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湊の話
明かり
しおりを挟むマンションの5階に僕の部屋がある
一人暮らしを初めて数ヶ月、寂しくなんてなかった、だって竜也が来てくれてたから、先に一人暮らしをしていた竜也が「どうせなら同じマンションにしたら楽だろ」というから二つ返事で同じマンションの階数違いの部屋に住むことになった、なんで竜也が部屋に入れるかと言うと僕が良く寝坊するから僕から頼んで合鍵を持ってもらってる、朝迎えに来る以外で竜也は部屋に入ってきたりしない、だから安心して任せてた、でも、もう来てくれないかもしれない、階数が1つ違うだけで近くに居るのに遠くに感じる
そう思いながらマンションを見上げた
「……あれ?」
竜也の部屋の電気が消えてる、この時間まだ起きてるはずなのに、……さすがに疲れて寝ちゃったのかな……そうだよね、練習も撮影も仕事いっぱいで、朝は僕を起こしに来て、しかも今日はたくさん怒って……僕が疲れさせる原因を作ってるよね……ごめんね
マンションの窓を見ながら謝った
★☆★
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