私って平民なんですけど、政略結婚やら婚約破棄やらの修羅場に巻き込まないでくれます?

広畝 K

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私って平民なんですけど、政略結婚やら婚約破棄やらの修羅場に巻き込まないでくれます?

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「エリー、君との婚約は破棄させて頂く。私はこのミリアリアに真実の愛を見つけたんだ」

「ごめんなさいね、エリー様。私、王子との子を身籠っていますの」

「そんな、王子……見損ないましたわ」

「えっ?」

 いやいやいや、婚約を破棄すると宣言していた王子本人が驚いてどうするんですか。

 健康な男女がすることしてたら、そりゃ子どもくらいできるでしょう。

 ほら、王子が驚いたことに彼女さんも婚約者さんも驚いてるじゃないですか。

 ちゃんと互いに相談とかしてないんですかね?

「いや、だって僕はミリアリアとは清い交際を保っていたし……」

「嘘よ! だって私の寝室に来て下さったじゃないですか! それも毎晩!」

「確かに行ったけど、いつも君は先にすぐに寝てしまうし。婚前に、しかも寝ている人に手を出すほど僕は変態じゃないよ」

「嘘よ嘘よ! だって、それじゃ……」

 いえ、あの……痴話喧嘩はどこかの個室でやってもらって良いですかね?

 あ、その隙にエリザベス公爵令嬢が婚約破棄を受け入れている! 見事な動き!

「待ってくれ! 話を聞いてくれエリー! 僕らは嵌められたんだ!」

「お二人の間で何かしらの問題が生じたとしても、それは私の責任ではございません」

「待ちなさいよ! アンタの差し金でしょ!?」

 うわぁ、修羅場だ……。

 貴族って大変なんだなぁ……ん、肩を突いてくる貴方は誰?

「君、特待生枠のアリス君だよね。僕はアレグリア侯爵家嫡男のクレス。在学中の活躍は僕だけでなく、宰相である父上にも届いているらしくてね。国内治安に関して君と話がしたいと仰せでね」

 あの、この修羅場に余計な火種を持ってこないでくれます???

「クレス様! 誰ですか! その女は!」

「アリエス!? 誤解だよ! 仕事の話なんだ!」

「そうやって前にも貴方は幾つも浮名を流して! 私の心労も少しはーー」

 ああもう、滅茶苦茶だよ……。

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