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女の子
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私は、どこにでもいる普通の女子高校生。容姿は、日本人に多い黒髪黒目。背丈も体重も年齢平均ぐらい。
学力は平均よりちょっと上だけど、運動神経はあまり良くない。
学校でも特に目立つことなく、何人かの仲のいい友達と平凡に過ごしている。
家では好きな歌手の曲を聴いたり、それに併せて歌ってみたり。
あとは学生らしく勉強したり、仲のいい友達たちと共通のスマホゲームを遊んだりして過ごしている。
そんな私だけど、高校生の女の子らしく恋をしている。
でもそれが周りの皆とは少し違っている。人間の半数以上は異性に恋する。でも私はいわゆるマイノリティ、少数派の人間だ。
なぜなら恋をしている相手が同性、つまり女の子だから。
私が恋をしたのは去年の夏休み、16歳の時。
今も仲のいい友達たちと、遊びに行く予定だった日のこと。
この仲良しグループは普段、私を含めた4人で集まっている。
そしてその日も4人で遊ぶことになっていた。でも当日の朝、私が出掛ける準備をしていたときにLINEでドタキャンされた。
4人のグループなのに、そのうち二人が急遽ダメになってしまった。
仲のいい友達だから別に怒ったりはしなかった。でもせっかく準備してたのに中止かぁ…と思っていると、4人のうちの最後の一人から個人トークでメッセージが届いた。
『二人で遊ばない?』
『遊ぼ!』
と私はすぐに返した。これが恋をするきっかけになるとは、当時の私には考えられなかった。
とりあえず私は準備を終わらせ、彼女と合流することになった。
二人とも最寄り駅が同じだから、駅前で待ち合わせすることにした。
ちょっと早めに着いたのでスマホを触って待っていると、
おはよーと話しかけられた。目線をスマホから目の前に移すと彼女がいた。
「おはよ。今日の服似合ってるね。」
「そうでしょ?今日のために買ったんだよね。」
彼女はジーンズショートパンツに白いおしゃれなデザインTシャツ、その上から白色の薄手のロングカーディガンを着ていた。彼女は身長が170cmあり、その体格と明るいイメージに合っている、活発な感じの服装だった。スニーカーだし、今日はたくさん歩くつもりらしい。
「似合ってるでしょ?それじゃあ行こっか。」
私たちは電車で隣町の超大型ショッピングモールに行った。元々はあるテーマパークに行く予定だったけど、それは皆で行きたかったからウィンドウショッピングをしようっていう話になった。
女の子同士でウィンドウショッピング、盛り上がらない訳がなかった。お互いに似合う服を選びあったり、いい感じのカフェでお喋りしたり、その他たくさん遊んでいたらすぐに時間が過ぎ、夕食の時間になった。それからファミレスに行き、食べてからまたお喋りしていると、21時を過ぎてしまっていた。そこから電車に乗ると、最寄り駅に着いたのは22時前だった。
この日は金曜日ということもあり、駅前には既に酔ったサラリーマンが少なからずいた。時間も遅いし、もう別れようとした時に、酔ったサラリーマンに絡まれてしまった。
「お嬢ちゃんたち、俺たちと飲みに行かないかい?」
たちが悪いことに、中年のおじさん3人グループで、目の前に立ち塞がってきた。無視して横を通り抜けようとすると、私の腕を一人の男が掴んできた。
「ちょっと、やめてください!」
「いいじゃないか、何もしないからさ~。」
最悪だった。何とか振りほどこうにも、相手は男。力は負けていて、どうしようかと焦っていると、
「離しなさい!」
一緒にいた彼女がそう叫び、私の腕を掴んでいる男の股間を蹴りあげた。
すると男は私の腕を離し、その場に崩れ落ちた。
その隙に彼女は私の手を握ると、
「逃げるよ!」
と言って引っ張り、走り始めた。
ある程度逃げたところにある公園に行き、外灯の下でやっと止まった。
この時の私は凄くドキドキしていた。その理由は、さっきの男たちが怖かった事と、全速力で走ったこと。
そして何より…
「はぁ、はぁ…大丈夫?」
私のことを助けてくれた彼女を見ていると、胸が痛くなるほどドキドキしてしまう。
「えっ!?う、うん!大丈夫!」
「本当に?じゃあ休憩したら送ってくね。」
私を気遣って家まで送ると言ってくれる優しい彼女。見ているだけでもドキドキするのに、優しくされるともうダメ。認めてしまおう。私は彼女のことが好きになってしまった。
私はあれからずっと、彼女のことが好きだ。元から女の子が好きだった訳じゃない。たまたま好きになったのが彼女だっただけ。
私はこの気持ちを誰にも伝えない。告白なんか出来るはずがない。伝えてしまうと、もう一生話すことが出来ないかもしれないから。
だからこの気持ちは死ぬまで誰にも言わない。これから彼女が誰かと付き合おうが、結婚しようが、私は彼女の幸せを願い、仲のいい友達として支えてあげるだけだ。それが私の幸せなのだから…。
学力は平均よりちょっと上だけど、運動神経はあまり良くない。
学校でも特に目立つことなく、何人かの仲のいい友達と平凡に過ごしている。
家では好きな歌手の曲を聴いたり、それに併せて歌ってみたり。
あとは学生らしく勉強したり、仲のいい友達たちと共通のスマホゲームを遊んだりして過ごしている。
そんな私だけど、高校生の女の子らしく恋をしている。
でもそれが周りの皆とは少し違っている。人間の半数以上は異性に恋する。でも私はいわゆるマイノリティ、少数派の人間だ。
なぜなら恋をしている相手が同性、つまり女の子だから。
私が恋をしたのは去年の夏休み、16歳の時。
今も仲のいい友達たちと、遊びに行く予定だった日のこと。
この仲良しグループは普段、私を含めた4人で集まっている。
そしてその日も4人で遊ぶことになっていた。でも当日の朝、私が出掛ける準備をしていたときにLINEでドタキャンされた。
4人のグループなのに、そのうち二人が急遽ダメになってしまった。
仲のいい友達だから別に怒ったりはしなかった。でもせっかく準備してたのに中止かぁ…と思っていると、4人のうちの最後の一人から個人トークでメッセージが届いた。
『二人で遊ばない?』
『遊ぼ!』
と私はすぐに返した。これが恋をするきっかけになるとは、当時の私には考えられなかった。
とりあえず私は準備を終わらせ、彼女と合流することになった。
二人とも最寄り駅が同じだから、駅前で待ち合わせすることにした。
ちょっと早めに着いたのでスマホを触って待っていると、
おはよーと話しかけられた。目線をスマホから目の前に移すと彼女がいた。
「おはよ。今日の服似合ってるね。」
「そうでしょ?今日のために買ったんだよね。」
彼女はジーンズショートパンツに白いおしゃれなデザインTシャツ、その上から白色の薄手のロングカーディガンを着ていた。彼女は身長が170cmあり、その体格と明るいイメージに合っている、活発な感じの服装だった。スニーカーだし、今日はたくさん歩くつもりらしい。
「似合ってるでしょ?それじゃあ行こっか。」
私たちは電車で隣町の超大型ショッピングモールに行った。元々はあるテーマパークに行く予定だったけど、それは皆で行きたかったからウィンドウショッピングをしようっていう話になった。
女の子同士でウィンドウショッピング、盛り上がらない訳がなかった。お互いに似合う服を選びあったり、いい感じのカフェでお喋りしたり、その他たくさん遊んでいたらすぐに時間が過ぎ、夕食の時間になった。それからファミレスに行き、食べてからまたお喋りしていると、21時を過ぎてしまっていた。そこから電車に乗ると、最寄り駅に着いたのは22時前だった。
この日は金曜日ということもあり、駅前には既に酔ったサラリーマンが少なからずいた。時間も遅いし、もう別れようとした時に、酔ったサラリーマンに絡まれてしまった。
「お嬢ちゃんたち、俺たちと飲みに行かないかい?」
たちが悪いことに、中年のおじさん3人グループで、目の前に立ち塞がってきた。無視して横を通り抜けようとすると、私の腕を一人の男が掴んできた。
「ちょっと、やめてください!」
「いいじゃないか、何もしないからさ~。」
最悪だった。何とか振りほどこうにも、相手は男。力は負けていて、どうしようかと焦っていると、
「離しなさい!」
一緒にいた彼女がそう叫び、私の腕を掴んでいる男の股間を蹴りあげた。
すると男は私の腕を離し、その場に崩れ落ちた。
その隙に彼女は私の手を握ると、
「逃げるよ!」
と言って引っ張り、走り始めた。
ある程度逃げたところにある公園に行き、外灯の下でやっと止まった。
この時の私は凄くドキドキしていた。その理由は、さっきの男たちが怖かった事と、全速力で走ったこと。
そして何より…
「はぁ、はぁ…大丈夫?」
私のことを助けてくれた彼女を見ていると、胸が痛くなるほどドキドキしてしまう。
「えっ!?う、うん!大丈夫!」
「本当に?じゃあ休憩したら送ってくね。」
私を気遣って家まで送ると言ってくれる優しい彼女。見ているだけでもドキドキするのに、優しくされるともうダメ。認めてしまおう。私は彼女のことが好きになってしまった。
私はあれからずっと、彼女のことが好きだ。元から女の子が好きだった訳じゃない。たまたま好きになったのが彼女だっただけ。
私はこの気持ちを誰にも伝えない。告白なんか出来るはずがない。伝えてしまうと、もう一生話すことが出来ないかもしれないから。
だからこの気持ちは死ぬまで誰にも言わない。これから彼女が誰かと付き合おうが、結婚しようが、私は彼女の幸せを願い、仲のいい友達として支えてあげるだけだ。それが私の幸せなのだから…。
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