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初デートの話
たまには外で
しおりを挟む「たまには外に出掛けよう?」
竜也の言葉に首を傾げた
付き合ってから1ヶ月、休みの日は僕の部屋で過ごしていた
「なんでいつも休み部屋で過ごすんだよ」
「だって、竜也の忙しい合間の休みだよ?部屋で過ごした方が楽でしょう?」
ドラマ撮影は終盤になってるとはいえ、疲れたら良くないと僕が部屋でゆっくりしようと言っていた
「部屋でもいいけどさ……生殺しにあってるみたいで……」
「生殺し?」
「なんでもない、とにかく、外に湊と出かけたい、デートしたい」
「っ……!」
デート……したいけど……竜也は顔バレしてるし……
「今、顔がバレてるから難しいんじゃないかって思ったろ」
なんでわかるの!?と思ってれば
「顔に出てる、大丈夫だよ、バレにくい場所行くから」
「バレにくい場所?」
「あぁ、だから着替えて準備して、俺も準備してくるから」
そう言い部屋を出て行った
準備って……いきなり言われても……何着たらいいんだろう……
クローゼットを開けて中を眺める
暖かくしないとだし……グレーの長袖Tシャツに黒スキニーパンツ、モカのダッフルコートを選んで着替えた、髪型も整えて……準備これで大丈夫かな?
そうしてると竜也が戻ってきた
「準備できたか?」
白の長袖Tシャツにデニムのパンツ、黒のモッズコートを抱えていた
何着てもかっこいいなぁそんなことを思ってた
「湊?」
「あ、うん、出来たよ」
「じゃぁ、行こう」
財布とスマホをポケットに入れて部屋を後にした
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