勇者パーティーから追放される雰囲気だったに、勇者が豹変。動揺するしかない俺。

黒夜須(くろやす)

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ヌッチャリと気持ちが悪い感触が足にあった。
「……」
目を細めて、靴の裏を見るとベットリ緑の液体ついてきた。あたりを見回せば先ほどよりも緑の液体が増えている。更に魔物の襲ってきたわけではない。イズクの前にある細切れになった魔物を見てため息が出た。
「アハハ、カズ……」高揚し振り向いたイズクは全身、緑色であった。「やったよ。倒した」
「あぁ」
剣を強く握りしめ、肉の塊となった魔物に向かうとするイズクの手をカズマは強く掴んだ。
「なんだよぅ。まだ……」
泣きそうな顔してイズクはカズマの手を振りほどこうとした。
「メンドイ……」
「え?」
イズクは意識を失いその場に倒れた。
魔物の闘争心を叩き込んだんだ。それ以上動くと、壊れてしまう。
小さく息を吐いて、イズクの鳩尾を殴った手を見た。彼の服についていた緑の液体が付着していた。
「気持ち悪い」
イズクの服でふこうとしたが、その場所がなかった。カズマは目を細めて、イズクの緑だらけの服を脱がし、捨てた。パンツ一枚になったイズクを背負うとゆっくり足を進めた。
イズクは小さい。小柄というには小さすぎる。幼い頃は対して変わらなかった身長であるが今は大きな差がある。
「軽いな」
「そんな事ないよ」背中ではっきりとした声が聞こえた。「体重は増えた」
「そうか」
気のない返事が、癇に障ったようでイズクは背中から飛び降りた。
「あのさ……あれ」服がない事に気づいたらしいく目を大きくして自分の身体を見た。「まぁいいか。あのな、俺は……」
身長と体重の話を始めた。長く意味のない話にカズマはうんざりした。
「でさ、それ……あ、お腹すいた」村が見えた途端、話をやめた。彼の話に興味があったわけでも、真面目に聞いていたわけでもないが勝手に走っていってしまうのはどうかと思う。
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