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「大学のサークル、変えたの」
「あっそ。後で聞かせて」
とラインの返信をした翌日……。
メロスは激怒した。かの邪智暴虐の王を除かぬと決意した。
違う違う。
俺は激怒した。彼女が男とイチャついているではないかと。うん。語彙がない。
五回目のデートでそろそろラブホに連れ込もうと張り切り、一時間前に待ち合わせの駅に着いてしまったら、彼女が見知らぬ男の前で嬉しそうにモジモジした態度を取っているのではないか。
いつもは高圧的なSっけある女の子なのに、ラガーマンのような大きな体格のある男の前でモジモジしているのではないか。
彼女は四人兄弟の長女で、下は全員弟なので男に対して常に高圧的な彼女なのに(Mっけがある僕はそれに惚れちゃったけど)、モジモジしている姿を見たのは初めてだ。
ぐぬぬ。
いや、待てよ。いつも主導権を握られているから、たまには……。
遠巻きでスマホで盗撮し、SNSの裏垢に投稿した。無論、モザイク処理して顔を隠した。
一時間後に何気ない顔をして彼女に会った。
「ごめん。乗り換えする駅を間違えて遅れちゃった」
「だったらライン送りなさいよ。あんたバカ」
ちょと快感だが、二時間後にはあらゆる快感が待っているだろう。
彼女の主導で買い物デートと食事デートをし、
「ちょっと休憩しない?」
と俺は休憩する場所なのに疲れて出てくる場所にエスコートした。
「呆れた。そんな気分じゃないからシャワー浴びるだけしかしないから」
そう言ってなれた手付きで、彼女は部屋番号のスイッチを押して一番高いのを選んでいた。
支払い、俺だよね?
しかし主導権は握られているが、こっちにはあの映像がある。
彼女がシャワー室から出てきた。
「見てみて。ツイッターを見たら変なRTが回ってきたんだ。垢名が『いちゃつくバカップル』なんだけど、この服装って今日のお前じゃない?」
さあ、どうでる。いつもは高圧的な女が、言い訳できない現実に屈服する。そして優しい俺は許す。ラブコメあるあるだ。
「そうだけど」
平然とした顔と声。
「いやいや、この態度は何よ。もしかして二股?」
「するわけないじゃん」
「じゃあ、こいつは誰よ」
「同じサークルの人。昨日ラインで、サークル変えたって言ったよね。演劇サークルに変えて演技の練習をしていたけど、それが何か?」
「あっそ。後で聞かせて」
とラインの返信をした翌日……。
メロスは激怒した。かの邪智暴虐の王を除かぬと決意した。
違う違う。
俺は激怒した。彼女が男とイチャついているではないかと。うん。語彙がない。
五回目のデートでそろそろラブホに連れ込もうと張り切り、一時間前に待ち合わせの駅に着いてしまったら、彼女が見知らぬ男の前で嬉しそうにモジモジした態度を取っているのではないか。
いつもは高圧的なSっけある女の子なのに、ラガーマンのような大きな体格のある男の前でモジモジしているのではないか。
彼女は四人兄弟の長女で、下は全員弟なので男に対して常に高圧的な彼女なのに(Mっけがある僕はそれに惚れちゃったけど)、モジモジしている姿を見たのは初めてだ。
ぐぬぬ。
いや、待てよ。いつも主導権を握られているから、たまには……。
遠巻きでスマホで盗撮し、SNSの裏垢に投稿した。無論、モザイク処理して顔を隠した。
一時間後に何気ない顔をして彼女に会った。
「ごめん。乗り換えする駅を間違えて遅れちゃった」
「だったらライン送りなさいよ。あんたバカ」
ちょと快感だが、二時間後にはあらゆる快感が待っているだろう。
彼女の主導で買い物デートと食事デートをし、
「ちょっと休憩しない?」
と俺は休憩する場所なのに疲れて出てくる場所にエスコートした。
「呆れた。そんな気分じゃないからシャワー浴びるだけしかしないから」
そう言ってなれた手付きで、彼女は部屋番号のスイッチを押して一番高いのを選んでいた。
支払い、俺だよね?
しかし主導権は握られているが、こっちにはあの映像がある。
彼女がシャワー室から出てきた。
「見てみて。ツイッターを見たら変なRTが回ってきたんだ。垢名が『いちゃつくバカップル』なんだけど、この服装って今日のお前じゃない?」
さあ、どうでる。いつもは高圧的な女が、言い訳できない現実に屈服する。そして優しい俺は許す。ラブコメあるあるだ。
「そうだけど」
平然とした顔と声。
「いやいや、この態度は何よ。もしかして二股?」
「するわけないじゃん」
「じゃあ、こいつは誰よ」
「同じサークルの人。昨日ラインで、サークル変えたって言ったよね。演劇サークルに変えて演技の練習をしていたけど、それが何か?」
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