ドラゴンの肉(またはヤマタノオロチの肉で代用可)

osho

文字の大きさ
4 / 43
ドラゴンの肉編

4.玉座の間

しおりを挟む



高そうな服をきた人達に、先ほどまでとは違う色の鎧を着ている兵士さん達。





そして玉座に座っているあの人こそ、この国の王様なのでしょう。






「ヴァーグよ、その者達は誰なのだ?」




王様は将軍に問いかけます。






「この方はあの『シュフ』である者だと思われる人物です。」







将軍のその言葉に広間中がざわつきます。







「ふむ……その根拠となるものは?」





王様はヴァーグ将軍に質問します。







「王様、実は先の戦いで私は恥ずかしながら負けてしまった上に、大怪我を負い死の淵をさまよっておりました。」





ヴァーグ将軍は続けます。





「そこからは聞いた情報になりますが、たまたまこの街に来ていた、この御方に治していただき今に至るという訳でございます。」






「なるほど、『ヴァーグが負傷した。』という話しはやはり本当だったのか。」





そういって王様は何か考えております。





周りの方々も何やらひそひそとしております。






少しして、王様は私に話します。





「まずは、ヴァーグを助けてもらったこと感謝する。」







「ど、どうも。」





なんだか固苦しいですね。





王様は続けます。




「最近、メリカの近くのモンスター達の動きが活発化して近くで被害が出ておるのだ。もしかしたら、あいつらは戦争を起こそうとしているのかもしれない。」




「そうなる前に、先の戦いで敵の大将を討ち取ろうと思っていたが我々の想像以上に敵は強かったのだ。」






なるほど。つまりモンスターというのが何か分かりませんが、その危ない集団を止めるにはどうしたらいいかということでした。







「………それで、是非とも知恵をお借りしたい。」




そういって王様は真剣な眼差しでこちらを見ます。






『どうしたらいいか?』ですか……。




非常に悩ましいですね。







そんな私の表情を見て、王様は話します。




「……いざとなればメリカの全勢力を持って、全面戦争も考えている。」






「王様!それだけはなりませんっ!」





「ならば、ただ滅びるのを待つのか?」





「……くっ。」







何やら険悪な雰囲気です。




どうしましょうか…………。















「けんかはだめーー。」





張り詰めた空気の中、娘が突然大声で叫びます。










「……子供よ、そうは言ってもそれは簡単なことではないのだ。」





「ダメなものはダメーー。」




娘は譲りません。







「うふふ。」




思わず笑ってしまいました。





娘のこういうところは旦那譲りの頑固さなのでしょう。






しかし、娘の出した答えは実に良いと思います。






「…………王様。」





「おぉ、何か策があるのか!」





私は王様に答えを出します。






「私が話をつけてきます。」






しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます

菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。 嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。 「居なくていいなら、出ていこう」 この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし

妻からの手紙~18年の後悔を添えて~

Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。 妻が死んで18年目の今日。 息子の誕生日。 「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」 息子は…17年前に死んだ。 手紙はもう一通あった。 俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。 ------------------------------

三十年後に届いた白い手紙

RyuChoukan
ファンタジー
三十年前、帝国は一人の少年を裏切り者として処刑した。 彼は最後まで、何も語らなかった。 その罪の真相を知る者は、ただ一人の女性だけだった。 戴冠舞踏会の夜。 公爵令嬢は、一通の白い手紙を手に、皇帝の前に立つ。 それは復讐でも、告発でもない。 三十年間、辺境の郵便局で待ち続けられていた、 「渡されなかった約束」のための手紙だった。 沈黙のまま命を捨てた男と、 三十年、ただ待ち続けた女。 そして、すべてを知った上で扉を開く、次の世代。 これは、 遅れて届いた手紙が、 人生と運命を静かに書き換えていく物語。

さようなら婚約者

あんど もあ
ファンタジー
アンジュは、五年間虐げられた婚約者から婚約破棄を告げられる。翌日、カバン一つを持って五年住んだ婚約者の家を去るアンジュ。一方、婚約者は…。

今更……助けてくれと……言われても……

#Daki-Makura
ファンタジー
出奔した息子から手紙が届いた…… 今更……助けてくれと……言われても……

断罪後のモブ令息、誰にも気づかれずに出奔する

まる
ファンタジー
断罪後のモブ令息が誰にも気づかれないよう出奔して幸せを探す話

三年目の離婚から始まる二度目の人生

あい
恋愛
三年子ができなければ、無条件で離婚できる――王国の制度。 三年目の夜、オーレリアは自らその条文を使い、公爵ルートヴィッヒに離婚を告げた。 理由はただ一つ。 “飾り”として生きるのをやめ、自分の手で商いをしたいから。 女性が公の場で立てる服を作るため、彼女は屋敷を去り、仕立て屋〈オーレリア・テイラーズ〉を開く。 店は順調に軌道に乗り、ついに王女の式典衣装を任されることに。 だが、その夜――激しい雨の中、彼女は馬車事故に遭い命を落とす。 (あと少し早く始めていたら、もっと夢を叶えられたのに……) そう思った瞬間、目を覚ますと――三年前、ルートヴィッヒと結婚する前の世界に戻っていた。 これは、“三年目の離婚”から始まる、二度目の人生。 今度こそ、自分の人生を選び取るために。 ーーー 不定期更新になります。 全45話前後で完結予定です、よろしくお願いします🙇

聖女は聞いてしまった

夕景あき
ファンタジー
「道具に心は不要だ」 父である国王に、そう言われて育った聖女。 彼女の周囲には、彼女を心を持つ人間として扱う人は、ほとんどいなくなっていた。 聖女自身も、自分の心の動きを無視して、聖女という治癒道具になりきり何も考えず、言われた事をただやり、ただ生きているだけの日々を過ごしていた。 そんな日々が10年過ぎた後、勇者と賢者と魔法使いと共に聖女は魔王討伐の旅に出ることになる。 旅の中で心をとり戻し、勇者に恋をする聖女。 しかし、勇者の本音を聞いてしまった聖女は絶望するのだった·····。 ネガティブ思考系聖女の恋愛ストーリー! ※ハッピーエンドなので、安心してお読みください!

処理中です...