【完結】私は公爵家の娘ですけど義妹は男爵家の娘ですわよ

みちこ

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第1章 救出篇

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部屋に戻り制服に着替えた。

何時もは私の服は中古や庶民が着るような物しか用意して貰えないけど、今回は流石のお父様も新品の制服を用意してくれたみたいね。

他人の評価を気にするお父様は、中古をわざわざ用意したら、我が家が貧乏だと馬鹿にされる恐れがあるので、ちゃんとした物を用意してくれたみたい

学校の制服は4種類ある、着てる制服でその生徒のランクがわかれている

白のブレザーで縁が黒くなっている制服、キャメル色のブレザーの制服、赤茶色のブレザーの制服、モスグリーンのブレザーの制服でわかれている

白色のブレザーは公爵家か侯爵家で成績優秀の者が着る制服

キャメル色のブレザーは公爵家か侯爵家で成績は微妙の者が着る制服

赤茶色のブレザーは伯爵家か子爵家か男爵で成績優秀な者が着る制服

モスグリーンのブレザーは伯爵家か子爵家か男爵家で成績は微妙の者が着る制服

私はモスグリーンの制服が用意されている

家庭教師は付けて貰えず勉強なんてしてこなかったのだから、不本意だけど当たり前の結果よね

そう言えば学校まで歩きで行くのかしら?

それに入学式は誰が来るのかな?

大体は父親と母親が揃って入学式を見に来るみたいだけど、私はどうなるのかしら?

お母様が家の外に出してもらえるわけもないし、お父様が来てくれるとも思えないわね

世間体を気にして来ようとしても、さっきのアンナの様子を考えると、何がなんでも阻止しそうよね。

お父様が私の入学式に参加する=お父様が私を娘と認めてるようなものだから、お父様を独り占めしたいあの子にとって屈辱よね。

あの子は堂々と世間にお父様を自分のお父様って言えないんだから

都合の良い妄想だけど、お父様があの子の我が儘を無視して私の入学式に参加して、あの子が暴走してこの家の状態を自慢話として暴露してくれたら良いのに

あの子ならやりそうよね。

今までは私が外に出ることが無かったから、あまり私が男爵家の娘として周りに認知されなかったけど、学校に通うようになったら、我が家が男爵家とは言えそれなりに有名になるはず、お祖父様が公爵様なんだから他の男爵家と比べたら、話に挙がる回数は多いはず

アンナは私と違って外に遊びに行くことも多いし友達も多い、噂話を聞くことも多いだろうし。

いずれは絶対に我慢できなくなるわよね

私の噂が回ったら私は男爵家の娘で、あの子は男爵家の使用人の娘って事になってるからプライドが傷付く

あの子とお父様の愛人は我が家に出入りしてるのを怪しまれないように、我が家の使用人と使用人の娘って事になっている

許せないことに愛人は、お母様の専属のメイドと言われてれいるみたい

世間では優しいお母様が未婚で子供を抱えているあの女に、自分の衣装やアクセサリーをあげてるって事になっている

外で愛人やアンナが高価な衣装を着ていてもその噂で怪しまれない

お母様を侮辱するにも程があるわ

だけどその噂のお陰で周りはきっとアンナに私の情報を聞いてくるはず、アンナは短気だから我慢できなくなるわね

私がお祖父様に助けを求めるのが早いか、アンナが我慢できず全てを暴露するか

どっちになっても、私とお母様は解放されることになるわね



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