アイドルの恋愛事情

モルガナイト

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対象的な2人の話 優希side

モヤモヤ

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練習しだしてから夢中になっていた

ダーツの矢がボードに刺さる度に得点が伸びて上手くなってきたからだ

ダーツってこんなに楽しいのかと思うくらい楽しくてしょうがなかった

「優希、少し休んだら?」
「まだやる」
「いや、1時間以上やってるんだから休まないと」

そう言われてからもダーツを投げてたけど


「このあともやるから休もう」
「んー、わかった」
「飲み物買ってくるから」

そう言い、飲み物を買いに行ってしまった


僕はテーブル席へ行き、座ってスマホを見ていた

そうしたら、竜也から写真が送られてきた


湊とのツーショット……

楽しそうだなぁ、湊がはにかんでて可愛い


いいなぁ、付き合ってるって感じで

好きな人はいた事あったけど、付き合うまでには至ったことがないから羨ましく感じる

「恋人か……」

呟きが空気に溶け込んで消えていく

そんなことを思ってると遥兎が戻ってきていた

「どうかした?」
「いや、なんでもない」

苦笑する遥兎になんだろうと思うもそのままにした

「何買ってきてくれたの?」
「アイスティーとアイスコーヒー」

僕が紅茶が好きだから気を使ってアイスティーにしてくれたのかな?

「そっか、ありがとう」

気遣いに嬉しさを感じでお礼を言い、アイスティーを受け取って一口飲んだ

けど……

「どうした?」
「カップの自販機で買ったことないからだろうけど……あんまり美味しくない」

いつも飲んでるのと違いすぎて眉間みけんしわが寄った

「優希の舌は繊細だな」

繊細なのだろうか……?

美味しい美味しくないで言ったらあまり美味しくないは繊細さを問うのだろうか?

「遥兎は違うの?」
「俺はそんなに繊細じゃない」
「コーヒーならなんでもいいのか?」
「んー、まぁ、あのカフェと比べたら違うかなって思うけど」

違うと思うなら美味しくないって言ってるじゃないかと思ったけど、カフェの話しをされたら、カフェのアイスティーが飲みたくなった

「あのカフェが美味しすぎるのがいけない」

「どこを取っても美味しいからな、コーヒーも料理も、あ、アイスティー飲めないなら飲まなくて良いからな?」

「買ってきてもらってるのに飲まないわけないだろ」

そんな勿体ないことしない、折角、買ってきてくれたのに


………?


なんでそんなこと思ってるんだろ……


なんかモヤモヤする……
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