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前世の記憶
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――かつての私を一言で表すなら、『悪』そのものだった。
平民リリとしてこの世に生を受けた私は、はっきり言って美少女だった。それは、恋を司る女神の加護を一身に受けて生まれたからだ。
なぜ、女神さまが私に加護を授けて下さったのかは、わからない。何か果たすべき使命があったのかもしれないし、なかったかもしれない。確かなことは、私は自分の幸運に酔いしれるだけの愚かな女だったということだ。
そして、その美しい容姿の他に、私にはもう一つ、女神に特殊能力を授けられていた。それは、『魅了』。私がそう意識して、二十秒間見つめたら、その人は男女問わず私の虜になった。
私は、少しでもいいな、仲良くしたいな、と思った男女にその魅了の力を使い続け――そして、私は、町中の人気者になっていた。
そんな私に目を付けた人がいた。ダンシュベ男爵だ。ダンシュベ男爵は、私の容姿を気に入り、私を養女にしてくれた。それが、私が十三歳の春だった。ダンシュベ男爵は、とても優しく、美味しいご飯も、ふかふかな布団も。私が望むものはみんなくれた。……今思えば、そんな幸せな生活で満足しておけば、あんなことにはならなかったかもしれない。
その二年後、私は、ダンシュベ男爵家の娘として、貴族が通う学園に入学した。
その学園では、この国の未来を背負う第一王子を始めとして、王子の側近候補の優秀な男子生徒も数多く通っていた。そして、それらの人全員に、幼い頃からの婚約者がいた。
学園に入学した当初は、そんな恐れ多い人たちにあまり近づかないようにしておこう、と思っていた。けれどその人たちは、その優秀さと、その容姿の美しさから、とても目立った。
遠巻きに見ているうちに、段々と私の中で、欲が芽生えた。この人たちのことを、もっと知りたい。仲良くなりたい。そして――、私を、見て欲しい、と。
初めに、第一王子の婚約者に私は魅了の力を使った。彼女は、聡明で明るく、とても素敵な人だった。第一王子の婚約者と仲良くなった私は、必然的に、第一王子、そしてその側近候補の方々と関わる機会があった。
そこで、やめておけばよかった。当初の目的である私を知ってもらうことには成功したのだから。
でも、やはり、その人たちは人格者で、優秀で――、私は、もっと、と思った。もっと、もっと、私を見て欲しい。
そして、私は、第一王子とその側近候補にも魅了の力を使った。
みんな私の虜になった。第一王子の寵が次第に私に傾くようになって、悲しそうな顔をした侯爵令嬢も。私が、更に魅了の力を使うと、第一王子と私を取り合うようになった。
そんな私は、優秀な人たちにちやほやされて、舞い上がっていた。
私は、特別なんだ、と舞い上がっていた。それらは、全て、女神の加護というまやかしで作った、張りぼてだったのに。
そして、学園を卒業する直前、第一王子と侯爵令嬢の婚約は解消された。第一王子はその後行われた卒業パーティで、私に近づくと、跪いてプロポーズをした。
私は、もちろん、笑顔で頷いた。素敵な侯爵令嬢から婚約者を奪ったという罪の意識はなかった。だって、彼女も私に夢中だったから。ただ、これ以上ないほど満たされた幸福な気持ちに酔いしれていた、そのときだった。
遠い匡からの留学生が、私を糾弾したのだ。
第一王子に、されてはいけない。その女は、邪神の眷属だ、と。
私は留学生、としか認識していなかったけれど、実は、その国の王太子だったらしい彼の告発に、周囲はざわめいた。
みんなそんなはずはない、と私をかばってくれた。けれど、彼は、私たちに近づき、手をかざした。彼の手から不思議な光が放たれた後、私は、私自身の力が、なくなっていることに気づいた。
直後はみんな、ぼんやりとした顔をしていたけれど、すぐに正気に戻った第一王子の命令によって、私は捕らえられた。
何日にもわたる、尋問の末、私は。未来の重鎮たち、そして未来の第一王子夫妻を惑わし、国家転覆を企んだ罪で、処刑されることとなった。
私は、私の処刑が決まっても、納得していなかった。今までどれだけの人の心を狂わせてきたのか、そのことの重大さがわかっていなかったのだ。
でも。私が処刑される前日、私の元を侯爵令嬢が訪れた。
「わたくしは、そんな力を使わなくても、あなたとお友達になりたかった……!」
そう言った彼女の瞳は、泣きはらしたことがわかる赤い目だった。後で、看守に聞いたところ、彼女は最後まで私の減刑を求めてくれたらしかった。
そして、私の処刑の当日。
私の養父――ダンシュベ男爵も、その責任をとって処刑されることが決まってしまった。
けれど。
私の処刑の直前、最後に設けられた面会の時間でダンシュベ男爵は私に言った。
「子の失態は、親の責任だ。ちゃんと、育ててあげられず、すまない」
私は、驚愕した。ダンシュベ男爵は、何一つ間違っていない。それどころか、私に様々なものを与えてくれたのに。私のせいで、男爵も処刑されてしまうのに。
そして、その瞬間、私は、悟った。――どうしようもなく、私は間違えてしまったのだと。
断頭台でギロチンの刃が落とされる瞬間、私は、願った。
どうか、今度こそ、与えられたものを大事にして、誰かに迷惑をかけないように頑張るから。もう一度だけ、チャンスを下さい。
その願いが届いたのか――気づけば私は、赤子になっていた。
◇◇◇
今の私は、リリアノ・ティンベル。ティンベル伯爵家の長女で、五歳だ。これといった特徴もない茶髪、茶目の平凡な容姿をしている。けれど、両親は私に惜しみない愛情を向けてくれている。
五歳になってある程度動けるような体になった。
――今度こそ、私は、間違えない。
私に愛情を向けてくれた人を今度こそ、幸せに、するんだ。
平民リリとしてこの世に生を受けた私は、はっきり言って美少女だった。それは、恋を司る女神の加護を一身に受けて生まれたからだ。
なぜ、女神さまが私に加護を授けて下さったのかは、わからない。何か果たすべき使命があったのかもしれないし、なかったかもしれない。確かなことは、私は自分の幸運に酔いしれるだけの愚かな女だったということだ。
そして、その美しい容姿の他に、私にはもう一つ、女神に特殊能力を授けられていた。それは、『魅了』。私がそう意識して、二十秒間見つめたら、その人は男女問わず私の虜になった。
私は、少しでもいいな、仲良くしたいな、と思った男女にその魅了の力を使い続け――そして、私は、町中の人気者になっていた。
そんな私に目を付けた人がいた。ダンシュベ男爵だ。ダンシュベ男爵は、私の容姿を気に入り、私を養女にしてくれた。それが、私が十三歳の春だった。ダンシュベ男爵は、とても優しく、美味しいご飯も、ふかふかな布団も。私が望むものはみんなくれた。……今思えば、そんな幸せな生活で満足しておけば、あんなことにはならなかったかもしれない。
その二年後、私は、ダンシュベ男爵家の娘として、貴族が通う学園に入学した。
その学園では、この国の未来を背負う第一王子を始めとして、王子の側近候補の優秀な男子生徒も数多く通っていた。そして、それらの人全員に、幼い頃からの婚約者がいた。
学園に入学した当初は、そんな恐れ多い人たちにあまり近づかないようにしておこう、と思っていた。けれどその人たちは、その優秀さと、その容姿の美しさから、とても目立った。
遠巻きに見ているうちに、段々と私の中で、欲が芽生えた。この人たちのことを、もっと知りたい。仲良くなりたい。そして――、私を、見て欲しい、と。
初めに、第一王子の婚約者に私は魅了の力を使った。彼女は、聡明で明るく、とても素敵な人だった。第一王子の婚約者と仲良くなった私は、必然的に、第一王子、そしてその側近候補の方々と関わる機会があった。
そこで、やめておけばよかった。当初の目的である私を知ってもらうことには成功したのだから。
でも、やはり、その人たちは人格者で、優秀で――、私は、もっと、と思った。もっと、もっと、私を見て欲しい。
そして、私は、第一王子とその側近候補にも魅了の力を使った。
みんな私の虜になった。第一王子の寵が次第に私に傾くようになって、悲しそうな顔をした侯爵令嬢も。私が、更に魅了の力を使うと、第一王子と私を取り合うようになった。
そんな私は、優秀な人たちにちやほやされて、舞い上がっていた。
私は、特別なんだ、と舞い上がっていた。それらは、全て、女神の加護というまやかしで作った、張りぼてだったのに。
そして、学園を卒業する直前、第一王子と侯爵令嬢の婚約は解消された。第一王子はその後行われた卒業パーティで、私に近づくと、跪いてプロポーズをした。
私は、もちろん、笑顔で頷いた。素敵な侯爵令嬢から婚約者を奪ったという罪の意識はなかった。だって、彼女も私に夢中だったから。ただ、これ以上ないほど満たされた幸福な気持ちに酔いしれていた、そのときだった。
遠い匡からの留学生が、私を糾弾したのだ。
第一王子に、されてはいけない。その女は、邪神の眷属だ、と。
私は留学生、としか認識していなかったけれど、実は、その国の王太子だったらしい彼の告発に、周囲はざわめいた。
みんなそんなはずはない、と私をかばってくれた。けれど、彼は、私たちに近づき、手をかざした。彼の手から不思議な光が放たれた後、私は、私自身の力が、なくなっていることに気づいた。
直後はみんな、ぼんやりとした顔をしていたけれど、すぐに正気に戻った第一王子の命令によって、私は捕らえられた。
何日にもわたる、尋問の末、私は。未来の重鎮たち、そして未来の第一王子夫妻を惑わし、国家転覆を企んだ罪で、処刑されることとなった。
私は、私の処刑が決まっても、納得していなかった。今までどれだけの人の心を狂わせてきたのか、そのことの重大さがわかっていなかったのだ。
でも。私が処刑される前日、私の元を侯爵令嬢が訪れた。
「わたくしは、そんな力を使わなくても、あなたとお友達になりたかった……!」
そう言った彼女の瞳は、泣きはらしたことがわかる赤い目だった。後で、看守に聞いたところ、彼女は最後まで私の減刑を求めてくれたらしかった。
そして、私の処刑の当日。
私の養父――ダンシュベ男爵も、その責任をとって処刑されることが決まってしまった。
けれど。
私の処刑の直前、最後に設けられた面会の時間でダンシュベ男爵は私に言った。
「子の失態は、親の責任だ。ちゃんと、育ててあげられず、すまない」
私は、驚愕した。ダンシュベ男爵は、何一つ間違っていない。それどころか、私に様々なものを与えてくれたのに。私のせいで、男爵も処刑されてしまうのに。
そして、その瞬間、私は、悟った。――どうしようもなく、私は間違えてしまったのだと。
断頭台でギロチンの刃が落とされる瞬間、私は、願った。
どうか、今度こそ、与えられたものを大事にして、誰かに迷惑をかけないように頑張るから。もう一度だけ、チャンスを下さい。
その願いが届いたのか――気づけば私は、赤子になっていた。
◇◇◇
今の私は、リリアノ・ティンベル。ティンベル伯爵家の長女で、五歳だ。これといった特徴もない茶髪、茶目の平凡な容姿をしている。けれど、両親は私に惜しみない愛情を向けてくれている。
五歳になってある程度動けるような体になった。
――今度こそ、私は、間違えない。
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