君の笑顔が大好きで -モテないオレとイケメン親友の未来- 2

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47.※ 久しぶりの再会

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「亮介、久しぶりーっ!」

「レイキ! 元気だったかー?」


亮介たちと約束していた土曜日が来て、オレとあきらはみんなとの待ち合わせ場所に来ていた。


オレは亮介にがばって抱き付いた。

いつもみたいに、亮介はオレを抱きしめて、頭を撫でてくれる。


ホント、久しぶりだ。

LINEや電話で連絡は取ってるけど、やっぱり大学が違うと、なかなか会う機会もなくて。


「あきらも、久しぶりだな!」

「ああ、久しぶり」


オレを抱きしめたまま、あきらと話す亮介。



・・・・あきらの声が、若干、低い・・・・・



「・・・・・亮介・・・・ その手、離せよ・・・・・」


「あきら、相変わらずだなー」

亮介が笑いながらオレを離す。


「亮介は、別にいーじゃん」

「ダメ。 亮介でも、ダメ」

オレは少し口を尖らせるけど、あきらはオレを睨んできた。


「相変わらず、愛されてるなー、レイキ」

亮介が笑ながらオレの肩をポンポンって叩く。



愛されてるの・・・・か、な・・・・・・



オレはへらって笑うしかできなかった。







小山さんたちはまだ買い物をしているらしく、オレたち男だけ先に集合したんだ。

待ち合わせのカフェに入って、それぞれ注文した飲み物を手にテーブルにつく。


「亮介は、上手くいってんのか?」

「おかげさまでー」

照れたように笑う亮介。

「やっぱ、同じ大学に行けて良かった。 大学内でも会えるし」

「一緒に住んだりはしてないんだよな?」

「さすがに、それはないけど・・・・ でも、一人暮らしって、イイな。 お互いに気兼ねなく泊まれるからさ」

「うわ、亮介、エロいー」

オレが茶化すと、亮介はちょっとカオを赤くした。

「へ、変なこと言うなよ。 それならお前らの方だろ。 一緒に住んでんだし」


オレたち・・・・・


「オ、オレたちだって、別にそんな・・・・・」

なんだか恥ずかしくなって、否定しながら少しうつむく。



「・・・・・前から聞いてみたかったんだけどさ」

亮介は少し真面目なカオでオレたちを交互に見る。



「やっぱつき合ってんだし・・・・・・ お前らも・・・・やっぱその・・・・スル、んだよ、な・・・・・・?」



「え・・・・・・」


亮介には、つき合ってることは言ってあった。

・・・・実際、キス、してるとこ、見られたこともあるし。

でも、こういうこと、聞かれたことはなかったな・・・・・・


オレはなんて答えたらいいかわからなくて、思わずあきらを見た。

あきらは平然としていて、

「まあ・・・・ つき合ってんだし、そりゃあ、な」


「そう、だよ、な」

亮介は小さく、ため息をつく。

「わかってんだけど・・・・・ なんてゆーか、想像がつかねーっていうか・・・・・」


そ、想像!?


「想像なんかすんなよ!」

オレは慌てて亮介に言う。


そんなオレを亮介は見て、

「・・・・・振られまくってた時に比べたら、なんか、フェロモンが出てるっていうか・・・・ 色気があるっていうか・・・・・・ 違うのはわかるんだけど・・・・
レイキが、なあ・・・・・ んー・・・やっぱ、想像つかねーわ・・・・・・」



・・・・・亮介・・・・・ お前、今、なに考えてんだ・・・・・?

まさか、小山さんとオレを重ねて見てないか・・・・・?


やめてくれー!!!



あきらがオレの肩を抱き寄せる。


「亮介は、分かんなくてイイ。 ・・・って言うか、想像すんなよ。
・・・・・レイキは、女とは違うぜ」


「まあ、そりゃそうだよな」




「・・・・・ オレは、レイキと女を比べたりしてないし。 レイキは、レイキだから」




・・・・・あきらの言葉が、オレの心に、沁みていく。




・・・・・女のコと、オレを、比べたりしてない。


・・・・・・オレは、オレ・・・・・・




修吾が言ってた言葉を、思い出す。


『あきらはお前のこと、他の女のコと比べたりしてないと思う。 レイキのコトは、一人の人間として、好きなんだと思うぜ?』




・・・・あきらの言葉がうれしくて。


じわって、涙が浮かんでしまう。



「・・・・レイキ?」


亮介が、少しうつむいてるオレを覗き込む。


「な、んでも、ない」


涙を見られたくなくて、オレはさらにうつむいた。



ぽんぽんっ。


亮介が、オレの頭を撫でる。



「・・・・あきら。 こいつ、いろいろ抱えてんじゃねーの?」



「レイキ・・・・・」


心配そうな、あきらの声。



オレはうつむいたまま、ふるふると首を振った。


あきらにも亮介にも、心配かけちゃだめだ。



「レイキ」


明るい亮介の声。


カオを上げると、亮介の笑顔があった。



「心配しなくても、お前はあきらに愛されてるよ。 少なくとも、オレは見ててそう思うけどな」


亮介・・・・・・



「レイキ」


優しい、あきらの声。



オレが振り返ると、あきらは優しい瞳でオレを見ていた。



あきら・・・・・・


オレの胸が、じんわりと、あたたかくなった。







「おまたせーっ!」


元気な声が響く。


小山さん、河原、紺野がたくさん荷物を抱えて、カフェに入ってきた。



「すげー荷物だな」

「だって、みんなで買い物するの、久しぶりだし!」


大荷物を亮介の横に置くと、


「坂本くん、城井くん、久しぶりー! ちょっと、待っててね!」

3人は慌ただしく、飲み物を注文しに行く。


・・・・・女のコのパワーって、なんか、すげーな・・・・・・・



「・・・ったく、どんだけ買い物してんだよ。 あー、オレ、つき合わされないでよかった」

亮介は、大荷物を眺めながらため息交じりに呟いた。



3人を待ってると、あきらが亮介からは見えないように、そっとオレの腰に手を回してきた。


オレの耳に少し口を寄せて、


「・・・・レイキ・・・ 好きだよ」


そう、呟いた。



その言葉がうれしくて、オレは隣に座るあきらの大腿にそっと触れた。


「・・・・・オレも・・・・ 好き・・・・・・」


あきらの方は見れなくて、小さな声で告げたけど。



オレの腰にあるあきらの手に、少し力が籠められるのが分かった。


・・・・ちゃんと、届いたみたいだ・・・・・


よかった・・・・ 

あきらに抱きしめられても、こわばった態度しか取れなくて、あきらに嫌な思いさせてたかもしれないから・・・




「お待たせー。 ゴメンね、遅かった?」

飲み物を手にした3人が戻ってくる。


あきらとオレは、それぞれ手を引っ込めた。


「いや、話してたから大丈夫」


「久しぶりだねー!」



3人とも、高校の頃よりも大人っぽくなっていた。

化粧もしっかりしてるし、ホント、キレイになってるなー・・・・


大学は、学部はいろいろだけど、4人とも同じところに通っている。


「4人はよく会ってんの?」

河原は少し首を傾げて、

「んー。 私たちは女子3人ではたまに遊ぶけど・・・・ 清水くんと会うのは、結構久しぶりかも」

「そうだな」

「学部違ったら、なかなか大学でも会わないしねー」

「でも、恵梨香から話はよく聞いてるよー」

「え、なんの話してんだよ。 こえーなあ」


久しぶりに会っても、話し出すと感覚が一気の高校の頃に戻った感じがして。

全然、違和感とか無かった。


「なんか、みんなキレイになったなー」

オレが感心しながら言うと、3人がオレの方を振り返る。


「ホント? うれしいー」

「美月、キレイになったでしょ?」

河原が、いたずらっ子のような表情で言う。

「ちょっと綾乃! そんなことないよー」


言われてオレはまじまじと紺野を見た。


「・・・・うん。 キレイになったと思う」


もともとかわいい感じではあったけど。

化粧をして、髪形や服装も少し大人っぽくなって。

キレイな感じになったなあ。


「彼氏できたの?」

あきらが紺野にずばっと聞いた。

紺野がカオを真っ赤にしてうつむいてしまう。


ああ・・・・ こういうところは、変わってねーな。


「そうだよ! 美月の初彼!」

「カッコいいんだから!」



・・・・そっか。 

紺野、彼氏出来たんだ。

だからこんな、キレイになったんだな・・・・・


「へー、どんな人? 写真見せてよ」

オレが言うと、紺野は赤いカオをオレに向けた。

「見たい・・・の・・・?」

「ああ。 見たい見たい」

「ほら、見せてあげなよー」

河原に促されて、紺野はスマホをいじる。


「・・・・・コレ」

差し出されたスマホに写っていたのは、

紺野と一人の男性。

黒髪で、人懐っこそうな笑顔を浮かべてて、結構カッコいい。

カオを寄せ合って写ってる写真は、とても仲がよさそうに見えた。


「へー。 カッコいいじゃん」

オレの横からスマホを覗き込んで、あきらが感想を言う。

「・・・うん。 カッコいいな。 ・・・・・同級生?」

「・・ううん、先輩。 1個上の・・・・・」


「坂本くんと、ちょっと似てるよね」

小山さんが少しにやにやして紺野を見る。

「ちょっと、恵梨香・・・・!」

「笑顔がかわいいとことか、すごく優しくて根が真面目なとことか」


オレはスマホを紺野に返した。

「すげー、仲よさそう。 よかったな」

へらって笑うと、紺野も笑顔になった。



高校2年の時、紺野はオレに告白してくれた。

オレはその時、もうあきらとつき合ってたし、断ったんだけど。


それからも6人で結構仲良くしてて。

近くで紺野を見てたけど、高校生の間は、紺野も告白されたことはあったけど、つき合うには至ってなかった。


・・・・・うぬぼれかもしれないけど、オレのせいかな、なんて、少し思ったりもして。


だから、彼氏ができたって聞いて、しかもすごく仲良さそうで、安心した。



「あー、おなかすいた!」

「そうだね。 かなり歩き回ったし」

「ホント、どんだけ買い物してんだよ・・・・」


「じゃあさ、少し早いけど、もう飯食いに行かねー?」

オレが提案すると、女のコたちがぱって笑顔になった。


「行こ行こ!」


予約の時間より少し早いけど、まあいいだろう。


外に出て、予約してる店に移動する。



亮介は小山さんの、あきらは河原の、オレは紺野の荷物を持ってあげた。


「ホント、すげー量だな・・・・ 女のコって、すげーなあ」

「ゴメンね、レイキくん。 重いでしょ? いいよ」

「いや、重くはねーから大丈夫。 でも、こんなに何買ったの?」

「え? えっと、服がほとんどだけど・・・ コスメとか、あと、靴も」

「ふーん・・・・・」


オレは隣を歩く紺野をまじまじと見た。


「え、な、なに?」

オレの視線に、紺野がたじろぐ。


「いや・・・・ ホント、紺野キレイになったなーって、思って」

「え?」

「高校の頃って、そんなに化粧もしてなかったよな」

「そ、う、だね・・・・」

「オトナっぽくなってるし。 やっぱ、女のコって、愛されるときれいになるんだなー」


紺野は少し照れたように笑った。


「でも、レイキくんもだよ」

「え? オレ?」

「うん。 城井くんとつき合ってから・・・・ ホント、雰囲気変わって、なんか・・・ 急にオトナっぽくなったなーって思ってたよ?」

「そう、だったのか?」

「うん」


・・・・あの頃は、いろんな人に雰囲気変わったって言われたもんなー・・・・




「あ、ここだ」

予約してた店に着く。


亮介と小山さんが、店に入ってった。


その時



♪~


あきらのスマホが鳴る。


「ちょっと、ゴメン」

あきらはスマホを取り出して、電話に出た。

「なに? 今日、飯食ってから帰るから」


・・・・あきらのお母さん、かな・・・・?


オレはあきらの手から河原の荷物を受け取った。

それを持って、電話をしているあきらを残して、先に店に入る。



「あれ、あきらは?」

「電話がかかって来たみたい」

「そっか」


あきら以外のオレたちは、先にテーブルについた。


「飲み物どうするー?」

女のコたちは、メニュー片手にきゃいきゃいはしゃぐ。



しばらく待ってみても、あきらが戻ってこなくて。


「・・・・あきらくん、遅いねー」

「先、頼んどこうか。 あきらは、ビールでいいんじゃね?」


店員を呼んで、先に飲み物を注文する。


と、


「わりぃ」

あきらが店に入ってきた。


「あきら、ビールでよかったか? 先、頼んどいたぞ」

「あ? ああ・・・・」


あきらは少しバツが悪そうなカオ。


「あきら? ・・・・どしたんだ?」


あきらは小さくため息をついた。

「・・・・・あのさ、 電話、親父だったんだ。 
・・・親父の知り合いの先生と今日飲むらしいんだけど、その場に来いって、急に言われて」

「今から?」

「ああ・・・・・ オレだって予定あるんだしって、だいぶ粘ったんだけど。 あの人、言い出したら聞かないからさー・・・・・」


あきらはみんなに頭を下げる。


「本当に、ゴメン! ・・・・少しだけ、顔出してきてもいいか? この近くで飲むらしいんだ・・・・・」


「親父さんからの呼び出しじゃあなあ・・・・・ いいぜ。 オレたちはまたいつでも飲めるし」

亮介があきらの肩をポンポンと叩く。


「みんなさ、ここで食った後、他の店とかも行くだろ? 適当に抜けてくるからさ、またあとで合流させてくれよ」

「おっけ。 抜けれたら連絡しろよ」

「ああ。 なんか、知り合いの先生にオレを会わせたいみたいだから、少しだけ顔出して、抜けるよ」


・・・・あきらのお父さんは、開業医の先生だ。

あきらも医学部に入ったし、あきらのお父さんも、知り合いの先生に紹介したいんだろうな・・・・・・


「あきらくんいないと、寂しいー。 早く戻ってきてね」

「ああ。 ゴメンな」


あきらは笑って、席を立った。

と、オレの手を掴んで引く。


「あ、あきら?」

「見送り、して?」

「え、ちょっ」


オレはあきらに引っ張られて、店の外まで来た。


「・・・・レイキ、ゴメンな。 一緒に居れなくて」

「だ、大丈夫だよ。 みんな居るし」


あきらは口角を持ち上げて、寂しそうに笑った。


「・・・・・寂しがって欲しいなー・・・・」

そう言って、オレの頬に触れる。


「あ、あきら」


あきらのカオが、近い。


回りは、そんなに多いわけじゃないけど、ちらほら、人通りもあるし。



「ね・・・・ レイキは、寂しくない・・・・?」


あきらのキレイなカオは更に近づいて。


こつんって、額同士がぶつかった。


あきらの手は、オレの頬に触れたまま。



・・・・コレっ、 どう見ても、 キス、 する前・・・・・・!



オレはあきらの胸を押して、自分から離させた。


「ち、かい、だろ!」


あきらを見ると、寂しそうな表情。



「さ・・・寂しい、よ。 だから、なるべく早く、戻って来いよな」


オレは恥ずかしくて、少しうつむき加減で言った。



肩にあきらの手が触れる。


少しカオを上げると、その瞬間、



ちゅっ



一瞬で、唇が、奪われた。



「っ、あきらっ!」


「じゃ、行ってくるな」


あきらは笑いながら手を振って行く。




・・・・・唇に、微かに残る、あきらの温もり。


オレはそっと、指で自分の唇に触れた。


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