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ドラゴンの肉編
23.いざ魔王の城へ
しおりを挟むガチャンッ!
「うわぁっ!」
「おはようございますゆうしゃさん!」
「おにーちゃん、おはよー。」
私達は再びゆうしゃさんの元に戻ってきました。
やはりゆうしゃさんの前にこの扉が突然出てきたみたいで、とても驚いているようです。
「あ、あなた達でしたか………。ビックリしました。」
「驚かせてしまいすみません。それより今日はいよいよ……。」
「はい、魔王の城へ向かうことにします。」
「ようやくですね。」
いろいろと騒がせているまおうぐんのリーダー『まおうさん』の所へ行ける日がやってきました。
ゆうしゃさんいわく、まおうさんもまた城を構えているらしくそこに向かうそうです。
「ところでご婦人、この前話していた策とはもしかして……。」
「はい、この扉でまおうさんの所まで行こうかなと思っています。」
「そんなことが可能なのですか?」
「試してもらったことはないですが大丈夫だと思います。…………どう、出来そう?」
娘の方を見ると「任せて!」と言わんばかりに得意げな顔をしています。
私はそんな娘の頭を撫でます。
この策で鍵となるのはこの前のまんもふさんから出てきた『黒い煙』
あれがまおうさんのものだというのなら、あの煙の元へと繋がる扉を出せば行けるのではないのでしょうか?
かなりぶっ飛んだ理論ではありますが、可能性は0ではないと思います。
「それでは、さっそくお願いしてもよろしいですか?」
「まかせてー!」
ゆうしゃさんが頼むと娘は何もないところに両手をかざし扉を出すときの動作をしました。
………………。
扉が出てきません、失敗でしょうか?
ガガガガガガ…………。
(…………っ!?)
不気味な音を立てて、少し黒い色をした扉が出てきました。
はたして成功したのでしょうか?
「私が開けてみます。」
その黒い扉の取っ手にゆうしゃさんは手を掛けます。
ガチャッ
そしてゆうしゃさんがゆっくりと扉を開きました。
「これは……………。」
「どうしたんですか?ゆうしゃさん。まおうさんの所へ繋がっていますか?」
「はい。魔王の城の前へと繋がっていますよ。」
ゆうしゃさんが扉の中に入った後、私と娘も続いて入っていきます。
扉を入った先は、どこか禍々しい空間が広がっていました。
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