18 / 68
18P
しおりを挟む
「それだと、物部椋垣の家の部屋に勝手に潜入すると言う事か」
雄朝津間皇子は流石にそれは難しいと言った感じだった。それでもし剣が無かったらどう言い訳すれば良いのか。
「でもこのままだったら、大王も物部伊莒弗に責任をとらせざるえなくなる。何だったら、私がその人の部屋に忍び込みます。
雄朝津間皇子、一生のお願いです。聞いてくれたら私皇子の言う事何でも聞きますから!」
忍坂姫は必死の思いで、雄朝津間皇子に訴えた。
それを聞いた雄朝津間皇子は少し奇妙な笑みを浮かべて言った。
「へぇー、何でも俺の言う事聞いてくれるんだ」
それを聞いた忍坂姫は、ギクッとした。
自分はもしかしてとんでもない事を言ってしまったのだろうか。
「よし、分かった。そこまで君が言うんなら、協力するよ。確かに物部椋垣はかなり怪しいからね」
「本当ですか、雄朝津間皇子!」
(良かった。皇子に納得して貰えて)
忍坂姫がそう喜んでいると、急に雄朝津間皇子が忍坂姫の側にやって来て、そして彼女の顔を見て言った。
「そのかわり、何でも言う事聞くってのは絶対だからね」
(やばい、どうしよう!!)
「えぇ~と、私で出来る事なら……」
それを聞いた雄朝津間皇子はとても満足そうにして言った。
「じゃあ、明日さっそく物部椋垣の所に行くとしよう」
こうして、翌日2人は物部椋垣の元に向かう事になった。
そして翌日、雄朝津間皇子は物部椋垣の元に向かうため、忍坂姫を乗せて馬を走らせていた。
今回の潜入に関しては、雄朝津間皇子が物部椋垣を引き付けている隙に、忍坂姫がその剣があるでろう部屋に忍び込む事で話しがまとまった。
「良いかい。くれぐれも無茶はしないでくれよ」
今は馬で向かっている最中で、雄朝津間皇子が忍坂姫に念押しした。
今回は極秘で動いてる為、他の人には一切話していない。
「はい、分かりました。剣が見つかり次第皇子に伝えます」
忍坂姫は皇子にそう答えた。とにかく今回は失敗が絶対に許されない。
心して取りかからねばと彼女は思った。
物部椋垣のいる所は、石上神宮から少し行った先にある。
この距離なら、人に見つかりさえしなければ、歩いての剣の持ち運びも可能だと思われた。
そしてついに2人は物部椋垣の住居にたどり着いた。
宮に着くなり、早速物部椋垣に来てもらうよう、ここの使用人に言付けた。
すると、物部椋垣は直ぐに2人の前にやって来た。
「これは雄朝津間皇子、どうしてまた急に」
物部椋垣はいきなり雄朝津間皇子がやって来た為、少し警戒している感があった。
「お前も既に聞いてると思うが、昨日石上神宮に置かれていた七支刀が突如消えてしまった。その為、物部伊莒弗が今大王の元に出向いている。そこで、お前にも何か心当たりはないか聞こうと思ったんだ」
雄朝津間皇子は物部椋垣にそう言った。
「雄朝津間皇子、では私は近くで待機してますね」
物部椋垣は忍坂姫をふと見た。この娘は一体誰だろうと。
「この子は稚野毛皇子の第一皇女の忍坂姫だ。今ちょっとうちの宮に来ていてね」
雄朝津間皇子はさっと彼女を物部椋垣に紹介した。
「あぁ、稚野毛皇子の皇女様ですか。お父様にはたまにお会いしますね。あなた様のいる宮にも何度か言った事があります」
(良かった。これなら私がこの人を見た事があるって言う嘘も信じて貰えそう)
忍坂姫は思わず雄朝津間皇子の前で言った嘘が、何とか上手く誤魔化せそうで安心した。
「今日はここに来るついでに姫も誘ってみたんだ。一応俺の妃候補に上がっていて、物部にも行ってみたいと言われてたんでね」
雄朝津間皇子はとりあえず、忍坂姫をそのように説明した。
別に全くの嘘と言う訳ではないので、特に怪しむ事はないだろう。
「おぉ、そうでしたか。それは何とも良い縁談でございますね。話しでは稚野毛皇子も皇女様の嫁ぎ先をひどく心配されてると聞いてましたから」
それを聞いた忍坂姫は、思わず呆れるほかなかった。
(お父様、一体どれだけその事を周りに言ってるのよ。本当に恥ずかしいったらありゃしない……)
ただ今の状況が状況だけに、父親を中々責めずらい。何とも複雑な心境だった。
雄朝津間皇子は流石にそれは難しいと言った感じだった。それでもし剣が無かったらどう言い訳すれば良いのか。
「でもこのままだったら、大王も物部伊莒弗に責任をとらせざるえなくなる。何だったら、私がその人の部屋に忍び込みます。
雄朝津間皇子、一生のお願いです。聞いてくれたら私皇子の言う事何でも聞きますから!」
忍坂姫は必死の思いで、雄朝津間皇子に訴えた。
それを聞いた雄朝津間皇子は少し奇妙な笑みを浮かべて言った。
「へぇー、何でも俺の言う事聞いてくれるんだ」
それを聞いた忍坂姫は、ギクッとした。
自分はもしかしてとんでもない事を言ってしまったのだろうか。
「よし、分かった。そこまで君が言うんなら、協力するよ。確かに物部椋垣はかなり怪しいからね」
「本当ですか、雄朝津間皇子!」
(良かった。皇子に納得して貰えて)
忍坂姫がそう喜んでいると、急に雄朝津間皇子が忍坂姫の側にやって来て、そして彼女の顔を見て言った。
「そのかわり、何でも言う事聞くってのは絶対だからね」
(やばい、どうしよう!!)
「えぇ~と、私で出来る事なら……」
それを聞いた雄朝津間皇子はとても満足そうにして言った。
「じゃあ、明日さっそく物部椋垣の所に行くとしよう」
こうして、翌日2人は物部椋垣の元に向かう事になった。
そして翌日、雄朝津間皇子は物部椋垣の元に向かうため、忍坂姫を乗せて馬を走らせていた。
今回の潜入に関しては、雄朝津間皇子が物部椋垣を引き付けている隙に、忍坂姫がその剣があるでろう部屋に忍び込む事で話しがまとまった。
「良いかい。くれぐれも無茶はしないでくれよ」
今は馬で向かっている最中で、雄朝津間皇子が忍坂姫に念押しした。
今回は極秘で動いてる為、他の人には一切話していない。
「はい、分かりました。剣が見つかり次第皇子に伝えます」
忍坂姫は皇子にそう答えた。とにかく今回は失敗が絶対に許されない。
心して取りかからねばと彼女は思った。
物部椋垣のいる所は、石上神宮から少し行った先にある。
この距離なら、人に見つかりさえしなければ、歩いての剣の持ち運びも可能だと思われた。
そしてついに2人は物部椋垣の住居にたどり着いた。
宮に着くなり、早速物部椋垣に来てもらうよう、ここの使用人に言付けた。
すると、物部椋垣は直ぐに2人の前にやって来た。
「これは雄朝津間皇子、どうしてまた急に」
物部椋垣はいきなり雄朝津間皇子がやって来た為、少し警戒している感があった。
「お前も既に聞いてると思うが、昨日石上神宮に置かれていた七支刀が突如消えてしまった。その為、物部伊莒弗が今大王の元に出向いている。そこで、お前にも何か心当たりはないか聞こうと思ったんだ」
雄朝津間皇子は物部椋垣にそう言った。
「雄朝津間皇子、では私は近くで待機してますね」
物部椋垣は忍坂姫をふと見た。この娘は一体誰だろうと。
「この子は稚野毛皇子の第一皇女の忍坂姫だ。今ちょっとうちの宮に来ていてね」
雄朝津間皇子はさっと彼女を物部椋垣に紹介した。
「あぁ、稚野毛皇子の皇女様ですか。お父様にはたまにお会いしますね。あなた様のいる宮にも何度か言った事があります」
(良かった。これなら私がこの人を見た事があるって言う嘘も信じて貰えそう)
忍坂姫は思わず雄朝津間皇子の前で言った嘘が、何とか上手く誤魔化せそうで安心した。
「今日はここに来るついでに姫も誘ってみたんだ。一応俺の妃候補に上がっていて、物部にも行ってみたいと言われてたんでね」
雄朝津間皇子はとりあえず、忍坂姫をそのように説明した。
別に全くの嘘と言う訳ではないので、特に怪しむ事はないだろう。
「おぉ、そうでしたか。それは何とも良い縁談でございますね。話しでは稚野毛皇子も皇女様の嫁ぎ先をひどく心配されてると聞いてましたから」
それを聞いた忍坂姫は、思わず呆れるほかなかった。
(お父様、一体どれだけその事を周りに言ってるのよ。本当に恥ずかしいったらありゃしない……)
ただ今の状況が状況だけに、父親を中々責めずらい。何とも複雑な心境だった。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
そのほかに外伝も綴りました。
お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます
菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。
嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。
「居なくていいなら、出ていこう」
この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし
与兵衛長屋つれあい帖 お江戸ふたり暮らし
かずえ
歴史・時代
旧題:ふたり暮らし
長屋シリーズ一作目。
第八回歴史・時代小説大賞で優秀短編賞を頂きました。応援してくださった皆様、ありがとうございます。
十歳のみつは、十日前に一人親の母を亡くしたばかり。幸い、母の蓄えがあり、自分の裁縫の腕の良さもあって、何とか今まで通り長屋で暮らしていけそうだ。
頼まれた繕い物を届けた帰り、くすんだ着物で座り込んでいる男の子を拾う。
一人で寂しかったみつは、拾った男の子と二人で暮らし始めた。
(学園 + アイドル ÷ 未成年)× オッサン ≠ いちゃらぶ生活
まみ夜
キャラ文芸
年の差ラブコメ X 学園モノ X オッサン頭脳
様々な分野の専門家、様々な年齢を集め、それぞれ一芸をもっている学生が講師も務めて教え合う教育特区の学園へ出向した五十歳オッサンが、十七歳現役アイドルと同級生に。
子役出身の女優、芸能事務所社長、元セクシー女優なども登場し、学園の日常はハーレム展開?
第二巻は、ホラー風味です。
【ご注意ください】
※物語のキーワードとして、摂食障害が出てきます
※ヒロインの少女には、ストーカー気質があります
※主人公はいい年してるくせに、ぐちぐち悩みます
第二巻「夏は、夜」の改定版が完結いたしました。
この後、第三巻へ続くかはわかりませんが、万が一開始したときのために、「お気に入り」登録すると忘れたころに始まって、通知が意外とウザいと思われます。
表紙イラストはAI作成です。
(セミロング女性アイドルが彼氏の腕を抱く 茶色ブレザー制服 アニメ)
題名が「(同級生+アイドル÷未成年)×オッサン≠いちゃらぶ」から変更されております
日本新世紀ー日本の変革から星間連合の中の地球へー
黄昏人
SF
現在の日本、ある地方大学の大学院生のPCが化けた!
あらゆる質問に出してくるとんでもなくスマートで完璧な答え。この化けたPC“マドンナ”を使って、彼、誠司は核融合発電、超バッテリーとモーターによるあらゆるエンジンの電動化への変換、重力エンジン・レールガンの開発・実用化などを通じて日本の経済・政治状況及び国際的な立場を変革していく。
さらに、こうしたさまざまな変革を通じて、日本が主導する地球防衛軍は、巨大な星間帝国の侵略を跳ね返すことに成功する。その結果、地球人類はその星間帝国の圧政にあえいでいた多数の歴史ある星間国家の指導的立場になっていくことになる。
この中で、自らの進化の必要性を悟った人類は、地球連邦を成立させ、知能の向上、他星系への植民を含む地球人類全体の経済の底上げと格差の是正を進める。
さらには、マドンナと誠司を擁する地球連邦は、銀河全体の生物に迫る危機の解明、撃退法の構築、撃退を主導し、銀河のなかに確固たる地位を築いていくことになる。
同じアパートに住む年上未亡人美女は甘すぎる。
ピコサイクス
青春
大学生の翔太は、一人暮らしを始めたばかり。
真下の階に住むのは、落ち着いた色気と優しさを併せ持つ大人の女性・水無瀬紗夜。
引っ越しの挨拶で出会った瞬間、翔太は心を奪われてしまう。
偶然にもアルバイト先のスーパーで再会した彼女は、翔太をすぐに採用し、温かく仕事を教えてくれる存在だった。
ある日の仕事帰り、ふたりで過ごす時間が増えていき――そして気づけば紗夜の部屋でご飯をご馳走になるほど親密に。
優しくて穏やかで――その色気に触れるたび、翔太の心は揺れていく。
大人の女性と大学生、甘くちょっぴり刺激的な同居生活(?)がはじまる。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる