上 下
1 / 1

魔族によって攫われた私ですが、元の国より待遇が良いのでこのまま居座ってしまおうかと考えています

しおりを挟む
「お茶をどうぞ」

 はあ、どうも。

 意外と良い香りのお茶です。

 魔族の領域もなかなか捨てたものではなさそうな様子。

 そう、私は魔族によって王族主催の茶会から誘拐されました。

 本当は王女を浚いたかったらしいですけど、王子の婚約者である私でもオッケーとのこと。

 ということでお世話になっているわけです。賓客待遇。



 ところで、国の人たちが救いに来なかったら、私どうなるんですかね。

「そのときはこの国の王子に嫁いで頂く予定です」

 あー、なるほど。

 でもまあ、あの国より待遇も良いですし。こちらの王子は優しいですし。良いですね。

 政務資料を見せて貰った感じではいまいち甘いところがありますし、面白いかも知れませんね。
しおりを挟む

この作品の感想を投稿する


処理中です...