25 / 43
ドラゴンの肉編
19-②.ラスカの町で
しおりを挟む白銀の鎧を纏ったその人は、持っていた剣のようなもので骸骨さんを切りつけます。
するとバキッと激しい音を立て骸骨さんはその場でバラバラと崩れ落ちてしまいました。
「怪我はなかったですか?」
その優しそうな青年は私に聞きます。
「えぇ、怪我はなかったですが……。」
「ほかに何か具合が悪い所でも?」
青年は私に聞きます。
「そうじゃないです!あなたまでそんな物振り回してたら危ないですよ。」
「えぇっ!」
青年は驚いた表情をしています。
「たまたま、その骸骨がおもちゃだったから良かったものの人だったらどうしたんですか?」
「いや、これは魔物………。」
「お前ハ……。」
青年と話していると私は横に何かいることに気がつきます。
あ、さっきの大男さんです。
「勇者ガ、こんな所で何の用ダ!」
「お前は、マンモフっ!」
まんもふ?
名前までさわり心地よさそうですね。
「お前達がこの町を荒らしていたのか!」
それにこの青年は『ゆうしゃ』さんとついているんですか。
良い名前ですね。
「ふふふ、この町の財宝は既に頂いタ。もうここには用はなイ。」
「財宝を奪うために、この町の人を傷つけたのか!許せない。」
ゆうしゃさんはそう言って、マンモフさんに持っていた剣のような物で斬りかかります。
「ちょっと、危ないですよっ!」
私の声は二人に聞こえていません。
止まるどころか、二人はますます激しくケンカしています。
ゆうしゃさんは持っている剣で斬りかかり、マンモフさんは大きい腕を振り回して…………。
当然、回りの家屋や花壇などにも被害がでています。
「………………あっ。」
逃げ遅れた子供でしょうか。
物陰に身を潜めてブルブルと震えています。
怖いんですよね、きっと……。
そんな事も知らない二人は相変わらず、ケンカをしています。
ーーーーーーープツッ。
その瞬間に何かが私の中で切れたような感じがしました………。
0
あなたにおすすめの小説
お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます
菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。
嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。
「居なくていいなら、出ていこう」
この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし
妻からの手紙~18年の後悔を添えて~
Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。
妻が死んで18年目の今日。
息子の誕生日。
「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」
息子は…17年前に死んだ。
手紙はもう一通あった。
俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。
------------------------------
三十年後に届いた白い手紙
RyuChoukan
ファンタジー
三十年前、帝国は一人の少年を裏切り者として処刑した。
彼は最後まで、何も語らなかった。
その罪の真相を知る者は、ただ一人の女性だけだった。
戴冠舞踏会の夜。
公爵令嬢は、一通の白い手紙を手に、皇帝の前に立つ。
それは復讐でも、告発でもない。
三十年間、辺境の郵便局で待ち続けられていた、
「渡されなかった約束」のための手紙だった。
沈黙のまま命を捨てた男と、
三十年、ただ待ち続けた女。
そして、すべてを知った上で扉を開く、次の世代。
これは、
遅れて届いた手紙が、
人生と運命を静かに書き換えていく物語。
三年目の離婚から始まる二度目の人生
あい
恋愛
三年子ができなければ、無条件で離婚できる――王国の制度。
三年目の夜、オーレリアは自らその条文を使い、公爵ルートヴィッヒに離婚を告げた。
理由はただ一つ。
“飾り”として生きるのをやめ、自分の手で商いをしたいから。
女性が公の場で立てる服を作るため、彼女は屋敷を去り、仕立て屋〈オーレリア・テイラーズ〉を開く。
店は順調に軌道に乗り、ついに王女の式典衣装を任されることに。
だが、その夜――激しい雨の中、彼女は馬車事故に遭い命を落とす。
(あと少し早く始めていたら、もっと夢を叶えられたのに……)
そう思った瞬間、目を覚ますと――三年前、ルートヴィッヒと結婚する前の世界に戻っていた。
これは、“三年目の離婚”から始まる、二度目の人生。
今度こそ、自分の人生を選び取るために。
ーーー
不定期更新になります。
全45話前後で完結予定です、よろしくお願いします🙇
聖女は聞いてしまった
夕景あき
ファンタジー
「道具に心は不要だ」
父である国王に、そう言われて育った聖女。
彼女の周囲には、彼女を心を持つ人間として扱う人は、ほとんどいなくなっていた。
聖女自身も、自分の心の動きを無視して、聖女という治癒道具になりきり何も考えず、言われた事をただやり、ただ生きているだけの日々を過ごしていた。
そんな日々が10年過ぎた後、勇者と賢者と魔法使いと共に聖女は魔王討伐の旅に出ることになる。
旅の中で心をとり戻し、勇者に恋をする聖女。
しかし、勇者の本音を聞いてしまった聖女は絶望するのだった·····。
ネガティブ思考系聖女の恋愛ストーリー!
※ハッピーエンドなので、安心してお読みください!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる