンドは、何の実力も才能も無ければ、努力すらしていない。裕福な家系に生まれた財力と自分本位な小狡さで、ようやく1小隊の隊長という地位を手にした程度の、小者以外の何者でもない。
それが、突然フェスティアにより、今回の最重要拠点であるクラベール領攻略先遣部隊の部隊長に抜擢された。その上、開戦当初からずっと龍牙騎士団を圧倒し続けている新白薔薇騎士まで部隊に配属されたため、本人は何もしなくても勝手に彼女らが敵を倒し、勝利を届けてくれる。
更には、配属された新白薔薇騎士達はルルマンドの好きなように出来た。フェスティアから命じられるのかどうかは知らないが、彼女達は自ら望んでルルマンドを求めてくる。
ルルマンドは毎夜とっかえひっかえをするように、毎夜彼女らを抱き続け、欲望の限りを尽くしていた。
戦闘の勝利と女性に求められる快感。
自らは何の努力もしていないにも関わらず、突如降って湧いたような幸運に、ルルマンドは完全に増長し、それらが全て自分の実力だと完全い勘違いしていたのだった。
「おっ、お゛お゛お゛~っ! イグぅ! ルルマンドしゃまぁぁぁぁ! イギましゅうう! 中出しで、オマンコ、イク~~~~っ!」
普段はまだあどけなさが残る美少女が、ルルマンドの肉棒で、本能を剥き出しにした顔をしながら獣のような雄たけびを上げて絶頂に達するのを見て、ルルマンドはべろりと唇を舐める。
「ぐひひひひ……このままワシの力でクラベール領を奪えれば……その後は、あの可憐な純白の姫を……ぐっひひひひひ!」
出立前のリリライトの誘うような表情と、そして目の前の新白薔薇騎士が自分の肉棒で下品な表情をさらけ出しているのをリリライトに重ね合わせて妄想するーーすると射精を終えたルルマンドの肉棒は、今挿入をしている彼女の中で、またも硬度を取り戻していくのだった。
□■□■
「ちっ。どうして、あんな豚野郎がっ……!」
ルルマンド部隊の陣地内でそうやって毒つくのは、先ほどルルマンドの幕舎へ報告へ行った兵士である。面白くなさそうに、地面を蹴りつける。
--あんな汚いおっさんに、どうしてあれほどの美少女達が……!
こっちは夜通しで寝ずの番をしているにも関わらず、今もテントの中で欲望を貪っているルルマンドのことが苛立たしい。
ルルマンドの人柄上、彼の人望は決して高くない。今回の彼の大抜擢にも不満を覚える者が多い……というよりも、大半なのだ。
「不満が溜まっているようですね」
そんな怒りを隠せない彼に、落ち着いた静かな声が掛けられる。
彼が声のした方を向くと、そこには貴族の象徴のような金髪に、白銀の鎧を着た女性が微笑みながら立っていた。
「……ええ、まあ」
兵士はあからさまな不機嫌を、隠そうともせずに返事を返す。
第2王女派内では、明確な規則が定められているわけではないが、龍の爪よりも新白薔薇騎士の方が、なんとなく立場が強い。それも新白薔薇騎士達の実力、そして彼女らの頂点に君臨する団長リアラ=リンデブルグが第2王女派内で特別扱いされていることを考えると、当然のことだった。
そのため不機嫌に極みにあったとしても、龍の爪の兵士である彼が新白薔薇騎士の彼女を無視することも、ましてや八つ当たりすることも出来ない。不慣れな丁寧語で相槌を返すのが精一杯だった。
「まあ、分かりますよ。あんな才能も何もない豚のような男が部隊長だということに、納得されないのは道理でしょう」
部隊内の新白薔薇騎士がほとんどルルマンドに媚びへつらう中、当然のようにルルマンドを蔑む言動をする彼女に、その兵士は意外そうな表情を作った後に友好的な笑みを浮かべる。
「へぇ……確か、あんたは……」
「クリスティア=レイオールです。お見知りおきを」
その美しい金髪を揺らすようにして、彼女ーークリスティアは優雅に頭を下げる。その所作は貴族そのもので、彼女の良い匂いが風にのって彼の鼻孔を刺激してくる。
「命を張ってまで、あんな豚のような男の命令のまま戦うなど、不快極まりないでしょう。ですが、今しばらく頑張っていただきたい。今はあなたのような、前線で戦う兵士1人1人の力が必要なのです」
丁寧で心のこもった言葉に、兵士は悪い気がしないでもなかった。しかし所詮貴族というお偉い立場の人間が言う綺麗ごと以上には聞こえなかった。
「はっ、物はいいようだな。何を言おうが、どんなきれいごとをのたまおうが、死んだら終わりなのは変わらねぇんだぜ。それで良い思いをするのは、部隊長やら貴族やら、お偉い立場の人間だろう。クソ面白くねぇ」
何のために自分は最前線で命を賭けて戦っているのだろうか--それがあのルルマンドのためだと思うと、急に怒りが頂点に達する。
いっそ、このまま逃亡してしまおうか。捕まれば処刑は免れないが、あのクソみたいな人間のために戦って死ぬことを考えれば、遥かにマシではないだろうか。
「肥えさせて餌にするため、豚に餌をやることは必要ーーフェスティア代表は、そうおっしゃっていましたよ」
「……ああん?」
脱走を考え始めた彼は、唐突なクリスティアの言葉に顔を上げて彼女の顔を見返すが、クリスティアは面白そうにくすくすと笑っているだけで、その意図はいまいちよくつかめない。
「あのデブは、捨て石ってことかよ?」
自分なりに考えたことをクリスティアに向けて問いかけるが、クリスティアは「さあ?」と首をかしげてとぼけた後に、すっと目を細める。
「ただ、『死んだら終わり』……そのことには同意しますよ」
その言葉と同時、クリスティアは流れるような動きで、彼に自らの身体を寄り添わせてその腕を取る。
「な、なんだよ? どういうつもりだ?」
お互いに鎧を着ているため、柔らかい体の感触や体温までは感じない。
しかしクリスティアは入浴を終えた直後なのか、女性特有のシャンプーのような良い香りを漂わせながら彼の手を取ると、白銀の鎧の胸当ての下に潜り込ませて、自らの乳房を服越しに触らせる。
服越しとはいえ、その柔らかな感触に--しかも見目麗しい上品な貴族である--彼は一瞬にして昂る。
「明日の戦闘で死んだら終わり……だったら、少なくとも生きることを許された今夜という時間、私と一緒に楽しみませんか?」
それまで格式高い貴族のお嬢様の顔をしていたクリスティアだったが、今彼を見上げるのは、雄を誘惑する妖艶な雌だった。
開戦してからこの3か月間ずっと戦場に身を置き、女性を一切抱く機会が無かった彼の肉棒は、瞬く間に硬くなる。
「へへへ。そうだよな。たまには、こういうことも無いとやってられねぇよな」
「うふふふ……今日はお互い動物になって、貪りあいましょう……?」
そしてその夜、2人はただの雄と雌となって、快感を貪りつくすのだった。
クラベール領第1防衛線を突破した第2王女派ルルマンド部隊は、ジュリアス部隊が構築した陣地をそのまま簡易的な拠点として利用していた。
ルルマンドは、かつてはジュリアスが使用していた幕舎内で高笑いを挙げていた。
見るからに脂ぎってた肥満体の、おまけに髪の毛は薄くなり始めている、容姿の醜い中年男である。そんな男が、テント内に持ち込まれた大型ベッドの上で全裸で座り、その周りに素肌を晒した美女・美少女達が群がるようにしていた。
「はむ……んぐ……くちゅ」
「くちゅ……れろ……ちゅば」
大股を開けて座るルルマンド。そこからそそり立つ肉棒に、2人の新白薔薇騎士が舌を這わせている。2人とも少女の面影を残しており、下手をするとルルマンドとは親娘程に年齢が離れているのではないかというくらいの容貌をしており、彼女らは一糸まとわぬ姿だった。
「ひょほほっ……おっほほう……出る! 出るぞぉぉぉ!」
動物のような声を上げて、ルルマンドの肉棒がビクビクと脈打ち始める。すると肉棒をしゃぶっていた片方の新白薔薇騎士が肉棒にがぶりつくように頬張ると、もう1人の新白薔薇騎士は、精液を搾り出すように玉袋にしゃぶりついて、吸い上げる。
「うおおおおっ! イク! イクぞぉぉぉ! おおおおおおお!」
肉棒にむしゃぶりつく新白薔薇騎士の頭を抑え込みながら、その喉奥に欲望のままに白濁を解き放つルルマンド。
「んむっ……んぐ……ぐ……ごくっ……ごく……ちゅうう」
頭を抑え込まれた新白薔薇騎士は、さすがに苦しそうに顔を歪める。しかし、口内に放たれた灼熱の精は、喉を鳴らしながら躊躇することなく嚥下していく。
「ああぁっ……ルルマンド様ぁ。次は私にも下さいっ……私は口ではなくて、ここに欲しいです」
ルルマンドの身体に絡みつくように密着し、彼の乳首を弄っていた新白薔薇騎士ーーこちらは肉感的で豊満な体形をした、大人びた感じの美女である。
その美女はベッドの上で四つん這いになると、その秘部を自らの指で開き、ルルマンドを誘うように腰をくねらせる。
「ぐはははは! いいだろう。お前ら、離れろ」
腰に絡みついていた新白薔薇騎士をどかせると、ルルマンドはベッドの上に立ち上がって、射精したばかりにも関わらず、依然として勃起したままの肉棒を手に持って、美女の秘裂に向けてあてがう。
「私がご奉仕致しますので、ルルマンド様は動かないままで結構ですよ……っんふううう! きたぁっ……チンポ、来たぁぁぁぁ!」
うっとりとしながら、美女は腰を突き上げてルルマンドの肉棒を飲み込んでいくと、その言葉通り腰を淫猥にくねらせながら、ルルマンドの肉棒を搾っていく。
「う、ぐ……なんというエロいマンコじゃ……おっほおおう……トロトロに吸い付いて、気持ちいいぞ。おっふおおおおおお?」
美女に任せるまま立っていただけのルルマンドだったが、不意に先ほど精を飲み込んだ美少女が、ルルマンドの後ろから彼の尻肉を開くようにして、その尻穴に吸い付いてくる。
「ああ、ルルマンド様ったらケツ穴も素敵……たくさん気持ちよくなって下さいね……ちゅっ……ちゅうう……れろれろ……」
その美少女はルルマンドの股下から腕を伸ばすと、玉の方も刺激し始める。
「はむ……ちゅぶ……れぇぇぇ」
「れろれろ……ちゅば……ちゅううう」
そして更に、まだ残っていた他の2人の新白薔薇騎士がルルマンドの両乳首に吸い付き、舌で転がしてくる。
「おっほおおおおう! おほっ……んほおおおおおっ!」
「あああっ! イク! イクぅぅぅ! イキますぅぅぅ!」
ルルマンドに群がる美女と美少女達。醜悪な中年男のハーレム状態という、異様な光景である。
そんな状況に一気に興奮が高まるルルマンドは、そのまま挿入している美女の膣内の最奥へ、2度目の精を放った。
「はぁ、はぁ……ふひー。最高じゃのう……全く……」
息を弾ませながら、量も勢いも1度目と遜色無い精を吐き出したルルマンドは、満足したような表情で笑う。
「あぁぁぁ……ルルマンド様! 次は私っ……私のオマンコにくださいっ!」
と、また別の新白薔薇騎士がルルマンドへおねだりを始める。
そんな性の宴が繰り返されて、むせ返るような濃密な精の匂いが充満したテントの中ーー龍の爪の兵士の1人が、不意に入ってくる。
「--あっ……も、申し訳ありません」
その時は、ちょうど座ったルルマンドの上で新白薔薇騎士が腰をくねらせている最中だった。他の新白薔薇騎士達も、彼の体中を舐っている。
「いい。用事はなんじゃ?」
美少女達に囲まれて機嫌が良いルルマンドはにやけながら言うと、その兵士は思わず不快感を露わにしながら、それでも用件を伝える。
「報告です。敵の増援部隊が到着したようです。その数ーーおおよそ5000とのこと」
「ふん、何の問題にもならん。今日と同じように、正面攻撃でつぶすだけじゃ……おっ、おっ……中に出すぞ。いいな? ワシの子を孕めよ?」
「あうっ! あうううっ……は、はいぃ! ルルマンド様! 私、ルルマンド様の赤ちゃんを孕みます! 下さい、チンポ汁っ! イク、イクぅぅぅぅ!」
「おおぉ……おほぉぉぉ……」
報告の途中に、新白薔薇騎士はルルマンドの肥満体にしがみついて、自らその肉棒を最も深いところまでくわえこむと、そのまま絶頂に達する。
「つまらん用事で水を差すな。報告が終わりなら、とっとと立ち去れい。しっ、しっ!」
射精をして満足感を包まれながら、ルルマンドは鬱陶しそうにその兵士を追い払う。
命じられた仕事を果たしているだけなのに不快な対応をされ、さすがにその兵士は「ちっ」という舌打ちをこぼしてしまうが、ルルマンドはそれに気づかずに、更に性行為に没頭していた。
「ふひひ……全く、何と言う役得じゃあ」
次の新白薔薇騎士を犯しながら、ルルマンドは欲望を丸出しにした醜い笑みを浮かべる。
もともとルルマンドは、何の実力も才能も無ければ、努力すらしていない。裕福な家系に生まれた財力と自分本位な小狡さで、ようやく1小隊の隊長という地位を手にした程度の、小者以外の何者でもない。
それが、突然フェスティアにより、今回の最重要拠点であるクラベール領攻略先遣部隊の部隊長に抜擢された。その上、開戦当初からずっと龍牙騎士団を圧倒し続けている新白薔薇騎士まで部隊に配属されたため、本人は何もしなくても勝手に彼女らが敵を倒し、勝利を届けてくれる。
更には、配属された新白薔薇騎士達はルルマンドの好きなように出来た。フェスティアから命じられるのかどうかは知らないが、彼女達は自ら望んでルルマンドを求めてくる。
ルルマンドは毎夜とっかえひっかえをするように、毎夜彼女らを抱き続け、欲望の限りを尽くしていた。
戦闘の勝利と女性に求められる快感。
自らは何の努力もしていないにも関わらず、突如降って湧いたような幸運に、ルルマンドは完全に増長し、それらが全て自分の実力だと完全い勘違いしていたのだった。
「おっ、お゛お゛お゛~っ! イグぅ! ルルマンドしゃまぁぁぁぁ! イギましゅうう! 中出しで、オマンコ、イク~~~~っ!」
普段はまだあどけなさが残る美少女が、ルルマンドの肉棒で、本能を剥き出しにした顔をしながら獣のような雄たけびを上げて絶頂に達するのを見て、ルルマンドはべろりと唇を舐める。
「ぐひひひひ……このままワシの力でクラベール領を奪えれば……その後は、あの可憐な純白の姫を……ぐっひひひひひ!」
出立前のリリライトの誘うような表情と、そして目の前の新白薔薇騎士が自分の肉棒で下品な表情をさらけ出しているのをリリライトに重ね合わせて妄想するーーすると射精を終えたルルマンドの肉棒は、今挿入をしている彼女の中で、またも硬度を取り戻していくのだった。
□■□■
「ちっ。どうして、あんな豚野郎がっ……!」
ルルマンド部隊の陣地内でそうやって毒つくのは、先ほどルルマンドの幕舎へ報告へ行った兵士である。面白くなさそうに、地面を蹴りつける。
--あんな汚いおっさんに、どうしてあれほどの美少女達が……!
こっちは夜通しで寝ずの番をしているにも関わらず、今もテントの中で欲望を貪っているルルマンドのことが苛立たしい。
ルルマンドの人柄上、彼の人望は決して高くない。今回の彼の大抜擢にも不満を覚える者が多い……というよりも、大半なのだ。
「不満が溜まっているようですね」
そんな怒りを隠せない彼に、落ち着いた静かな声が掛けられる。
彼が声のした方を向くと、そこには貴族の象徴のような金髪に、白銀の鎧を着た女性が微笑みながら立っていた。
「……ええ、まあ」
兵士はあからさまな不機嫌を、隠そうともせずに返事を返す。
第2王女派内では、明確な規則が定められているわけではないが、龍の爪よりも新白薔薇騎士の方が、なんとなく立場が強い。それも新白薔薇騎士達の実力、そして彼女らの頂点に君臨する団長リアラ=リンデブルグが第2王女派内で特別扱いされていることを考えると、当然のことだった。
そのため不機嫌に極みにあったとしても、龍の爪の兵士である彼が新白薔薇騎士の彼女を無視することも、ましてや八つ当たりすることも出来ない。不慣れな丁寧語で相槌を返すのが精一杯だった。
「まあ、分かりますよ。あんな才能も何もない豚のような男が部隊長だということに、納得されないのは道理でしょう」
部隊内の新白薔薇騎士がほとんどルルマンドに媚びへつらう中、当然のようにルルマンドを蔑む言動をする彼女に、その兵士は意外そうな表情を作った後に友好的な笑みを浮かべる。
「へぇ……確か、あんたは……」
「クリスティア=レイオールです。お見知りおきを」
その美しい金髪を揺らすようにして、彼女ーークリスティアは優雅に頭を下げる。その所作は貴族そのもので、彼女の良い匂いが風にのって彼の鼻孔を刺激してくる。
「命を張ってまで、あんな豚のような男の命令のまま戦うなど、不快極まりないでしょう。ですが、今しばらく頑張っていただきたい。今はあなたのような、前線で戦う兵士1人1人の力が必要なのです」
丁寧で心のこもった言葉に、兵士は悪い気がしないでもなかった。しかし所詮貴族というお偉い立場の人間が言う綺麗ごと以上には聞こえなかった。
「はっ、物はいいようだな。何を言おうが、どんなきれいごとをのたまおうが、死んだら終わりなのは変わらねぇんだぜ。それで良い思いをするのは、部隊長やら貴族やら、お偉い立場の人間だろう。クソ面白くねぇ」
何のために自分は最前線で命を賭けて戦っているのだろうか--それがあのルルマンドのためだと思うと、急に怒りが頂点に達する。
いっそ、このまま逃亡してしまおうか。捕まれば処刑は免れないが、あのクソみたいな人間のために戦って死ぬことを考えれば、遥かにマシではないだろうか。
「肥えさせて餌にするため、豚に餌をやることは必要ーーフェスティア代表は、そうおっしゃっていましたよ」
「……ああん?」
脱走を考え始めた彼は、唐突なクリスティアの言葉に顔を上げて彼女の顔を見返すが、クリスティアは面白そうにくすくすと笑っているだけで、その意図はいまいちよくつかめない。
「あのデブは、捨て石ってことかよ?」
自分なりに考えたことをクリスティアに向けて問いかけるが、クリスティアは「さあ?」と首をかしげてとぼけた後に、すっと目を細める。
「ただ、『死んだら終わり』……そのことには同意しますよ」
その言葉と同時、クリスティアは流れるような動きで、彼に自らの身体を寄り添わせてその腕を取る。
「な、なんだよ? どういうつもりだ?」
お互いに鎧を着ているため、柔らかい体の感触や体温までは感じない。
しかしクリスティアは入浴を終えた直後なのか、女性特有のシャンプーのような良い香りを漂わせながら彼の手を取ると、白銀の鎧の胸当ての下に潜り込ませて、自らの乳房を服越しに触らせる。
服越しとはいえ、その柔らかな感触に--しかも見目麗しい上品な貴族である--彼は一瞬にして昂る。
「明日の戦闘で死んだら終わり……だったら、少なくとも生きることを許された今夜という時間、私と一緒に楽しみませんか?」
それまで格式高い貴族のお嬢様の顔をしていたクリスティアだったが、今彼を見上げるのは、雄を誘惑する妖艶な雌だった。
開戦してからこの3か月間ずっと戦場に身を置き、女性を一切抱く機会が無かった彼の肉棒は、瞬く間に硬くなる。
「へへへ。そうだよな。たまには、こういうことも無いとやってられねぇよな」
「うふふふ……今日はお互い動物になって、貪りあいましょう……?」
そしてその夜、2人はただの雄と雌となって、快感を貪りつくすのだった。
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