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対象的な2人の話 優希side
静かなカフェで
しおりを挟む「湊たち今水族館行ってるらしいよ」
遥兎から湊たちの話を聞かされる
「へぇ……」
何の変哲もない言葉で僕は返した
「俺達も何処か行く?」
続く遥兎の言葉に目を丸くする
アイスティーの氷の崩れる音がする
「なんで遥兎と出掛けないといけないの?」
思わずそんな言い方で言ってしまい、少し後悔した
こんな言い方でしか返せない自分が最近になって嫌になってきていた
湊に言われてから自分の言動を思い返していた、遥兎に対して酷い対応してたのではと、そう思うとつらくなった
「遠くにじゃなくてもいいからさ、映画とかゲームセンターとか」
遥兎は気にする素振りもなく話を続けていた
映画か……映画ならいいかな出掛けても……
「……映画なら観たいのがある、行ってもいいけど」
「え!?本当に!?」
びっくりするような大声で遥兎が言えばビクッとしてしまった
「ちょっと……声大きいよ、そんなに驚くこと?」
なんでそんなに驚くのか分からなかった
あと、なんでそんなに嬉しそうにするのかも分からなかった
「じゃぁ、行こう!すぐ行こう!」
「まだ飲み終わってないんだけど」
飲み終わってないアイスティーを見てから相手を見て言い
「あぁ……ごめん」
遥兎がこんなに嬉しそうではしゃいでるの久しぶりに見た気がする
僕なんかと少し出掛けるだけでこんなに喜ぶとは思わなかった
なんか……嬉しい気がする……
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