23 / 28
一章 少年は英雄の夢を見る
少年は少女と甘い一時を過ごす
しおりを挟む
その日の夕食は華やかなものだった。元々王族の食事ということもあり、常に最高品質のものが出てくるのだろうが、今日はどうやらエミリー、グレイ、そして僕の回復祝いとのことらしい。
二人の回復祝いは分かるが、王城に上がり込んでしまっている身である僕の分までやってもらえて嬉しい反面、申し訳なさもあった。
食事はどれも美味しく、隣には当たり前のように座ったグレイとエミリーがおり、終始和やかに時間が過ぎていった。楽しい時というのはあっという間に過ぎるもので、夕食を食べ終えた僕は夜風に当たり、一人星空を眺めていた。
「ねえ、アレク」
「なんだ?」
「僕が今回したことはさ、間違いだったのかな」
僕はエミリーのことを助けたいと思い、自分が思う最善の手を尽くした。結果的にはエミリーのことも助けられたし、僕達もアグラエル様のおかげで無事に事なきを得た。
でも、その結果エミリーを僅かにでも悲しませ、ツヴァイ様に多少なりとも迷惑をかけてしまった。
「ジンは自分がしたことを後悔しているか」
「……ううん、僕は後悔してないよ。僕は僕がどうなろうとエミリーを助けたかった。でも、こういうのはもう止めにするよ。僕が傷付いたらエミリーが悲しませちゃうから」
アレクは僕の頭に手を置くと乱暴に頭を撫でた。
「ガハハッ! そうか、お前が公開していないのであればそれが正解だ。ジン、お前はこれからも苦難と対峙することになるだろう。だが、どんな時も己が後悔することだけは絶対にするな、いいな?」
「うんっ!」
「よしッ! それはそうと、ステータスを見てみろ、お前は苦難を乗り越えたからな。ジンの固有スキル英雄伝説《ヒーロークロニクル》の効果が発動しているだろう」
言われるがまま、ステータスを確認する。
ステータス
LV38 職業:狂戦士《バーサーカー》 種族:人族 性別:男
称号:救世主 魔物狩り 狂人 蟻の天敵
生命:B+ 持久:B- 敏捷:B- 魔力:C 頑強:B- 筋力:A- 技量:B 魅力:C+ 運:A
スキル
“一般級”
【鑑定】【魔力感知】【魔力操作】【体術】【剣術】【気配探知】【見切り】【軽業】【毒耐性】
“特別級”
【多言語理解】【瞬歩】【長剣術】【同時思考】
“伝説級《レジェンダリー》”
【覇王剣術】
“職業”
【狂化《バーサーク》】
“固有”
【英雄伝説】
魔法
“火属性”
下級魔法
【ファイアーボール】
【ファイアーアロー】
【エンバース】
“水属性”
下級魔法
【ヒール】
【キュア】
“風属性”
下級魔法
【ウインドブースト】
“土属性”
下級魔法
【ロックシールド】
“空間属性”
下級魔法
【アイテムポーチ】
上級魔法
【アイテムボックス】
確かにアレクの言う通り大幅にステータスが上昇している。これが【英雄伝説】のスキルの効果か。
確かこのスキルのうち、英雄体質という効果が厄災に見舞われやすくなり、それを乗り越えることで大幅に成長するというものだったはずだ。
気づかぬうちに見慣れない称号も幾つも手に入れている。
「すごく強くなってたよ」
「まあそうだろうな、だが、これからもジンの身に厄災は降りかかる。これからも鍛えてやるから安心しろ、ガハハッ!」
「頼りにしてるよ、相棒」
気持ちの良い夜風に当たりながらアレクと話していると、背後から足音が近づいてきた。振り返ると、そこにいたのはフリルのあしらわれた白い寝間着を身に着けたエミリーの姿があった。
「エミリー? こんな時間にどうしたの?」
「いえ、その……。もう少しジン君とお話したいかなぁ……なんて」
恥ずかしそうに顔を赤らめながら笑みを浮かべるエミリーの姿に思わずこちらまでドキリとしてしまう。徐々に顔が熱くなるのを感じながらも平静を装い、椅子に腰かけ、エミリーにも促す。
「「……」」
沈黙が場を包む。先程からエミリーの顔を直視できず、テーブルをじっと見つめる。
「ジン君、ジン君は私にジン君の秘密を教えてくれたあの日のことを覚えていますか?」
「勿論覚えてるよ」
「……ジン君はこの世界の人ではないのですよね。ジン君の世界にはジン君のことを待っている人達もたくさんいるはずです。ですから……ですから、ジン君は元の世界にいつか帰ってしまうのでしょうか……?」
エミリーの声は震えていた。とても怯えたような、寂しいような、そんな声だ。
「大丈夫だよ、エミリー。僕はこの世界と僕の世界を自由に行き来できるから、僕の世界に戻ることもあるけど、必ず戻ってくるから」
「本当……ですか……?」
「うん」
僕がそういうとエミリーも安心したのか、ほっと息を吐いた。
ふぅ、と一息吐くと僕も覚悟を決める。ずっとエミリーに言いたいと思っていた、僕の気持ちを吐露しようと。
「エミリー、聞いて欲しいんだ」
「はい」
緊張して口の中が乾く。
心臓が早鐘を打ち、痛いぐらいに拍動する。
頭の中は真っ白で、考えていた言葉はどこかに消え去ってしまった。
でも、自然と口が動いた。
「君のことが好きだ、エミリー」
エミリーは驚いたように目を見開いた後、嬉しそうに笑みを浮かべた。
「ジン君、私もジン君のことが好きです」
顔を赤く染めたエミリーの顔が月明かりに照らされる。嬉しそうな笑みを浮かべるその頬を一筋の雫が零れ落ちた。
恥ずかしさと嬉しさとがごちゃ混ぜになってどうしていいか分からない。でも、一つ確かなことは、僕とエミリーの思いが結ばれたということだ。
「も、もう夜も遅いし、そろそろ寝た方がいいんじゃないかな」
「そ、そうですね……」
僕達は席を立つと、無言のまま廊下を歩いていく。先に部屋の前についたのは僕だった。
「そ、それじゃあ、おやすみ、エミリー」
「おやすみなさい、ジン君」
そう言って僕が背を向けようとした時、アレクに背中を押された。
何だ、と訝し気に思いながらもエミリーの方を見ると目を瞑ったエミリーの顔が目の前にあった。
これは……。
僕は息をのみ、覚悟を決めるとエミリーの頬にキスをした。
「お、おやしゅみ! えみりーっ!」
僕が慌てて部屋に飛び込もうとしたら背後からエミリーに抱き着かれた。身体が密着し、緊張していた僕の身体はより強張る。
抱き着いたまま、エミリーは背後から僕の耳元で囁いた。
「後ろを向いてください……」
消え入りそうな声だったが、言われた通りに後ろを振り向くと唇に柔らかな感触が触れた。
「えっ」
「おやすみなさい、私の英雄様……っ!」
これまで見たこともないほどに顔を赤く染めたエミリーはそう言い残すとその場を走り去ってしまった。
呆然と立っていると、背後からアレクが肩に手をおいた。
「ジンよりも積極的みたいだなあ」
その顔は非常にニヤニヤとしており、僕のことをからかう気満々なことが言わずとも分かった。
だが、それ以上に僕は頭の中は空っぽだった。
ただ一つ言えることがあるとするならば、僕はまだ、かっこいい英雄《ヒーロー》にはなりきれないということだろう。
二人の回復祝いは分かるが、王城に上がり込んでしまっている身である僕の分までやってもらえて嬉しい反面、申し訳なさもあった。
食事はどれも美味しく、隣には当たり前のように座ったグレイとエミリーがおり、終始和やかに時間が過ぎていった。楽しい時というのはあっという間に過ぎるもので、夕食を食べ終えた僕は夜風に当たり、一人星空を眺めていた。
「ねえ、アレク」
「なんだ?」
「僕が今回したことはさ、間違いだったのかな」
僕はエミリーのことを助けたいと思い、自分が思う最善の手を尽くした。結果的にはエミリーのことも助けられたし、僕達もアグラエル様のおかげで無事に事なきを得た。
でも、その結果エミリーを僅かにでも悲しませ、ツヴァイ様に多少なりとも迷惑をかけてしまった。
「ジンは自分がしたことを後悔しているか」
「……ううん、僕は後悔してないよ。僕は僕がどうなろうとエミリーを助けたかった。でも、こういうのはもう止めにするよ。僕が傷付いたらエミリーが悲しませちゃうから」
アレクは僕の頭に手を置くと乱暴に頭を撫でた。
「ガハハッ! そうか、お前が公開していないのであればそれが正解だ。ジン、お前はこれからも苦難と対峙することになるだろう。だが、どんな時も己が後悔することだけは絶対にするな、いいな?」
「うんっ!」
「よしッ! それはそうと、ステータスを見てみろ、お前は苦難を乗り越えたからな。ジンの固有スキル英雄伝説《ヒーロークロニクル》の効果が発動しているだろう」
言われるがまま、ステータスを確認する。
ステータス
LV38 職業:狂戦士《バーサーカー》 種族:人族 性別:男
称号:救世主 魔物狩り 狂人 蟻の天敵
生命:B+ 持久:B- 敏捷:B- 魔力:C 頑強:B- 筋力:A- 技量:B 魅力:C+ 運:A
スキル
“一般級”
【鑑定】【魔力感知】【魔力操作】【体術】【剣術】【気配探知】【見切り】【軽業】【毒耐性】
“特別級”
【多言語理解】【瞬歩】【長剣術】【同時思考】
“伝説級《レジェンダリー》”
【覇王剣術】
“職業”
【狂化《バーサーク》】
“固有”
【英雄伝説】
魔法
“火属性”
下級魔法
【ファイアーボール】
【ファイアーアロー】
【エンバース】
“水属性”
下級魔法
【ヒール】
【キュア】
“風属性”
下級魔法
【ウインドブースト】
“土属性”
下級魔法
【ロックシールド】
“空間属性”
下級魔法
【アイテムポーチ】
上級魔法
【アイテムボックス】
確かにアレクの言う通り大幅にステータスが上昇している。これが【英雄伝説】のスキルの効果か。
確かこのスキルのうち、英雄体質という効果が厄災に見舞われやすくなり、それを乗り越えることで大幅に成長するというものだったはずだ。
気づかぬうちに見慣れない称号も幾つも手に入れている。
「すごく強くなってたよ」
「まあそうだろうな、だが、これからもジンの身に厄災は降りかかる。これからも鍛えてやるから安心しろ、ガハハッ!」
「頼りにしてるよ、相棒」
気持ちの良い夜風に当たりながらアレクと話していると、背後から足音が近づいてきた。振り返ると、そこにいたのはフリルのあしらわれた白い寝間着を身に着けたエミリーの姿があった。
「エミリー? こんな時間にどうしたの?」
「いえ、その……。もう少しジン君とお話したいかなぁ……なんて」
恥ずかしそうに顔を赤らめながら笑みを浮かべるエミリーの姿に思わずこちらまでドキリとしてしまう。徐々に顔が熱くなるのを感じながらも平静を装い、椅子に腰かけ、エミリーにも促す。
「「……」」
沈黙が場を包む。先程からエミリーの顔を直視できず、テーブルをじっと見つめる。
「ジン君、ジン君は私にジン君の秘密を教えてくれたあの日のことを覚えていますか?」
「勿論覚えてるよ」
「……ジン君はこの世界の人ではないのですよね。ジン君の世界にはジン君のことを待っている人達もたくさんいるはずです。ですから……ですから、ジン君は元の世界にいつか帰ってしまうのでしょうか……?」
エミリーの声は震えていた。とても怯えたような、寂しいような、そんな声だ。
「大丈夫だよ、エミリー。僕はこの世界と僕の世界を自由に行き来できるから、僕の世界に戻ることもあるけど、必ず戻ってくるから」
「本当……ですか……?」
「うん」
僕がそういうとエミリーも安心したのか、ほっと息を吐いた。
ふぅ、と一息吐くと僕も覚悟を決める。ずっとエミリーに言いたいと思っていた、僕の気持ちを吐露しようと。
「エミリー、聞いて欲しいんだ」
「はい」
緊張して口の中が乾く。
心臓が早鐘を打ち、痛いぐらいに拍動する。
頭の中は真っ白で、考えていた言葉はどこかに消え去ってしまった。
でも、自然と口が動いた。
「君のことが好きだ、エミリー」
エミリーは驚いたように目を見開いた後、嬉しそうに笑みを浮かべた。
「ジン君、私もジン君のことが好きです」
顔を赤く染めたエミリーの顔が月明かりに照らされる。嬉しそうな笑みを浮かべるその頬を一筋の雫が零れ落ちた。
恥ずかしさと嬉しさとがごちゃ混ぜになってどうしていいか分からない。でも、一つ確かなことは、僕とエミリーの思いが結ばれたということだ。
「も、もう夜も遅いし、そろそろ寝た方がいいんじゃないかな」
「そ、そうですね……」
僕達は席を立つと、無言のまま廊下を歩いていく。先に部屋の前についたのは僕だった。
「そ、それじゃあ、おやすみ、エミリー」
「おやすみなさい、ジン君」
そう言って僕が背を向けようとした時、アレクに背中を押された。
何だ、と訝し気に思いながらもエミリーの方を見ると目を瞑ったエミリーの顔が目の前にあった。
これは……。
僕は息をのみ、覚悟を決めるとエミリーの頬にキスをした。
「お、おやしゅみ! えみりーっ!」
僕が慌てて部屋に飛び込もうとしたら背後からエミリーに抱き着かれた。身体が密着し、緊張していた僕の身体はより強張る。
抱き着いたまま、エミリーは背後から僕の耳元で囁いた。
「後ろを向いてください……」
消え入りそうな声だったが、言われた通りに後ろを振り向くと唇に柔らかな感触が触れた。
「えっ」
「おやすみなさい、私の英雄様……っ!」
これまで見たこともないほどに顔を赤く染めたエミリーはそう言い残すとその場を走り去ってしまった。
呆然と立っていると、背後からアレクが肩に手をおいた。
「ジンよりも積極的みたいだなあ」
その顔は非常にニヤニヤとしており、僕のことをからかう気満々なことが言わずとも分かった。
だが、それ以上に僕は頭の中は空っぽだった。
ただ一つ言えることがあるとするならば、僕はまだ、かっこいい英雄《ヒーロー》にはなりきれないということだろう。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
おっさん武闘家、幼女の教え子達と十年後に再会、実はそれぞれ炎・氷・雷の精霊の王女だった彼女達に言い寄られつつ世界を救い英雄になってしまう
お餅ミトコンドリア
ファンタジー
パーチ、三十五歳。五歳の時から三十年間修行してきた武闘家。
だが、全くの無名。
彼は、とある村で武闘家の道場を経営しており、〝拳を使った戦い方〟を弟子たちに教えている。
若い時には「冒険者になって、有名になるんだ!」などと大きな夢を持っていたものだが、自分の道場に来る若者たちが全員〝天才〟で、自分との才能の差を感じて、もう諦めてしまった。
弟子たちとの、のんびりとした穏やかな日々。
独身の彼は、そんな彼ら彼女らのことを〝家族〟のように感じており、「こんな毎日も悪くない」と思っていた。
が、ある日。
「お久しぶりです、師匠!」
絶世の美少女が家を訪れた。
彼女は、十年前に、他の二人の幼い少女と一緒に山の中で獣(とパーチは思い込んでいるが、実はモンスター)に襲われていたところをパーチが助けて、その場で数時間ほど稽古をつけて、自分たちだけで戦える力をつけさせた、という女の子だった。
「私は今、アイスブラット王国の〝守護精霊〟をやっていまして」
精霊を自称する彼女は、「ちょ、ちょっと待ってくれ」と混乱するパーチに構わず、ニッコリ笑いながら畳み掛ける。
「そこで師匠には、私たちと一緒に〝魔王〟を倒して欲しいんです!」
これは、〝弟子たちがあっと言う間に強くなるのは、師匠である自分の特殊な力ゆえ〟であることに気付かず、〝実は最強の実力を持っている〟ことにも全く気付いていない男が、〝実は精霊だった美少女たち〟と再会し、言い寄られ、弟子たちに愛され、弟子以外の者たちからも尊敬され、世界を救って英雄になってしまう物語。
(※第18回ファンタジー小説大賞に参加しています。
もし宜しければ【お気に入り登録】で応援して頂けましたら嬉しいです!
何卒宜しくお願いいたします!)
裏切られ続けた負け犬。25年前に戻ったので人生をやり直す。当然、裏切られた礼はするけどね
竹井ゴールド
ファンタジー
冒険者ギルドの雑用として働く隻腕義足の中年、カーターは裏切られ続ける人生を送っていた。
元々は食堂の息子という人並みの平民だったが、
王族の継承争いに巻き込まれてアドの街の毒茸流布騒動でコックの父親が毒茸の味見で死に。
代わって雇った料理人が裏切って金を持ち逃げ。
父親の親友が融資を持ち掛けるも平然と裏切って借金の返済の為に母親と妹を娼館へと売り。
カーターが冒険者として金を稼ぐも、後輩がカーターの幼馴染に横恋慕してスタンピードの最中に裏切ってカーターは片腕と片足を損失。カーターを持ち上げていたギルマスも裏切り、幼馴染も去って後輩とくっつく。
その後は負け犬人生で冒険者ギルドの雑用として細々と暮らしていたのだが。
ある日、人ならざる存在が話しかけてきた。
「この世界は滅びに進んでいる。是正しなければならない。手を貸すように」
そして気付けは25年前の15歳にカーターは戻っており、二回目の人生をやり直すのだった。
もちろん、裏切ってくれた連中への返礼と共に。
チート魔力はお金のために使うもの~守銭奴転移を果たした俺にはチートな仲間が集まるらしい~
桜桃-サクランボ-
ファンタジー
金さえあれば人生はどうにでもなる――そう信じている二十八歳の守銭奴、鏡谷知里。
交通事故で意識が朦朧とする中、目を覚ますと見知らぬ異世界で、目の前には見たことがないドラゴン。
そして、なぜか“チート魔力持ち”になっていた。
その莫大な魔力は、もともと自分が持っていた付与魔力に、封印されていた冒険者の魔力が重なってしまった結果らしい。
だが、それが不幸の始まりだった。
世界を恐怖で支配する集団――「世界を束ねる管理者」。
彼らに目をつけられてしまった知里は、巻き込まれたくないのに狙われる羽目になってしまう。
さらに、人を疑うことを知らない純粋すぎる二人と行動を共にすることになり、望んでもいないのに“冒険者”として動くことになってしまった。
金を稼ごうとすれば邪魔が入り、巻き込まれたくないのに事件に引きずられる。
面倒ごとから逃げたい守銭奴と、世界の頂点に立つ管理者。
本来交わらないはずの二つが、過去の冒険者の残した魔力によってぶつかり合う、異世界ファンタジー。
※小説家になろう・カクヨムでも更新中
※表紙:あニキさん
※ ※がタイトルにある話に挿絵アリ
※月、水、金、更新予定!
最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。
みこみこP
ファンタジー
高校2年の夏。
高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。
地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。
しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
【超速爆速レベルアップ】~俺だけ入れるダンジョンはゴールドメタルスライムの狩り場でした~
シオヤマ琴@『最強最速』発売中
ファンタジー
ダンジョンが出現し20年。
木崎賢吾、22歳は子どもの頃からダンジョンに憧れていた。
しかし、ダンジョンは最初に足を踏み入れた者の所有物となるため、もうこの世界にはどこを探しても未発見のダンジョンなどないと思われていた。
そんな矢先、バイト帰りに彼が目にしたものは――。
【自分だけのダンジョンを夢見ていた青年のレベリング冒険譚が今幕を開ける!】
45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる
よっしぃ
ファンタジー
2巻決定しました!
【書籍版 大ヒット御礼!オリコン18位&続刊決定!】
皆様の熱狂的な応援のおかげで、書籍版『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』が、オリコン週間ライトノベルランキング18位、そしてアルファポリス様の書店売上ランキングでトップ10入りを記録しました!
本当に、本当にありがとうございます!
皆様の応援が、最高の形で「続刊(2巻)」へと繋がりました。
市丸きすけ先生による、素晴らしい書影も必見です!
【作品紹介】
欲望に取りつかれた権力者が企んだ「スキル強奪」のための勇者召喚。
だが、その儀式に巻き込まれたのは、どこにでもいる普通のサラリーマン――白河小次郎、45歳。
彼に与えられたのは、派手な攻撃魔法ではない。
【鑑定】【いんたーねっと?】【異世界売買】【テイマー】…etc.
その一つ一つが、世界の理すら書き換えかねない、規格外の「便利スキル」だった。
欲望者から逃げ切るか、それとも、サラリーマンとして培った「知識」と、チート級のスキルを武器に、反撃の狼煙を上げるか。
気のいいおっさんの、優しくて、ずる賢い、まったり異世界サバイバルが、今、始まる!
【書誌情報】
タイトル: 『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』
著者: よっしぃ
イラスト: 市丸きすけ 先生
出版社: アルファポリス
ご購入はこちらから:
Amazon: https://www.amazon.co.jp/dp/4434364235/
楽天ブックス: https://books.rakuten.co.jp/rb/18361791/
【作者より、感謝を込めて】
この日を迎えられたのは、長年にわたり、Webで私の拙い物語を応援し続けてくださった、読者の皆様のおかげです。
そして、この物語を見つけ出し、最高の形で世に送り出してくださる、担当編集者様、イラストレーターの市丸きすけ先生、全ての関係者の皆様に、心からの感謝を。
本当に、ありがとうございます。
【これまでの主な実績】
アルファポリス ファンタジー部門 1位獲得
小説家になろう 異世界転移/転移ジャンル(日間) 5位獲得
アルファポリス 第16回ファンタジー小説大賞 奨励賞受賞
第6回カクヨムWeb小説コンテスト 中間選考通過
復活の大カクヨムチャレンジカップ 9位入賞
ファミ通文庫大賞 一次選考通過
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる