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カトリーナの実兄で次期公爵リチャードの左右には裸同然の恰好をした女性がいた。女性はリチャードに寄り掛かり彼の顔の方を向いているのに視点があっていない。
しばらくすると、扉を叩く音がした。ハリソンが返事をすると裸のような恰好をした女性が二人入ってきた。彼女らも視点が定まっていない。どこを見ているかよく分からないが迷わずにハリソンとアルベルトの横に座った。
「失礼しーまぁす。レナと言いぃまぁす」
レナと名乗った女性はアルベルトの方を向き笑顔を作ったが目が合わない。それに、発音もおかしく聞きづらい。それはハリソンの隣に座ったカナという女性も同様だ。
異常な空間にアルベルトは言葉を発する事が出来なかった。
レナが胸にある大きな脂肪を腕に押し付けてきた。それが気持ち悪くて手を引くと、彼女は身体を強張らせた。
「……あぁ、もうしぃわけ、ありません」
それ以上、女性は近づいて来なかった。アルベルトは得体のしれない人物に恐怖を感じた。
「アルベルトは女性が苦手かな」
目の間で足を組み座るリチャードは左右にいる女性の胸に触れていた。彼女たちは顔を赤くし甘い声を上げている。
何のためにここに連れてこられたか理由が分からなかった。不安になり兄ハリソンの方を見ると、彼は寄りかかっている女性の存在を完全似無視していた。
「あの……、別に」
「まぁいい」リチャードはアルベルトの言葉を遮った。「それより我が愛しき妹が拾ってきたという女について聞きたい」
「はい……、でも……」
話そうとしたが、周りにいる奇妙な女性を見て言葉を止めた。
「アル、女の事なら心配いらないよ」ハリソンがアルベルトに微笑んだ。「ここにいる者は耳が聞こえず、目も見えない」
「……」
アルベルトは自分に寄りかかってきた女を見た。彼女は数センチ離れた場所に姿勢よく座っている。相変わらず視線が定まらずどこを見ているか分からない。
「外にいる子ら目は見えるけど、耳は同じ」
「……」
アルベルトが、眉を寄せるとハリソンは馬鹿にしたように笑った。
「分からないの? アルは可愛いね」
「……」
別に分からないわけではない。最初に考えていた通り、貴族向けの色屋として外部からの目を欺け、実際が密会の場としているのだろ。
アルベルトは視点の会わない女性を見て哀れんだ。
「女の子らを可愛そうに思っているの?」
「……」
「彼女らは屋敷の外でたらもっと劣悪な環境に生活しなくてはならない。それとも」ハリソンの瞳が目をそらそうとするアルベルトをとらえて逃がさない。「アルがこの子ら全員養う? それとも雇う?」
出来ない事を知っていて言うハリソンの言葉に、自身の無力さを感じた。何も出来ない自分にイラ立ちを感じた。
「お前が人を揶揄するのは珍しいな」
クスクスを笑うリチャードにハリソンは目を細めた。
「可愛い弟ですからね。構いたいですよ。兄弟とはそういうものではないでしょうか?」
「まぁな」リチャードは大きく頷いた。「だから、今日は君を呼んだ」
リチャードの真っ青な瞳はカトリーナを思い出させた。よく見れば顔も似ている。髪の色だけが違う。
リチャードの髪はライトブラウンだ。
「可愛い妹が拾ってきた得体の知れない人間についてだ。報告によると『緑の瞳』を持つらしいな」
「はい」
アルベルトが返事をすると、ハリソンが妙な顔をした。その様子から『緑の瞳』の事を二人は知っているのだと思った。
しばらくすると、扉を叩く音がした。ハリソンが返事をすると裸のような恰好をした女性が二人入ってきた。彼女らも視点が定まっていない。どこを見ているかよく分からないが迷わずにハリソンとアルベルトの横に座った。
「失礼しーまぁす。レナと言いぃまぁす」
レナと名乗った女性はアルベルトの方を向き笑顔を作ったが目が合わない。それに、発音もおかしく聞きづらい。それはハリソンの隣に座ったカナという女性も同様だ。
異常な空間にアルベルトは言葉を発する事が出来なかった。
レナが胸にある大きな脂肪を腕に押し付けてきた。それが気持ち悪くて手を引くと、彼女は身体を強張らせた。
「……あぁ、もうしぃわけ、ありません」
それ以上、女性は近づいて来なかった。アルベルトは得体のしれない人物に恐怖を感じた。
「アルベルトは女性が苦手かな」
目の間で足を組み座るリチャードは左右にいる女性の胸に触れていた。彼女たちは顔を赤くし甘い声を上げている。
何のためにここに連れてこられたか理由が分からなかった。不安になり兄ハリソンの方を見ると、彼は寄りかかっている女性の存在を完全似無視していた。
「あの……、別に」
「まぁいい」リチャードはアルベルトの言葉を遮った。「それより我が愛しき妹が拾ってきたという女について聞きたい」
「はい……、でも……」
話そうとしたが、周りにいる奇妙な女性を見て言葉を止めた。
「アル、女の事なら心配いらないよ」ハリソンがアルベルトに微笑んだ。「ここにいる者は耳が聞こえず、目も見えない」
「……」
アルベルトは自分に寄りかかってきた女を見た。彼女は数センチ離れた場所に姿勢よく座っている。相変わらず視線が定まらずどこを見ているか分からない。
「外にいる子ら目は見えるけど、耳は同じ」
「……」
アルベルトが、眉を寄せるとハリソンは馬鹿にしたように笑った。
「分からないの? アルは可愛いね」
「……」
別に分からないわけではない。最初に考えていた通り、貴族向けの色屋として外部からの目を欺け、実際が密会の場としているのだろ。
アルベルトは視点の会わない女性を見て哀れんだ。
「女の子らを可愛そうに思っているの?」
「……」
「彼女らは屋敷の外でたらもっと劣悪な環境に生活しなくてはならない。それとも」ハリソンの瞳が目をそらそうとするアルベルトをとらえて逃がさない。「アルがこの子ら全員養う? それとも雇う?」
出来ない事を知っていて言うハリソンの言葉に、自身の無力さを感じた。何も出来ない自分にイラ立ちを感じた。
「お前が人を揶揄するのは珍しいな」
クスクスを笑うリチャードにハリソンは目を細めた。
「可愛い弟ですからね。構いたいですよ。兄弟とはそういうものではないでしょうか?」
「まぁな」リチャードは大きく頷いた。「だから、今日は君を呼んだ」
リチャードの真っ青な瞳はカトリーナを思い出させた。よく見れば顔も似ている。髪の色だけが違う。
リチャードの髪はライトブラウンだ。
「可愛い妹が拾ってきた得体の知れない人間についてだ。報告によると『緑の瞳』を持つらしいな」
「はい」
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