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イケメンの侯爵令息から三番目の愛人になれと言われましたが、お断りします

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 いやまあ、確かにイケメンではあるんですよ。

 容姿も肉体的にも問題は無さそうですし、爵位も申し分ない。

 でも令息とは言っても次男ですし、性格もあまり良くない感じです。

「お前……本人を前にしてよくも言えたものだな……!」

 ほら、そうやってすぐに怒るところもダメダメです。

 仮にも貴族なら涼やかに受け流し、上品な皮肉の一つも返せないといけません。

 馬鹿正直に怒るのは貴族として失格です。

 その方を抑えてくれている貴女たちも、そう思われません?

「だからこそ、私たちが支えないといけないって思っちゃうのよね」

「性格はアレかも知れないけど、優しい時はクラっと来るのよ」

 なるほど……他人の恋路や愛には踏み込みませんが、そういうものもあるんですね。

 勉強になります。参考にはしませんけれども。
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